青物に会いたい

カヤックフィッシングで青物を釣るために、初心者が必死に考えます

禁断のアオリイカをタイ王国で釣る!

こんにちは〜

早いもので、今年も既に夏真盛りの8月ですね。

皆様猛暑も気にせずお魚釣りを楽しまれていると思いますが、私も年中暑いタイ王国で、新たなお魚との出会いを引き続き楽しみたいと思います。

さて、この数ヶ月ほどブログを更新しておらず申し訳ありませんでした。

実は、これまで見向きもしなかったイカ釣りに挑戦していて、ビギナーズラックと思われる釣果もあったのですが、なんせエギング技術の習得に必死で、記事の事を考えながら釣りをする余裕がほとんどありませんでした。

そんな必死のイカ釣行が4回続き、コンスタントに釣ることができる気がしてきたので、そろそろまとめてお話させていただこうと思います。

タイ王国でアオリイカを釣る

 

本題の前に、少しお知らせ

コロナがひと段落した今年に入ってから、Mokoleyさんが、「餌釣り」の定期船だけでなく、「エギング」「ジギング」に特化した乗り合い船も企画してくださっています。

タイでの海釣りに興味があるけど、なにをどうすれば良いのかさっぱりわからない~という方は、ぜひご検討されてみてはいかがでしょうか?

Mokoleyさんのホームページから、LINEでも電話でも良いので連絡すると、日本語で相談できますよ~

禁断のイカ

タイに来てから釣りで知り合った方にお誘いいただき、興味本位で行った初めてのイカ夜釣りは釣果ゼロでした。

真剣さが足りなかったかな?

それとも、釣れすぎて痛風を発症したらどうしようか?などという、なんとも不埒な気持ちがイカに伝わったのでしょうか?

なんにせよ、せっかく揃えたスッテの使い方もよくわかっていない中での撃沈となりました。

タイで入手したイカ釣り用のスッテ

後日教えていただいたのですが、夜に釣れるのは剣先イカ、昼に釣れるのはアオリイカだそうで、この日の夜釣りは剣先イカを狙っていたようです。

この人生初のイカ釣行から数ヶ月経った今では、私にはアオリイカ釣りの方が向いている!と信じています。

昼に釣りに行けるのも、夜に弱い私には優しい釣りですしね〜

6月;人生初のアオリイカ釣り

実は、DUELさんのティップラン専用エギを、日本から持ってきている私です。

日本では全く使ったことがありませんが、若狭湾でカヤックからジギングをしている時に、イカを狙っているボートが近くで多く浮いているのを見ていたので、念のため入手していました。

海底の様子が知りたい!と思って落としてみたアクションカムにも、イカがカメラを攻撃している様子が映っていましたしね。

そんな埃を被ったエギは、タイに来る時に釣り道具を全て引っ越し荷物に入れていたために、たまたま持っている雰囲気でしたが、今回は躊躇せずに全力登板していただきます。

それでは、いつも通りのパタヤの景色を見ながら、初めてのアオリイカ釣りに出発しましょう〜

...で、結論から先にお伝えすると...
6杯も釣れてしまいました!

この日の前に、動画サイトで海中のイカの様子を見まくってイメージトレーニングをしていたのですが、そこで私なりに理解したのが、イカが臆病だということ。

エギに興味を示して寄ってきたイカが、突然動き出したエギに驚いて距離を取る動きが印象に残りました。

よく「しゃくった後でステイさせるとイカが抱きつく」ということを聞きますが、そういう事なんですね〜

そこで、初心者なりにですが、船が風で流されても海中のエギはステイさせる事を考えながら釣った結果、そこそこ釣れたのだろうなーと、私としては大満足の釣果となりました。

人生初のアオリイカは、タイで釣る

ピンボケの写真しか残ってなくて申し訳ありません〜

なんせ初のアオリイカ釣りなので、写真が上手く撮れているか確認するほどの、心の余裕がありませんでした。

7月;人生初のエギロスト

7月のMakoleyさん定期ツアーは、めずらしく常連さんだけの参加となり、それならば!と主催のモコリーさんが気を利かしていただいた結果、「ジギング&エギング海釣りツアー」となりました。

前回のティップランで結果が出ているので、なんでも来い!と気を大きくして、ジグもエギも準備して挑みましょう。

ジギング&エギング

まずはジギングの結果からお伝えしますね。

この日は、タイでは初めての経験となりましたが、ダイワさんのTGベイトが大当たりで、イトヨリが次々と食いついてきました。

そんなイトヨリ祭りの合間を縫って、違う魚も釣れました〜

タイでスジハタ!を釣った

スジハタさんです。

4月に釣れた時はアオスジハタと紹介しましたが、同じ魚種ではないかと。

何度見てもやはり綺麗ですね〜。

一方で、エギングは?というと、前回に続き好調で、4杯と私にとっては大満足の結果となりました~

お裾分けした後で私用にとっておいた2杯のうちの1杯は、ツアー主催者の方が、船上で沖付けにしてくれました。

タイでも沖付けアオリイカ

いや〜美味しかった! ありがとうございます!

そして残念なお知らせもあります。

人生2度目のアオリイカ釣りで、とうとうエギをロストしてしまいました。

しゃくった時に強固な珊瑚に刺してしまったようで、びくともしないエギを、高切れしたPEラインと共に海のゴミにしてしまいました。

ごめんなさい。

前回と合わせると10杯釣った後での、私にとっては「これがないとイカは釣れない」と盲信していたDUELさんのティップラン専用エギは、帰宅後すぐに日本に取り寄せ注文ました!

エギング初心者が爆釣するエギ

・・・エギの紹介にしては、肝心のエギが隅の方に追いやられていて、Jacksonさんのマッケローニが自己主張しちゃっていますね。

せっかく送料をかけて日本から取り寄せるのだから!と、ついでに入手したマッケローニについては、釣果が出たら改めて紹介いたします。

日本の魚への効果は高そうなのですが、タイの魚へのアピール度は如何に?

8月;イカ釣りも楽しい!と確信

そしてそして昨日、人生3度目のティップランに行ってきました!

前回と前々回はビギナーズラックだけだったのかもしれず、ここで釣れないと「やはり私は下手だった」という結論になってしまうので、緊張感を持っての釣行になります。

とは言え3度目のこの日は、船上でタックルの写真を撮る心の余裕も生まれました。

DUEL ( デュエル ) エギ EZ-Q フィンプラス TR

ところで...写真に写っているのが、私にとってはお守りのようなDUELさんのエギですが、主催者さんによると、私が前回ロストしたのは「夜光ゴールドオレンジ」だったとのこと...

えっっ 私が崇拝しているのはコレだと思って日本から取り寄せたのに色が違う!

(この記事を書いている時点で昔の写真を見てみたら、主催者さんのおっしゃる通りでした。よく見てますねーと脱帽)

間違えて違う色のエギを買ってしまったというハプニングがあったものの、そこは流石に私が崇拝するDUELさんのエギですね〜

この日もお持ち帰りサイズを4杯釣ることができましたよ!

その他にも、小さいのでリリースしたイカが2匹。

船上の方と主催者さんを合わせた全員の釣果写真がこちらです。

8月のMokoleyさん海釣り、アオリイカの釣果

私が釣った4杯も入っていますが、半分以上が主催者さんの釣果です。

一番大きなイカを釣られたのも主催者さん(社長さん)。大きさが際立ちますね〜

この日、リリースを入れて合計6杯が釣れたということは、私の釣果はビギナーズラックではないと言ってもいいかもしれません。

DUELさんの優秀なエギの効果が絶大だとも思いますけど。

帰宅後、新鮮ならいいかな?ということで、ネットで調べたりすることもなく、イカ墨パスタを作ってみました。

アオリイカのイカ墨パスタ

濃厚という雰囲気ではありませんが、ほのかにイカ墨を感じて、美味しくいただくことができました〜

ご馳走様です。

さて、タイは現在雨季でして、毎日夕立ちが降っています。

雨季が終わるとサワラが回遊してくるそうでして、そうなったら「サワラ狙いのジギング乗り合い船を企画しますね〜」とのこと。

しばらくイカ釣り習得の時間が続いていましたが、やはり私は、ブログのタイトルにもなっているように、青物に会いたい!

またジギングのイメージトレーニングを始めようかな?

ソンクランのジギング釣行。釣れた魚リストも更新

こんにちは!

ずいぶん長い間、更新していませんでしたが、海釣りには行っていました。

直近の釣行で面白い魚が釣れたので、皆様に報告しようかなーっとブログを開いたら、

書きかけの記事を発見してしまいました。

せっかくなので、薄れている記憶をたどりながら4か月前のタイ海釣りの報告をさせていただきます。

面白い魚...といっても私にとって面白いだけですが...のお話は次回の記事で紹介させていただきます。

ソンクランのジギング釣行 in タイランド

 

ジギング海釣りツアー?

