フィッシングカヤックを入手してから、約2週間。最初は大きく感じたカヤックでしたが、やっと車庫の風景になじんできました。
専用スタンドを作り、カヤック置き場が整ったところで、魚探の振動子(ソナー)をカヤックに取り付けてみます。
その前に、魚探について紹介(ガーミン ストライカー4)
私の使う魚探は、ガーミンのストライカー4です。
初めての魚探を決めるにあたり、当初はホンデックスやローランスも候補に入れていました。
それらの性能や機能を一覧表にまとめて、比較検討しましたので、同じように検討中の方は、よろしければご参考にしてみてくださいね!
beginner-fishing.hatenablog.jp
悩んだ末に私が選んだストライカー4には、下の写真の振動子と樹脂ブラケットが付属しています。
写真の左側の振動子用ブラケットは、エレキモータの下面に装着する場合のものだそうです。
私は、カヤックにエレキモーターを装着する予定はありません。
他の取り付け方法に対応するブラケットも、きっと同包されているよね?と思い、パッケージの箱内を探しましたが、ありませんでした。
ガーミンの本拠地アメリカでは、
ストライカー4 → バス釣りで使う → エレキモータを使う
という構図のようですね。
先人たちに、振動子の取り付け方法を学ぶ
魚探は入手済なので、なんとかして、その振動子をカヤックに取り付けないといけません。
先人たちが、ガーミンに限らず、振動子をどのようにカヤックに取り付けているか、調べてみました。
船底に振動子を取り付ける
シットオントップカヤックは、船体が気密室になっています。
その船底の内側に、振動子を取り付けてしまう方法がありました。
振動子が水中に設置されている場合と比べると、少し感度が落ちるようですが、釣行の度に設置や撤去をしなくてもよくなるメリットがあります。
設置には少しコツが必要で、振動子を接着剤もしくはシール剤で船底に密着させないと性能を発揮できないようです。
接着剤(シール剤)の代わりに入れ歯安定剤を使うと、脱着も可能になる!という情報も発見しました。
なるほど~
アーム式器具で振動子を取り付ける
次に見つけたのが、使う時だけ振動子を水中に入れる方法です。
アルミプレートなどで自作されている方もいらっしゃいますが、市販のアームもあります。
カヤックへの固定方法は、直接ネジ締めをしたりレ-ルシステムを使ったりするパターンがあります。
細かな気泡が発生しない場所と深さに振動子を設置できるので、魚探の性能をフルに発揮してくれそうです。
スカッパーホールに振動子を取り付ける
シットオントップカヤックを貫通するスカッパーホールに配線を通して、振動子を取り付けている手法もありました。
スカッパーホールを通過できない大きさの振動子を、配線コードを引っ張りぎみに持ち上げておくことで、船底の外側(下側)に振動子を固定しておくようです。
手軽に設置できるのですが、船底のスカッパーホール周辺の形状に合う振動子を選ばないと、探知性能が安定しないかもしれません。
RiotカヤックのMako10に、魚探の振動子を取り付けます
先人たちの取り付け方法がわかったので、参考にしながらMako10に魚探の振動子を取り付けたいと思います。
先出の方法を私のカヤックに適用する場合について、考えてみました。
Mako10の、船底の内側に取り付ける場合
船底の内側は、他のカヤック同様にMako10でも振動子の取り付けが可能です。
ほぼ平らな船底形状なので、スピード重視のカヤックよりは取り付けやすいと思われます。
問題は、配線を魚探本体まで繋げるために、必ず一か所はカヤックに穴をあけないといけないことです。
人生初の、まだ一度も浮いていないカヤックに、気密性が失われる可能性がある穴をあけるのは気が引けます。
船底を通して受発信する魚探の探知性能も少し落ちてしまうため、この取り付け方法は見送ることにしました。
Mako10にアームで取り付ける場合
艤装用のレールシステムが6か所あるMako10は、アームを使う方法での振動子取り付けも簡単そうです。
アームが少し高価なのがデメリットですが、振動子取り付け方法の候補としておきます。
Mako10のスカッパーホールに取り付ける場合
安定性重視のMako10の船底は、真っ平らに近い形状になっています。
ここにストライカー4の振動子があると、間違いなく船底から飛び出してしまい、着岸時には振動子が地面にこすってしまいます。
精神衛生上あまり良くないので、この取り付け方法は見送ります。
振動子の取り付け方法を決めます
カヤックの右舷か左舷からアームで振動子を下げるしかないか?と、カヤックを眺めながら考えていて、Mako10が足漕ぎカヤックであることを、上手に利用できるのでは?と、遅ればせながら思い付きました。
ストライカー4には、エレキモーター用のブラケットだけ付属しているくらいなので、エレキモーターと同じようにスクリューで推進するインパルスドライブに、振動子を取り付けても、探知性能を発揮するはずです。
離接岸時には、インパルスドライブごとカヤックの上に引き上げられるので、振動子単独で上げ下げする手間も無くなり、いい事だらけです。
早速、インパルスドライブに振動子を装着するための検討に入ります。
インパルスドライブの形に合わせて取り付け
Riot社の足漕ぎユニット「インパルスドライブ」には、プロペラを保護するためと思われるフィンがついています。
このフィンの下端付近に振動子を装着すれば、カヤックが発する細かい気泡が届かない、水面から深さがある場所で、探知性能を発揮できます。
まずはテープで固定して、完成状態をイメージしてみます。
うまくできそうな気がするので、意を決してアルミのフィンに穴をあけてしまいます!
穴をあけたところはアルミがむき出しになってしまうので、手元にあった車用タッチアップペン(色は気にしません!)で塗装しておきました。
手元にあったボルトやナット、スペーサなどを駆使して、振動子を取り付けてみます。
樹脂の振動子を締め付けることになるので、割れてしまわないように、ナットはゆるみ止めタイプのものを使って、軽く締めるだけにしておきます。
インパルスドライブの脱着時にカヤックの貫通穴を傷つけないように、樹脂パイプから自作したキャップを、ボルトの先端に被せておきました。
水深が浅い場所では、振動子を海底に擦る可能性がありますが、スクリューもほぼ同じ条件なので、十分に注意して、浅い場所では早めに引き上げるように心がけます。
インパルスドライブに振動子の配線を取り付け
なるべくインパルスドライブ本体との隙間ができないように、試行錯誤しながら振動子の配線経路と固定位置を決めました。
インパルスドライブをカヤック上に引き上げて固定した時には、下の写真のようになります。
インパルスドライブに振動子をつけることを決めてみると、カヤック本体への穴明けは無く、アームなどの追加部品も不要で、簡単にできてしまいました。
後日談ですが、その後一年以上にわたり、不具合もなく働き続けてくれています。
ちなみに、使用するボルト類は、ステンレスのものが良いですよ!
さらにその後、水深が深い日本海側でも使えるSTRIKER PLUS 4cvにステップアップして、振動子も大きくなりましたが、同様の取り付け方法で、しっかりと性能を発揮してくれています!
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2年以上使い続けますが、不具合や不満もなく、私としては足漕ぎカヤックの振動子は、ここへの設置がベスト!だと思っています。