タイは日本よりも暑い!というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?

私としては、日本の、特に太平洋側の猛暑日に比べたら、タイの方が過ごしやすいと感じています。

体感的には、日本ほどの湿度を感じないからかな?

一年を通して、我慢できる程度の暑さを感じるタイですが、ソンクランの時期だけは日本の夏に近い暑さも感じます。

その暑さを和らげよう!という雰囲気で、日本のゴールデンウィークに先駆けて、タイにも水かけ祭りの連休が、訪れます。

そして...ソンクランの長期連休期間中に何も予定を入れていなかった私のことを見越していたかのように、いつもお世話になっているMokoleyさんが、ジギングに特化した特別ツアーを企画してくださいました!

躊躇せずに申し込みして、当日朝8時にマリーナに到着します~

いつものように出航して、ジギングができるポイントに到着するまで時間があるあろうと、まったりと海の景色を楽しんでいると、陸から近い島の近くで船のエンジンがとまりました。

「えっっ こんな場所でジギングができるの?」と混乱していると、船長さんが、

ジギングサビキをやりなさい! アジ」

と、英語と日本語を織り交ぜて教えてくださいました。

もしかして、「ジギング釣行」を拡大して、私の嗜好に合わせて「青物狙い釣行」にしてくださっているのかな?と、自意識過剰な思考に陥りながらも、持ち合わせていたサビキ仕掛けを落としてみます。

...しかし、まったく反応なし。

針が大きすぎたのでしょうか?

他の方々も同じくアジに見向きもされない状況だったので、少しの時間、全員で静かな海と対峙した後に、ジギングポイントに向けて再出発することになりました。

気を取り直してジギング

そういう訳で、少し寄り道した後にジギングポイントに到着しました。

久しぶりのジギングに集中する海釣り、頑張るぞー!...と、殺気が出ない程度に気合を入れます。

まずは、鉄板ジグのTGベイトを使ってみましょう。

最初のお客様は、底から中層の間で、カマスさんでした。

オオメカマス (タイで釣れた魚図鑑)

正確にはオオメカマスですね。

恥ずかしながらボウズ逃れの保険として、朝から付けっぱなしにしておいたジギングサビキの針についています。

まあ、どの針であれ釣れれば釣果! 幸先良しとしましょう。

釣れた魚図鑑入りの新種「アオスジハタ」

サワラ狙いのTGベイトには反応が感じられなくなったので、ジグチェンジします。

最近日本で入手した、ジャクソンさんのメタルエフェクトを試してみましょう。

底から中層だけで、着底回数をかせぐような釣り方をしていると、着底後の数回巻きで、気持ちがいいアタリがあり、しっかりと合わせを入れます。

底物のような感触ですが、少し重めの魚の正体は何かな?とワクワクしながら上げてくると、見たことがない模様が海面下に現れました。

おっっ! 釣れたお魚図鑑にはまだ収録されていない車種かな?

アオスジハタ (タイで釣れた魚図鑑)

アオスジハタです。

写真で見ると?なのか、水から上げると?なのかわかりませんが、水中にいた時の青いスジの美しさが伝わらないですね...

後ほど調べてみると、アオスジハタは食材としてよりも観賞魚としての価値が高いようです。

この綺麗な青縞模様の熱帯魚を生かして持ち帰れば、けっこうなお小遣いになるようですが、私は美味しく頂くことにします。

メタルエフェクトで底物釣り

私にとっての新種、アオスジハタが釣れたので、メタルエフェクト最高!ということで、同じジグで同じ泳がせ方を再現することを意識して、ジギングを続けます。

見慣れた顔ですが、良いサイズのタテフエダイも釣ることができました。

タテフエダイ (タイで釣れた魚図鑑)

元気よくロッドをしならせてくれるタテフエダイは、イカの短冊で餌釣りしていると稀に現れますが、ジグで釣ったのは初めてです。

その他にはヤミハタも数匹、メタルエフェクトに食いついてきました。

小さめの体のわりには大きな口のヤミハタは、このジグと同じサイズの魚を捕食しているのですね...

いつもビニール袋越しで申し訳ありませんが、本日の全釣果がこちら。

ソンクランのタイ海釣り

甲板に並べると船が汚れてしまって気が引けるのと、並べて写真を撮る気力が残っていないのとで...という言い訳です。

ジギングだけにしては、私としては満足の釣果でした。

アオスジハタだけ手元に残して、残りはいつも同様にお裾分けします。

すでに4か月前なので写真が見つけられな! 撮り忘れたのか?という大失態をしでかしましたが、アオスジハタは煮付けで美味しくいただきました。。。という記憶を紹介して、ソンクラン釣行記を締めさせていただきます。

3月のタイ海釣り。タマガシラ?

少し報告が遅くなってしまいましたが、3月もMokoleyさんの海釣りツアーに参加させて頂きました。

釣果はともかく、やはり海はいいですね〜

ソンクラン前の、まだ真夏日ではない海を楽しめました。

釣れた魚図鑑も更新しましたよ!

タマガシラ? 3月の魚図鑑

 

強めの風予報です

このところ毎回ですが、3月の定期ツアーの日も強めの風予報となってしまいました。

数日前までの予報では穏やかな一日になる予報だったのですが...

波が高くなるとジギングしやすい場所まで行けない筈なので、餌釣りでのお土産確保作戦でタックルボックスを準備していきます。

ところが、オーシャンマリーナを出航してみると、予報に反して穏やかな雰囲気!

主催者の方も、私達の気持ちを知っていたのか、

「朝一番は、比較的に穏やかな海況なので、ジギングもできる場所に行ってみましょう!」

とのご案内をされます。

急いで思考回路をジギングに切り替えないと!

餌釣りをイメージしたベイトリールしか持参していませんが、ジギングはできるでしょうか?

ベイトリールしばりで海釣り

心の準備ができていないジギング

水深40mほどの場所で60gのジグを落としてみますが、魚の反応は得られず...

ジグを変えたり、ジギングサビキにしてみたりもしましたが、海中の静かな様子に疲れてきてしまい、貴重なケイムラ色のTGジグをサンゴに引っ掛けてロストしたところで、心が折れました。

ジギングは、心の準備ができている日までお預け!にして、今日は餌釣りに専念しよう!と決めました。

餌釣りと思わせて

ジギングもできるポイントは、1時間もたたずして波風が強くなってきたので、島の近くに移動することになりました。

日本でもよくある風景〜

小島の風裏はサンゴだらけ...

ちょっと懐かしい雰囲気です。

せっかくなので、その日本でのクロソイ釣りでお世話になっていたジグヘッドを試してみましょう。

底付近をフラフラと泳がせてみると、程なくしてクロソイそっくりのアタリがありました!

ワームでヤミハタ

黒い色だけはクロソイに似ていますが、ヤミハタですね!

餌釣りでもよく釣れる魚ですが、こんなに大きな個体は初めて釣りました。

2匹目を狙って再びワームを投入〜

...したものの、すぐにワームを食いちぎられてしまいました。

一度食いちぎられると、立て続けにワームを破損することが多いので、今日のジグヘッドでの釣りは終わりとして、餌釣りをしましょう!

やはり餌釣りでしょう〜

オオモンハタ狙いの餌釣りは、潮の速さと風の強さで、いつもより苦戦します。

釣りにくい状況ですが、なんとか底付近で餌を安定させることができれば、ポツポツと釣れるようになってきました。

そして、初めてお目にかかる魚も、団子三兄弟のようになって釣ることができました。

たまがしら

タマガシラでしょうか?

フッキングした瞬間は、その重さからオオモンハタだと確信していたので、3匹一度に釣れたとはいえ微妙な気分です。

お土産確保

錘が軽ければ浮いてしまうし、重いと魚のアタリがわかりづらい...

という厳しい状況でしたが、なんとかお土産と言える量を確保しました。

フエダイ
オオモンハタ

オオモンハタも混ざっていますが、仕掛けを回収したら付いていた!という、なんとも実感がわかない釣果です。

いつもより少ないので、今日は全てお土産にまわして、お世話になっているタイ人に貰っていただくことにしました。

海っていいですねー

毎度お馴染みのパタヤのビル群を望みながら、オーシャンマリーナに戻ります。

パタヤのビル群を見ながら海釣り

出船時に、お隣りの方と、

「海に浮けるだけで幸せですよね!」

などと会話していましたが、本当にそういう一日になりました。

もっと釣れたら、もっと幸せでしたけど...

次回は、タイの新年ソンクラン期間中に釣行する予定で、餌釣りではなくジギングとなります。

このところジギングは不調で、同じ船上で釣った人の真似を闇雲に繰り返していますが、ここは一度基本に立ち戻って、魚の気持ちをテレパシーで感じながらジグを泳がせてみます。

釣れるかな?!

サタヒープで黄紋ハタに会えた。2月のタイライド湾で船釣り

今年のタイ国海釣りは、強風により1月は出船できなかったので、2月に入ってからの初釣りとなりました。

2月の予定日も少し強い風の予報となってしまい、またキャンセルかも?と覚悟していましたが、主催者さんのご好意で、出船地を変えて開催していただけることになりました。

初めての場所なので、いつもとは違う魚に会えるのでは?という期待が膨らみます。

少し多い種類の仕掛けを準備して、それでは行ってみましょう〜

これが黄紋ハタ!釣れたお魚図鑑

 

サタヒープの遊漁船

今回のMokoleyさんの定期海釣りツアー出船地は、いつものバンサレーからは20分ほど南下した場所にあるサタヒープの桟橋です。

タイ サタヒープ桟橋

バンコクから2時間強かけて到着した桟橋は、バンサレーに似た雰囲気ですが、より活気があって、係留されている船も綺麗に感じます。

そして...今回乗り込むのは、バンサレーでもたまにお世話になるM&M Tourの木造船です。

タイ サタヒープの遊漁船

タイでは一般的と思われる釣り&レジャー船ですが、ほとんどもれなく滑り台が付いてきます。

使ったことはありませんけど...

ちなみに、2階部分の小さな部屋は、仮眠室のようになっていてエアコンも完備されています。

サタヒープを出航

パーティー船のような遊漁船ですが、我々は日帰りの釣りに来ているので、皆様が好きな釣り座につかれたところで、出航します〜

釣り方は自由!な海釣りツアーですが、私は餌釣りとジギングロッドを準備しました。

今回初めてお会いした方々は、主にジギングの準備をされており、いつも寂しくジギングをしている私としては嬉しくなります。

それでは、予想外に穏やかな海面を、海軍基地を横目に進んで、サタヒープのポイントに向かいましょう!

初めての海域での海釣り

沖合いに停泊している海軍の船(おそらく航空母艦)が遠目に見えるポイントで、今年初の実釣開始〜

タイの空母を望みながら海釣り

ちなみに、空母と一緒に記念撮影したジギングロッドには、若狭湾ではほとんど毎回サゴシが釣れたタングステン60gのジグがついていますが、不思議なことにタイではまだ一度も釣れたことがなく、何が違うのだろう?という答え探しの海釣りが続いています。

...なので、お土産確保のために、いつも通り餌釣りから開始します。

とはいえ初めての場所なので、いつもとは違って、広くタナを探ってみます。

底付近で餌をゆっくりと上下に動かしていると、コツコツと小さな反応の後で、強めのアタリが!

ツアーガイドさんと、

「大きいかもねー」

と会話しながら上げてくると、初めて見る色彩の魚がダブルで見えてきました。

リーダーを掴んで、船上にゴボウ抜き!

キモンハタ(黄紋ハタ)

キジハタ???と勘違いしましたが、後ほど主催者の方に、

「黄紋ハタですよ」

と教えていただきました。

釣れたお魚図鑑入りが確定!

高活性

餌釣りでの反応が良いので、まずはお土産確保に専念して、後のどゆっくりとジギングを楽しみましょう!という作戦にして、その後もイカの短冊を投入し続けます。

追加の黄紋ハタなど、30cmオーバーを交えながら面白いように釣れました〜

2月のタイ海釣りは大漁

もう充分でしょう!と思えたところで、早々にジギングロッドに持ち替えます。
...心に余裕があったので楽しくジグを泳がせることができましたが、結果が伴わないのはいつものこと...

活性が高い海ですが、ジグに食いつかせることはできませんでした。

黄紋ハタのいただき方

定例化しつつある帰宅後の記念撮影です。

黄紋ハタを美味しく料理していただきます

手元に残しておいたのは、黄紋ハタ2匹です。

ささっと鱗と内臓を取り除いて冷蔵庫に入れたら、疲れたのでベッドに直行~

帰宅後すぐに釣り具の水洗いをして、自分も洗って、それから魚の冷蔵庫入りの手順を進めて...とやっていると、いつも夜中になってしまいます。

そして熟睡した翌朝、冷蔵庫から黄紋ハタを取り出して、煮付けとお刺身にしてみました。

キモンハタの煮付けとお刺身

自分の知る限りではあまりメジャーな魚ではないので、味はそこそこかなーと思っていましたが、予想外に美味しい!

あたり個体なのかもしれませんが、オオモンハタよりも美味しいのでは?という感想です。

お裾分けしたタイ人も、どのような料理をしたのか聞き忘れましたが、

「今までの中で一番おいしかったから、次もサタヒープで釣ってきて!」

と言ってました。

喜んでもらえて良かった〜

今年の初海釣りは、無難な餌釣りで大満足の結果となりました。

次回はジグでも釣りたい!

愛用ロッドのグリップ延長。バスロッドをジギングロッドにしたい!

なんだか気になる...

いつも見慣れている景色に、ふと小さな違和感を感じて、それが徐々に気になって仕方なくなってくること、ありませんか?

私は、お返事にディスプレイしているロッドのうちの一本に、いつも目がいってしまいます。

...という訳で、釣りに行かない休日を使って、そのロッドをカスタマイズする事にします。

愛用ロッドのグリップ延長。バスロッドをジギングロッドにしたい!

 

一本だけ

お部屋にディスプレイされたロッドたちを見つめていて、一本だけリールの位置がおかしい事が気になります。

バスロッドをジギングロッドに改造

ロッドの設計がおかしい訳ではありません。

ジギングロッドやタイラバロッドたちの中に混ざって、一本だけのバスロッドなので、グリップが短く感じても仕方がないですね。

海釣り主体の私ですが、パープル アルマイト色の挿し色がカッコ良かったので、ひとめ惚れでこのバスロッドを入手してしまいました。

...まだ一度も使った事がなく、お部屋のオブジェになっていますけど...

一本だけ仲間外れのようにグリップが短いのは可哀想ですし、海上で使わないのも勿体ない!と思いたって、グリップを延長する事で、ジギングロッドに変身していただく事にしました。

グリップの延長

バスロッドのグリップ下部で剥き出しになっているブランクスの直径は、10.4mm前後です。

...小数点以下0.4って中途半端だな〜と感じつつ観察してみると、表面にコーティング(塗装)が施されていて、その分で少し太くなっているような気がします。

この部分がスッポリと入るパイプを入手して継ぎ足したいのですが、なるべく完成形を太くしたくない!

そこで、ブランクスのコーティングは削っちゃえばいいでしょう!ということにして、外径12mm、内径10mmのカーボンパイプを入手しました。

長さは300mmもあれば充分なのですが、ちょうど良いものは見つけられず、500mm長のものです。

カーボンパイプでロッドのグリップ部を延長

必要な長さを切り出しべく、切断位置の上下にマスキングテープを巻いておきます。

残念ですが、余りの部分の使い道は無さそうですね...

カーボンロッド、カーボンパイプの切断

さてさて、ロッドをバッサリといってしまいますよ!

こちらは、ブランクスの見えている部分の真ん中で切断します。

バスロッドのバットを長くしたい

...もう後戻りはできないですね...

そう思うと、開き直ったかのような清々しい気持ちになり、外径が10mm弱になるまで、一気にサンドペーパーで削ってしまいました。

入手した内径10mmのパイプもバッサリ。

カーボンパイプの切断には糸鋸を使いましたが、一箇所だけから切るのではなく、少しパイプを回しながら、外から中に向かって、全周均一に切っていくようにすると、切断面のカーボン繊維がササクレになりにくいですよ〜

カーボンパイプの切断

切断面をヤスリ掛けして、先にバッサリしておいたロッドに良い感じではまる事を確認したら、グリップ延長の準備完了です。

組み立て

まずは、短時間硬化型の2液エポキシ接着剤で、延長したグリップ部を接着します。

ロッドの切断面周辺に、たっぷりと接着剤を塗りつけたら、カーボンパイプに差し込んで、はみ出てきた接着剤を拭き取るだけなので、超簡単!

一時間くらいで接着剤が硬化したら、もう抜けません。

ロッドのハンドル延長。フィニッシングモーターで美しく!

あれ? シルバーのキラキラしたテープが付いている???

...と思われますよね。

まだ作業は終わりではないのです。

これらのキラキラテープは、先程の接着剤が硬化した後で貼り付けました。

その目的は、

  • 両端末のテープは、直径12mmのカーボンパイプとロッドの繋ぎ目を見えなくするため
  • 中間のテープは、尻手ロープ用ベルトの滑り止め

で、テープの上からエポキシを盛って仕上げます。

カーボンパイプを接着して、ロッドのグリップを長くしよう

こちらは長時間高価型のエポキシなので、先日のガイド交換で活躍したモーターに再登板いただき、クルクル回しますよ〜

今日も5時間連続労働、よろしくお願いいたします!

完成

5時間後にモーターを止めたら、ロッドを立てた状態にして、合計24時間経過したら、恐る恐るエポキシ硬化の具合を確かめます。

ジギングもできるバスロッド

うん。今回も上手にできました!

尻手ロープ用のベルトを取り付けた状態も確認して、完成〜 

そして陳列棚に帰任。

バスロッドがジギングロッドになりました

もう仲間外れではないですね。

良かった良かった!

あとはジギングでの釣果を出すだけです。

このところ波風が強い日が多くなっていますが、次はいつ海上に繰り出せるでしょうか?

愛用ロッドのガイド交換。愛情こめて自分でやってみよう~

こんにちは。

今回は、釣行記ではなく、ロッドのガイド交換に挑戦してみました~という報告です。

少し前から、やってみようかな~?と考えてはいましたが、少し特殊な道具や材料が必要になることがネックとなり、尻込みしてしまう日々が続いていました。

ここにきて、やっと「専用の道具は自作してしまおう!」という決意が固まったので、愛用ロッドのガイド交換に取り組みます。

愛用ロッドのガイド交換

 

錆びてる・・・

カヤックフィッシングを始めてすぐに入手して、これまで多くのサゴシさんを寄せてきてくれた愛用ロッドは、訳あって船釣り主体となっている今でも現役です。

でも...

釣りを始めたばかりの頃の手入れの悪さのせいか、ガイドに錆が浮いています。

錆びたガイドを交換してみましょう

ステンレスでも錆びるのですね...

おそらくは表面錆なので、釣りをしている時にガイドがポロッと折れてしまうことは無いとは思いますが、使っていたり眺めている時に気になります。

このところジギングの調子が悪いのは、もしかしたらロッドへの愛情が足りていない為かもしれない~

...などと考えていても錆びは無くならないので、人生初のガイド交換にチャレンジしてみます!

ガイドの取り外し

錆びだらけの見苦しい写真を多くお見せするのは忍びないので、ガイドの取り外し作業については、文字だけでサクサクッと紹介しておきます。

インターネット情報を参考にしつつ、作業してみました。

  1. カッターナイフで、ガイドの足の部分のエポキシを削る
  2. エポキシで隠れていた部分のガイドが見えたら、巻かれていたスレッド(糸)も削れた(切れた)合図
  3. ガイドに少し力を加えると、ポロッと外れる
  4. ロッドに残っているエポキシとスレッドを綺麗に取り除く

外したガイドの錆びは、磨けばとれそうな雰囲気で、致命的に腐食しているというわけではなさそうでした。

作業後のロッドの姿が、下の写真になります。

ガイドを綺麗に取り外す

マスキングテープの黒線は、外す前のガイドの中心線です。

新たに付けるガイドの位置を出す時に参考になるのでは?というフィーリングでマーキングしておきましたが、この線は後ほど思惑どおりに活躍してくれました。

銀色の飾り糸は、取り除かずにそのまま再利用します。

ガイドの位置決め

新しいガイドは、富士工業さんのガイドセットを入手しました。

位置を決めつつ、細幅のマスキングテープで仮止めしていきます。

ガイドの位置決め

最初はマスキングテープの黒線を狙っておいて、全てのガイドをマスキングテープで仮止めした後に、ライフルの狙いを定める時に似たポーズで、ロッド全体を見わたしつつ位置を調整します。

とはいえ、マスキングテープを巻きつけただけではガイドは簡単にずれてしまうので、スレッドを巻いた後にも再調整することになります。

スレッドで仮止め

ロッドとガイドに巻き付ける糸は、富士工業さんのスレッドを入手しました。

巻き方もインターネットで得た知識での見様見真似ですが、自己採点では美しく巻けていると感じます。

ガイドのスレッド巻き

申し遅れましたが、トップガイドは錆びていなかったので交換していません。

他のガイド全てにスレッドを巻き終えたら、もう一度ライフルハンターのポーズで各ガイドの位置を確認します。

フィニッシング

そして、とうとう緊張の塗装作業に突入することになります。

まずは、2液硬化型のエポキシ コーティング剤を準備します。

デジタル量りは、他に使用目的もない筈なのに何故か持っていたので、満を持して登場いただき正確に計量して混合します。

そしてそして~、この日のために(急遽)フィニッシングモーターを自作しました~

恥ずかしいくらい質素なつくりですが、もしも作り方が気になってしまったら、別のブログ記事にしているので、ご参考程度に見てみてください。

www.solocamptouring.com

初めてのエポキシに緊張しながら...実際にスレッドを塗装してみると、意外に楽しい!

ロッドが回転しているので、拍子抜けするほど簡単に塗れてしまいます。

ロッドのガイド交換(エポキシ塗装)

人生初となるエポキシ塗布の作業風景は、記念の動画を撮影しておきましたので、こちらもよろしければご覧ください~

youtu.be

24時間硬化後

エポキシ塗布から5時間後、エポキシが半硬化したのでフィニッシングモーターを止めます。

お疲れ様でした! 私の変わりにロッドを回し続けてくれて、ありがとう~

ロッドのフィニッシング(24時間後)

それから一晩おいて、合計24時間後にエポキシが完全硬化したと確信しました。

ちなみに、エポキシ硬化状況は、余った塗料の硬さで確認できます。

上の写真で、机の上で寂しそうにしているソース用カップの中身は、しっかりと固まっていました。

マスキングテープを全て取り除き、ガイドたちが直線的に並んでいるか、ドキドキしながら最終チェック~

交換したガイドの位置精度を最終確認

うん。そこそこ良いのでは?

今の私の腕では、これ以上の精度を求めてはいけない気がします。

錆びがなくなったジギングロッド、心なしか新品のような輝きを放っています。

愛情をこめて綺麗にしたロッドを眺めつつ、次回の海釣りでの成果を夢見ています。

次こそ、大きな青物に会いたい!

年末の海釣り in Thailand

新しい年を迎えましたね〜

今年もよろしくお願いいたします。

もう既に去年のことになってしまいましたが、年末に2日連続での海釣行をしてきました。

企画してくださったMokoleyさん、いつもありがとうございます!

特に今回は、何の予定もなく寂しく年末を過ごそうとしてる私の為のようなツアーをご案内いただき、嬉しい限りです。

さて、その釣果はというと、...新しい年への課題を多く残してしまいましたが、間違いなく素敵な思い出の一つなので、何はともあれ記録として残しておきましょう!

いつもより簡潔に、サクサクッといきますよ〜

大晦日の釣り納め in Thailand

 

12月30日(一日目)

タイの年末の天気は、海上では風が強い予報です。

2日連続釣行の一日目は、定期ツアーと同様に餌釣り主体の海域に行きますが、同じく強風だった11月の教訓を生かして、いつもより重い錘も準備しておきました。

朝日を背中に受けながら、出港〜

パタヤの日の出 12月30日

今のところは、予報に反して穏やかな海面です。

餌釣りのタックル

そして、本日のタックル達。

餌釣り用のタックルたち

翌日のジギング本番への練習もしたいので、3本も持ってきました。

一方で、2日連続の釣行となり毎日洗浄することを考えるとタックルは日替わりで変えたかったので、普段は使わないものも登板させています。

人生初のスピニングリールで、このところは留守番ばかりだったものも、お久しぶり〜。

餌釣り

餌釣りに集中されている方がオオモンハタを2匹同時に釣られたりしている中、私はロッドを頻繁に持ち替えて、ジグの泳ぐ感触を確認したりしながらの餌釣りです。

ジギングではさっぱり釣れませんでしたが、餌釣りではなんとかお土産を確保。

年末のタイ海釣り

持ってきた錘が少し重すぎたので苦戦しましたが、イトヨリなどがそこそこ釣れました。

さらに、ジグヘッドでワームも泳がせてみたのですが、反応はいいもののワームが切られるばかり...
これはいかん!ということで、翌日のジギングを含めて、しばらくワームは封印することにします。

そして、一日目が終了〜

大晦日も遊漁船

比較的に穏やかな海上から、マリーナに戻ります。

明日はジギング本番!

青物に会いたい想いを倍増させて、頑張りましょう。

12月31日(二日目)

慌ただしく、使用後の餌釣りタックルの洗浄と、ジギング用タックルの準備をした一日目の夜は、ベッドに横になると同時に就寝して、気づいたら朝になっていました。

いよいよ大晦日のジギング本番当日! 今年を青物で締めくくれるように、張り切っていきましょう〜

昨日に続いてパタヤの朝日を受けながら、初めて行くジギングポイントに向かいます。

パタヤの日の出 12月31日

しかしながら、天気の良さとは裏腹に、心の中では遠くから暗雲が近づいています。

何故なら、、、

昨日よりも、強風&高波。

餌釣りであれば仕掛けが流されて着底しづらいであろう状況ですが、ジギングだけしかやらない予定なので、なんとかなるだろう〜と少し強引に楽観視することにしました。

先日改良したカヤックフィッシング用のライフジャケットも装着しているので、釣りに集中できる筈です!

ジギングのタックル

この日準備してきたタックルはこちらです。

ジギング用のロッドたち

写真中央に写っている高級なロッドは私のものではありません。
その他の3本は、所有しているものの中から極力「ザ、ジギング」となりそうなものを組み合わせました。

ジギング

ここで、簡単に釣果紹介してしまいます〜

何故なら、ジギングでは釣れなかったから。

朝一番に、お一人がフォールでサワラをヒットしましたが、その姿が確認できたところで、痛恨のバラシ。

その後、リーダーを切られることはあってもフッキングされる方がいないまま、海面に白波が立ってきたので、安全のためジギングポイントを離れることになりました。

強風からの退避先は、小島の風裏となる、水深10mくらいの場所です。

餌釣りの仕掛けやワームは全く持ってきていないので、タックルボックスに入っていたジギングサビキをゆっくりと泳がせてみます。

すると、不思議なことに昨日よりも高確率でイトヨリが釣れます...もしかしたら、いつもの餌釣りでも、サビキ針だけで泳がした方が釣れるのかも???

そして、赤色の魚に混ざって、青色の魚も釣れてしまいました。

グルクマ

もうお馴染みになりましたが、アジかと思わせてゼイゴがない、グルクマさんですね。

サバの仲間らしいので、目標としていた青物ゲットを達成!!!ということにします。

グルクマの塩焼き

サワラを狙った釣行だったこともあり、釣れた時には小さく感じたグルクマですが、塩焼きにしてみたらお皿にちょうど良いサイズです。

グルクマの塩焼き

一年を締めくくる青物、美味しくいただきました。ありがとうございます。

さてさて、2023年はどんなお魚に会えるでしょうか?

1月末の初釣りに向けてタックルの手入れをしながら、タイの海(の青物)に想いを馳せています。

今年も海釣りを楽しみましょう〜

ライフジャケットに股紐をつけたい! 釣りに行かない休日の自由研究

毎月一度は海釣りに行こう!と決めていますが、皆様クリスマス前は陸でのイベントがお忙しいようで、12月はまだ乗り合い船で浮くことができていません。

その代わりという訳でもないのですが、今年のまさに最終日は、ジギングのツアー船に申し込みをしました。

ジギングを主体とした海釣りは本当に久しぶりで、しばらくお別れしているカヤックでの若狭湾の釣りの記憶が蘇ります。

・・・そこで・・・こちらもしばらく使っていなかった、カヤックフィッシング用のライフジャケットを船釣りでも使ってみたい!という気になりました。

過去には落水した私の命を救ってくれたライフジャケットですが、少し気になっている部分があるので、今年最後のジギングに向けて、冬休みの自由研究DIYをしてみます。

カヤック用ライフベストに股紐を追加

 

カヤック専用のPFD

ライフジャケットは、PFD(Personal Flotation Device)の一種類で、一般的には浮力体が内蔵されているジャケット状のものですね。

一般的なカヤックフィッシィングの場合、座りっぱなしになることが多いので、カヤックの背もたれに接触する部分に浮力体がない、専用のものが必要になります。

それほど多くの選択肢は無かったのですが、私が入手したのは、MTIのライフジャケットでした。

カヤック用のライフジャケット

カヤック上で使う際には様々な装備をつけていましたが、今はそれら全てを取り外して、保管しっぱなしになっています。

前のチャックを外して背中側を見てみると、カヤックの背もたれに当たる部分には浮力体が無いメッシュ素材になっていることが一目瞭然です。

ライフジャケットに股紐をつけたい

背中の下半分に浮力体がついてないのに、浮力は十分なの?と気になりますよね〜

カヤックから落水したのは冬だったので少し厚着をしていましたが、それでも充分な浮力で私を助けてくれました。

ただし、一点だけ気になることがあります。

落水した瞬間は良いのですが、しばらくそのまま浮いていると、ライフジャケットが(相対的に)体の上方にせりあがってきます。

  • ライフジャケットは浮こうとするので、上向きの力が働く
  • 体は沈もうとするので、下向きの力が働く

自分の体とライフジャケットが一体化していないと、この相反する力により、自分自身がライフジャケットの中に沈んでいきます・・・という現象を実際に体験しました。

そこで、久しぶりに自分のライフジャケットを船釣りで使うにあたり、落水時にライフジャケットの中に沈まない対策をしてみたいと思います。

ライフジャケットに股紐を追加するDIY

落水時に安全に長い時間浮いていたい!とのコンセプトのもとで、カヤック用のライフジャケットに追加したいのは、ボルダリング用のハーネスのような股紐です。

ボルダリング用のハーネス

空中で落下してロープが張った時の衝撃に耐えるほどの強度は必要としないので、普通のナイロンストラップでこの構造を再現します。

モール(MOLLE)システムに興味があるのと、少し前に釣り用のベルトを作ったため、幸いなことに手元にはナイロンストラップがたくさん余っています。

クラッチストラップを自作する

このストラップやバックル類を使って、ライフジャケットで使いやすい股紐を自作してみましょう!

地道に手縫い

ミシンは持っていないので、ひたすら手縫いで作業していきます。

高校生時代に競技用の自転車を所有していましたが、チューブラーの細いタイヤがパンクした際には手縫いで修理していたので、縫い針と糸の使い方は身についています!

ということで、懐かしい縫い針をつかんで、まずは太ももに巻くストラップにバックルをつけてみました。

ストラップを自作

黒いストラップに、同じく黒い糸の組み合わせなので少し見えづらいですが、縫い糸の痕跡が長方形に走っているのがわかりますか?

ここまでに約1時間かかっているので、一か所に約30分かかる計算になります。

若かりし頃のパンク修理で慣れているとはいえ、股紐の完成までに、いったい何時間かかるのでしょうか?と少し不安な気持ちになりましたが、釣りに行かない休日の自由研究なので、まったりと取り組み続けます。

約半日かけて、6本のストラップが完成しました!

ライフベスト用の股紐をつくります

意図せずに相当強い力で縫い針を掴んでいたようで、右手の親指と人差し指の痛みが、数日後まで続いています。

約1週間後の釣り当日までには痛みがなくなるといいのですが...

股紐を実装

指の痛みに苦しみながらも、完成した喜びに満たされつつ、自作したストラップをライフジャケットに装着してみます。

ライフジャケットに股紐をつけました

それっぽいストラップになりました~

実際に装着してみたところ、体の動きが窮屈になることもなく、また落水時を想定してゴソゴソと動かしてみましたがライフジャケットがせり上がってくることもなさそうです。

改造後のライフジャケット全体像はこちらです。

ライフジャケットに股紐を追加

後から写真を見返してみたら、なんだかイカを連想してしまいました。

太ももまわりや上下長が調整式になっているのは、落水後に締め上げられるようにしているためです。

船上では、股にストラップを食い込ませておきたくないので...

それにしても釣りって、あれこれ考えながら準備しているだけでも楽しいです。

ライフジャケットの準備の後遺症で指は痛いままですが、ジグにつけているアシストフックも新品に変えて、超年末ジギングの準備は万端です。

青物に会いに行く!

もうすぐ会いにいくから元気に待っていてね。青物たち!

 

豹柄に 一喜一憂 クラム島

あっという間に、気付けばもう11月。今年も終盤になってしまいました。

毎月一度の楽しみにしているMokoleyさんの海釣りツアーも、今年既に11回も申し込みさせていただいたということですね〜!という形で、時が経つ早さを実感しています。

昨年11月は美味しいイトヨリが爆釣したタイの海釣りですが、今年は何が釣れるでしょうか?

それでは行ってみましょう〜

11月のタイで海釣り

潮が高い!

毎度お馴染みのバンサレー桟橋は、これまでとは違った雰囲気です。

満月の大潮でバンサレー桟橋は水浸し

異変に気付かれましたか?

そうです。あまりの潮の高さに、桟橋が水没しそうになっています。

海面は鏡のように穏やかなのに、とても不思議な光景〜

後ほど船上で、「満月の大潮ですよ」と教えていただきました。

さらに満潮時間と乗船時間が重なっていたそうです。

それにしても、台風でもないのに水没しかかる桟橋って、ある意味すごい!

その桟橋の先端付近では、この日お世話になる船が我々の到着を待ちかまえていました。

参加者多数の時のMokoleyさん定期海釣りツアー

タイのレジャー用木造船です。

初めて乗船した時には、その穏やかなスピードに、いつになったらポイントに到着するのだろう?と不安になりましたが、何度か乗船するうちにオレンジ色の船体に愛着を感じるようになりました。

私自身が、ゆっくりと過ぎていく景色を楽しめる人に変わったのかもしれませんね。

この木造船は2階建てになっていて、上階は気持ちがいいバルコニー風の空間になっています。

タイの木造レジャー船

出航した船上で早々に仕掛けを組み立てたら、階段を上がって海風を感じながら、しばしの間まったりと過ごします。

お客様の順番

そして時間は過ぎていき・・・クラム島の西側まで進んだ船はエンジンを停止しました。

いつもとは違うポインなので、まずは水深測定!ということでカウンター付きの両軸リールを持ちます。

25号の錘を沈めてみたところ、予想外なことにスプールがなかなか止まりません。

少しだけ強めの風で流されているとはいえ、そんなに深い場所なの?と疑問に思いながらリールを凝視していると、カウンターが60mに迫ろうとしている時に、ようやく着底を感じました。

ということは、水深は40m代半ばでしょうか?

錘をもっと重くした方がいいと思いつつも、なんとか底をとりながら銅付きのイカ切り身を泳がせていると、何かが少しづつエサを齧り始めます。

経験上、ここは少し我慢!しながら、なるべくエサが浮き上がらないようにロッドとリールで調整していると、10秒ほどでしっかりとエサを食べた気配が伝わってきました。

程よい重さを感じながら、その伝わってくるテンションを切らさないように糸を巻き続けます。

久しぶりの60m巻き...少し疲れましたが、水面下に魚の色が見えた瞬間に疲れを忘れました!

水深40mのオオモンハタ

普段は中盤以降に訪れますが、この日は一匹目!

もしかして、今日はオオモンハタが爆釣?という不埒な思いは、後ほど反省することになりましたが、何にせよ嬉しい一匹目です。

ちなみに胴付き仕掛けの餌釣りですが、最近私はジギング サビキの仕掛けを使っています。

針は2本しかついていませんが、仕掛けが強めに作られているので、なんだか安心感を感じるのです。

不埒な思いを持ってしまった為に、その後の釣果にオオモンハタが混ざることはありませんでしたが、同じポイントではヨコスジフエダイなどを追加できました。

しばらくすると急に南からの強風が吹くようになってきて、ほとんど底がとれなくなってきました。

おそらく安全を考えたのだと思いますが、船長は船をクラム島の北側まで移動させます。

サメ

私が釣ったわけではありませんが、釣られたサメを初めて見たので、記念撮影しておきます。

サメ

普通に持っていますが、まだ生きていました。

攻撃的かつ軟体なので、ふいに頭を振って噛まれないように、注意しながらお姫様抱っこをしています。

釣果

この日は作戦失敗...というより作戦不足により、ジグの釣果はサッパリでした。

同じ船に乗られている方は、イトヨリをジグで釣られていたので、作戦だけでなく私の腕不足でもあったのは間違いありません。

とはいえエサ釣りでは、それなりの大きさの魚を釣ることができたので、良しとしましょう〜

いつものようにお裾分けして、帰宅後の台所定点カメラでパシャリ。

毎回、帰宅後すぐにドレス状態にしているのですが、割と疲れ果てているので、釣具を洗ったりする作業なども考えると、持ち帰る魚は3匹くらいがちょうどいいです。

翌朝は煮付けな気分だったので、早速ヨコスジフエダイたちをいただくことにしました。

タイで釣れた魚を煮付けにしましょう

ところで、少し慣れてきたのか、このところ釣果は単調になりつつある、タイでの船釣りです。

ジグは毎回いろんなものを試してみたりしていますが、記憶(記録)の残し方も少し新しいことをしてみよう〜ということで、今回はアクションカメラを導入してみました。

使い方を勉強中のDJI Action2で、まだヒットシーンは上手に収められていませんが、釣りと料理の様子を撮影してみました。

お試しなので、初心者感が満載ですが、とりあえず2分くらいの動画に纏めています。

youtu.be

できればジギングでのヒットから取り込みまでを動画にしてみたいのですが、それはまたの機会に頑張ります! まずは釣れないと...

話を戻して、オオモンハタは、数日後に友人を招いてのお刺身パーティーにしました。

オオモンハタのおつくり

我ながら美味しいと思いましたが、タイ人の友人もとても喜んでくれました。

礼儀正しい友人は、次の日には3倍くらいの量のタイ料理を振る舞ってくれましたけど。

3倍返しには10倍で返したい〜!ので、次回はしっかり作戦をたてて、美味しい魚をもっと沢山釣りましょう。

水深60mでジグを泳がす。10月のタイ海釣り

風に涼しさを感じる、いい季節になってきましたね〜

タイも雨季が終わり秋晴れの空を見られるようになりました。

ひと月前から楽しみにしていた10月の海釣り当日も、晴天で穏やかな海峡となる予報で、期待が膨らみます。

それでは、秋の魚たちに会いに行ってみましょう!

水深60mでジグを泳がす。10月のタイ海釣り

 

今月は何で釣る?

10月のMokoleyさん主催の定期海釣りツアーは、久しぶりにご一緒させていただける方がいることが事前にわかっており、楽しい一日になる事は確定していました。

そして船に乗り込んで驚きと共に知ったのですが、今回は船のオーナーの方もご一緒いただいています。

このボートのおかげで、これまで一年以上にわたりタイでも海釣りができていて、本当にいつもお世話になっております〜

さらに、その方から「今日行く場所はジギングも楽しめそうですよ」と教えていただき、出航前からテンションMAX状態!

この日のミッションは「ジギングロッドでしゃくり倒す」に確定しました。

秋の海

バンサレーを出航した遊漁船は、いつもとは違う方向に進みます。

ジギングポイントに向かっているのでしょうね〜と考えるだけでも楽しいのですが、綺麗な空がさらに気分を盛り上げてくれます。

移動途中で、いつもより小型ボートが多い気がすると感じていましたが、実はこの日は釣り大会が開催されていました。

どのボートも、数人がお揃いのユニフォームでロッドを出していましたが、そういう事だったのですね〜

なんでも、魚種毎に一番大物を釣った人の勝ち!という明快なルールだそうですが、参戦していない私も、大物目指して頑張ります!

そして、もう一つ教えていただいたのが、小さな島の名前。

タイの男島

男島だそうです...ふむふむ。

勉強になりました。

そうこうしているうちに、移動する船上で、今日のセッティングが完成しました。

パタヤ沖の水深60mでジグを泳がす

青い空に青いロッド、そして濃紺のリール。

絶対釣れる絵柄だと感じたので、思わず記念撮影しておきました。

深場

最初に、釣り大会に参加しているボートが数隻いる水深30mくらいのポイントで様子をみましたが、船上にあがるのは20cmくらいのヤミハタなどばかりです。

そこで、もっと大きな魚に会うために、水深がある場所に行きましょう!という事になりました。

基本的には遠浅の海ですが、部分的に深くなっていて魚がたまるポイントがあるそうです。

到着後、まずはサビキ仕掛けの錘を落としてみると、確かにカウンターが60mを超えます!

日本での、主に60mポイントでサゴシが釣れた楽しい記憶を蘇らせながら、スロージグを泳がせますよ〜

とはいえ、最初に間違って引っ掛かってしまったのは、キツネさんでした。

虹色のラインがお美しいですが、ジグで狙っているのは貴方ではないのです!...ということで、すぐさま海にお帰りいただきます。

一投で連続してしゃくり続けられる釣りって楽しい!と思いながら、我ながら疲れ知らずでジグを泳がせ続けます。

ところが、何度か魚が寄ってきている感触があり、ジグに歯形がついたりもしたのですが、しっかりとしたアタリはなかなかありません。

そのような状況で、何度かポイントを移動した後に、隣の方が突然スパッと糸を切られます。

何かがいる!

チャンス到来とばかりに、より丁寧にしゃくってみると、中層で小さな反応がありました。

合わせがうまく決まり、とはいえ小さそうだな〜と感じながらリールをまくと、姿を現したのはこの子でした。

かわいい太刀魚

指1本強! かろうじて2本?

なんにしろ可愛い〜

こんなに小さくても、釣り糸を切ってしまったりするのですね。

この子も狙っていたサイズではないので、お帰りいただきます。

そして、餌での底釣りも交えながら、ジグを連続して泳がす喜びに浸っているうちに、深場ポイントは終了...ジグでは釣れなかったけど、楽しかった!

そして最後に向かった場所は、朝一番に行った水深30mポイントの近くです。

近くに岩礁が突き出していて、水深も浅くなっていきそうだったので、タイでは初めてのジグヘッドを真剣に試してみることにしました。

ジグで深場を探った後だと、なんだかワームを上手く泳がせられそうな気がします!

魚の気持ちを考えながら、ワームをヒラヒラさせてみると、やっぱりいました!

ジグヘッドでオオモンハタ

綺麗なオオモンハタ!

しかもちょうど良いサイズです。

終盤になって、ようやく来た〜という感じで、私へのお土産の一匹に決定です。

そして、いつものようにタイ人の方へのお土産にするのは、深場の餌釣りでキープしておいたタテフエダイなど。

モコリーさんの海釣りツアーで釣った魚たち

こちらも良型揃いで、後ほどお渡しした時に「今回は大きいね!」と喜んで受け取ってくれました。

晩餐

毎回恒例となっている台所での集合写真です。

私がいただくのは、オオモンハタ、タテフエダイ、そして釣り上げた時に弱らせてしまったヤミハタ2匹。

10月のタイの魚をいただけます

タテフエダイはお刺身に、その他は煮付けにして、ありがたく頂くことにします。

タテフエダイのお刺身
オオモンハタの煮付け

煮付けの味付けも上手くできて、どちらも美味しかった〜

今回の釣行は、久しぶりの水深60mの海で、しかも風や潮で流されすぎることもなく、ジグやワームを思いのままに泳がせることができました。

新たな魚種に会うことはなかったですが、楽しかった〜

さて、次回は何に会えるでしょうか?

【DIY】ベイトリールを壁掛けタイプで飾ってみた

こんにちは!

もう何回目かわからなくなっていますが、釣りに行けない休日の「釣り道具と楽しむ」シリーズの記事です。

出番が遠のいているものの、メンテナンスはしているので、いつでも釣りに連れていける釣り道具! ありますよね〜

今回は、そんな釣り道具たちの中でも、見て触るだけで楽しい、リールのディスプレイに取り組んでみます。

全てのリールをお部屋に飾りたい

 

リールを飾りたい

さて、まずは現在の釣り道具ディスプレイ方法をご紹介しておきます。

息抜きの時や思い立った時にジギングの練習をして心を落ち着けたくなる私は、リールをロッドに装着した状態で本棚にディスプレイしています。

棚にリールとロッドを飾りたい

ロッドを固定している白いプラスチックは、箒やモップを壁掛けするためのものを流用しました。

簡単にロッドを脱着できるので、便利ですよ〜

とはいえ、本棚の表面積には限りがあるのと、ロッドよりもリールの所有数の方が多いので、リール単体でも本棚に飾りたい!

ということで、スピニングリールとベイトリールを壁掛けタイプでディスプレイする方法を探ってみます。

簡単、安い、美しい

良い方法はないかな?と調べてみると、スピニングリールの場合は2枚の板の隙間に引っ掛けてディスプレイする構造のものを自作している方が多くいらっしゃるのがわかりました。

基本的には同じ固定方法で、100円ショップなどのキッチンペーパーホルダーも使われていますね!

どちらもスピニングリールにはピッタリの固定方法で、理にかなっていると感じます。

しかし、問題はベイトリールです。

ベイトリールも壁掛けで飾ろう!

ギヤボックスが大きく張り出しているベイトリールは、平らな面のスリットへのディスプレイができません。

角柱に塩ビパイプを通して、それらの隙間にリールの足を突っ込む固定方法で自作されているケースがありますが、あまり手間をかけたくないので角柱を追加して使いたくはない...

そして、できれば本棚の支柱に直接ディスプレイしたい!

本棚の支柱は、厚さ15mmの板が使われており、この厚さを使ってベイトリールを装着して、ギヤボックスの出っ張りを避けるのが良さそうです。

本物のリールシートを本棚につけることで一発解決しますが、ロッド用につくられた部品を本棚に付けてしまうのは、なんだか申し訳ない気がするので、安く代用できるリールシート状のものを探してみます。

100円ショップ探索

約15mm幅のリールシート状のものを物色するために、100円ショップに来ました〜

リールの脚部をイメージしながら、それが上手く入りそうな穴もしくはスリットがあるものから、最後に選んだのはこちらです。

100円ショップでベイトリールスタンド

開封後の写真なので数が少なくなっていますが、実際には8個入りです。

ワイヤーネット用の樹脂フックで、袋に印刷されている「見える収納」のキャッチフレーズは、今回の趣旨にも合致しています。

素晴らしい!

リールをディスプレイする場合は、このフックをワイヤーネットに固定するためのクリップ形状部に、リールの脚部を差し込む事で使えそう!

これを使えば、8個入りの一袋から、ディスプレイ用のリールスタンドが8個もできてしまいそうです!

改造

それでは、ワイヤーネット用のフックを改造していきます。

フック部分は不要なので、切り落としておきます。

100円ショップのハンガーからリールスタンドを作る

プラスチックなので、いろんな切断方法が使えますが、写真のようなノコギリでも簡単に切れました。

次に、残りのクリップ部も上下に2分割しておきます。

加工前後を並べた写真がこちらです。

100円ショップでベイトリールスタンド

このアングルの写真は初登場ですが、クリップ部にスリットがあります。

このスリットがリール脚部の円弧断面形状にうまくフィットして固定されるのでは?という思惑です。

スリットの奥には、リール脚部の断面形状には相反する形状の溝があります。

この溝には、適当なスポンジを入れて、リールの固定をサポートしてもらいます。

完成

2分割したフックに穴をあけて、上下の間隔をリールに合わせつつ、ネジで本棚に固定したら、リールスタンドの完成です。

壁掛けベイトリールスタンド

溝部に追加した「適当なスポンジ」も写っています。

切断部の処理(ペーパーヤスリがけ)が甘い! とお叱りを受けてしまいそうですが、早く完成させてしまいたかったので、ご勘弁ください〜

それでは、ドキドキしながら、ベイトリールをスリットに差しこんでみましょう。

ベイトリールを壁掛けでディスプレイ

おぉ〜!

いい感じで本棚に固定されました。

この板は、「アブガルシアの柱」にしたいので、下の方にもう一箇所リールスタンドを付けて、スピニングリールも飾ってみました。

一個あたり100円以下で作れるリールディスプレイ

スピニングリールの方が、自作(改造)スタンドにリール脚部が固定されている状態がわかりやすいですね。

さらにシマノのスピニングリールを飾るために、本棚側面の平坦部にもスタンドを取り付けて完成!

ベイトリールとスピニングリールを壁掛けディスプレイ

他のリールたちは、ロッドに装着した状態で飾っています。

こうしておいた方が、お家でイメージトレーニングしたくなった時に、すぐにバーチャル釣り態勢に移行できるので、私としては問題ないです。

机や棚に置く方式でのベイトリールスタンドは、アルミ製のカッコいい市販品もありますが、今回は壁(棚)掛けでスマートに飾りたい!との思いで取り組みました。

思いのほか安く簡単にスタンドを設置することができたので、これはこれで自己評価は100点。

それでは、棚を眺めながら妄想の釣りに出かけましょう〜

9月のタイ海釣り。久しぶりの釣行x2

2か月ぶりの釣行記です。

ながーい間、海に行けなかった反動で、今月は2週連続の海釣りとなりました。

海を見られるだけでも幸せですが、欲を言えば銀色の魚に会いたい!と願いつつ、行ってみましょう〜

9月のタイ海釣り。釣れるアジの種類も紹介

 

第2週

それでは早速、9月第2回目の釣行に行ってみましょう!

??? なぜ1回目ではなく2回目から ???

理由は後ほど、1回目の釣行記で説明させていただきますが、ざっくり言うと2回目の様子から先にご紹介したいから!ということで、今時点ではご承知おきください。

いつもお世話になっているMokoleyさんの海釣りツアーは、天候不順などにより、このところキャンセルが続いてしまっていたので、今回は久しぶりの開催です!

嬉しい~~~

タイは雨期

当日の天気は、微風で凪の釣りやすい日となりそうですが、朝だけは雨が降る予報です。

いつもと同様に、未明にバンコクを出発してバンサレーに向かいます。車窓から明るくなってきた外の様子をうかがうと、海上の雲はそれほど黒くはなさそうです。

もしかしたら今日は雨は降らないかも...と思っていましたが、バンサレーで乗船する時だけ、スコールのような瞬間的な雨に降られました。

でも、今回の海釣りツアーはタイの木造船での開催なので、広いデッキには屋根が付いており雨天でも快適です。

雨があがり、少し日が差すようになった頃に出船した船上では、船長が早速トローリングを始めます。

穏やかなスピードで進むこの木造船ではお馴染みの光景ですが、久しぶりにトローリングを見ることができて、ほのぼのとした気持ちになります。

船長、大物が釣れるかな?

アジ狙い

この日は、崇高な目標をたてずに、釣れても釣れなくても、とにかく楽しみましょう!という計画です。

あわよくばアジが釣れたら嬉しい!という下心はあるのですが、それほどガツガツしてはいません。

その気持ちに合わせたかのように、朝9時ごろに到着した最初のポイントでは、他の方を含めて船上にあがってくるのは、アジとは全く違う色の魚ばかりです。

そのような中でも、稀にオオモンハタが混じるようになってきて、時折船上が賑やかになります。

私にも小さな子が遊びに来てくれましたが、自主規制の下限長さに満たなかったので、リリースします。

オオモンハタの子供

大きくなるんだよ!

豹柄狙い

のんびりと数時間が過ぎていき、周りからはアジが釣れたという話は聞こえないものの、良いサイズのオオモンハタが釣れたという情報が多くなってきます。

ここは、銀色は諦めて、豹柄を念じながら...
と、イカの短冊をエサにして針を落としていたら、重い巻きごこちと共に、あがってきました!

オオモンハタが釣れた!

見づらい写真で申し訳ありません。

なんだか特徴的な柄が抜けてしまった部分があり、らしくない感じで写っていますが、30cmオーバーのオオモンハタです。

今日はこの一匹を私用のお土産にしましょう。

その後、また平和な時間が過ぎていき午後2時をすぎると、潮が速すぎて渦を巻くような海況となり、釣りにならない!と察知したので、早めの竿仕舞いとしました。

穏やかな海面に川が流れているような不思議な光景は、初めて見ました。

おそらく地形によるものだと思われ、ポイントを少し外れただけで、鏡面のような海面に変わります。

ほぼ無風で波が無い海を、滑るように帰りましょう〜

パタヤのビルを望みながら海釣り

一匹いただきます

さて、お裾分けせずに残しておいたオオモンハタをいただきます。

今回は、半身をお刺身、残りを煮付けにしてみました。

オオモンハタの煮つけ

うーん、美味しい!

しばらくの間は、オオモンハタが釣れたら、このパターンでいただきたいと思います。

第1週

さて、1週間さかのぼって9月第一回の釣行ですが、タイで大人気の釣りブログ、つりつりタイランドを運営されている方々にお願いして、ご一緒させていただきました。

実釣の様子はそちらの楽しい記事でご紹介いただいているので、ぜひご覧ください。

皆様、釣りの腕前が素晴らしいだけでなく、読み応えのある記事で紹介されており、できることなら私もそのレベルに近づきたいものです。

ということで、ここでは私の釣果だけ記録させていただきます。

事前に教えていただいていたとおり、銀色の魚に会いましょう!という釣行回です。

太刀魚

これまで太刀魚を釣ったことがなかった私ですが、朝いちばんで向かったのが太刀魚ポイントでした。

事前にいろいろと調べて、テンヤではなくジグで狙うことを決めていましたが、ご一緒させていただいた皆様の大多数はジグを使われていたので、釣れる前から一安心!

ジグの動かし方を丁寧に教えていただいたおかげで、私も釣ることができました!

タイ シーチャン島で太刀魚釣り

これまた初めての、ワイヤーリーダーを使っています。

魚がジグに寄ってきた感触が頻繁に感じられて、太刀魚釣りって楽しい!

アジとその仲間たちの名前紹介

皆様が太刀魚を満喫されて反応が遠のいてきたタイミングで、ポイントを移動してアジを狙いに行きます。

餌外れが頻発するので苦手としていたキビナゴを使いますが、これまた針へのつけ方を教えていただくと、それほど外れない!

どうやら、これまで間違った方法で針につけていたので、着底前に外れたりしていたようです。

優しく教えていただき、ありがとうございます!!!

釣果はというと、マテアジしか期待していませんでしたが、なんと!、いろんな種類のアジが釣れました。

ということで、毎回恒例の、台所での釣果紹介をいたします。

お裾分け後なので計6匹しか写っていませんが、実際はもっとたくさん釣れましたよ~

タイ シーチャン島でアジ釣り

上の太刀魚2匹は一目瞭然だとして、アジの仲間たちの名前と特徴を確認するチャンスだと思い、すこし調べてみました。

左上;ヨロイアジ   右;マテアジ

左下;クロカイワリ

ふむふむ、なるほど。

基本的にゼイゴがある魚はいつでも大歓迎ですが、名前がわかれば釣れた喜びも倍増で、これで「この前、〇〇が釣れましたよ~」と自慢することもできます。

自慢するほどの魚なのか?というのは、置いておいて...

どの魚も美味しくいただいたのですが、久しぶりにアジ(の仲間)づくしの食事となったためか、数日後に痛風を発症してしまいました。

ということで、先に紹介した2回目は、痛い足をかかえつつの釣行でした。

それでも、まだまだ釣りたいし、釣れたらありがたく頂きたいと思います。痛風体質には負けませんよ~

釣りって、楽しい!

ラインローラーにボールベアリングを入れてみた。シマノのエントリークラス スピニング リール

釣り師の皆様、こんにちは!

夏季連休の方も多いと思いますが、狙った魚とのご対面を楽しまれているでしょうか?

私は、天候不良などなどの理由で、もう2ヶ月ほど海釣りに行っておらず、おかげでリールのボールベアリングが増えました!

今回は、そのベアリングたちの中から、ラインローラーベアリングについてお話ししてみようと思います。

シマノ ラインローラに汎用ボールベアリングを入れてみた

 

ボールベアリングの巻き心地

もう数ヶ月前になりますが、海釣りで入手したてのストラディックを使いました。

私が持っているスピニングリールの中では、最も高級なものになります。

シマノのエントリーリールをストラディックの巻き心地にしたい

使ってみて気付いたのが、巻いている時の滑らかさ! ハンドルに余計な振動が感じられず、スルスルっと糸が巻かれる感覚なので、魚の反応やジグの動きをダイレクトに感じられます。

それまでは、自分にはリールの価格帯による違いなんてわからないと信じていましたが、ストラディックの巻きごこちは、「これでも釣れなかったら、自分の腕が相当悪い!」と訴えかけてきました。

エントリークラスのリールよりも滑らかさな動きは、いろいろな部分での細かな違いの相乗効果によるものですが、その中でも糸が直接触れているラインローラに採用されているボールベアリングは、ダイレクト感に寄与していそうな気がします。

エントリークラスのリールも、この巻き心地に近づけてみたくなり、ラインローラのボールベアリング化してみることにしました。

初心者を育ててくれているリールたち

それでは、現役で使っているエントリークラスのスピニングリールにご登場いただきましょう!

低価格リールに、専用キットを使わずにベアリングを入れてみた

私が釣りを始めるにあたり、最初に入手したのは、セドナ5000番(上の写真で左端)です。

そして、最近出番が多いスフェロス4000番は、過去の水没事件の影響で、2個持っています。

後ほど寸法測定結果を紹介しますが、これらのリールのラインローラーの構造は、全く一緒でした。

まあ考えてみれば、わざわざ専用設計にする理由も無さそうなので納得です。

手で回そうとしても少し苦労するこれらのラインローラーを、一気に全部ボールベアリング化して、ソフトタッチでもクルクル回るようにしてみます!

ラインローラーの構造

それでは、自己責任で!ラインローラーのボールベアリング化に取り組みます。

メーカー保証外になるので(もちろん私もこの改造内容については保証しませんので)、もし参考にされる方は、その点を覚悟してから自己責任でお願いします。

まず最初にラインローラーを分解してみましょう!

外した順番に並べてみました。

シマノ低価格リールのラインローラー構造


樹脂 ー 金属 ー 樹脂 ー 金属 ー 樹脂 ー 金属

の順番で、構成されています。

今回の作業では、一番奥に入っている金属カラーをボールベアリングにします。

下の断面図でいうと、②の青い部分ですね~

シマノの低価格リールのラインローラーの構造

もちろん、こんな形の汎用ベアリングは無いので、中央部の一番太い部分だけベアリングにすることになりそうです。

それでは、寸法を測って図面にしてみて、対応を考えてみましょう。

実際のところは、ものすごくシビアな寸法で管理されていると思われますが、0.1mm単位で計ってみます。

ラインローラーのボールベアリング化 寸法測定

合計3個の小さな部品を何度も測って、0.1mm単位の平均値にしていますが、測定誤差があることを優しくご理解ください〜

さて、この青い部分に入る汎用ベアリングを探してみます。

汎用ベアリングの最低厚さは1.5mm(外径と内径の直径差でいうと、倍の3mm)なので、下図にようにしてみることにしました。

シマノのラインローラーをボールベアリング化してみる

  • 赤い部分;ベアリング 4x7x2.5 
  • 黒い部分;スペーサもしくはワッシャー 4x6x1.7
  • 破線部分;スペーサもしくはワッシャー 5x6.9x1.5

この寸法のベアリングとスペーサを探してみます。

ベアリングは、本来は外径6.9mmのものにすべきですが、そんな汎用ベアリングは見つからないので、7mmのものを少し圧入っぽくはめることにします。

問題はスペーサです。ピッタリ寸法のものは汎用品として売ってはいないので

  • 4x6x1.7;ワッシャー(4x6x0.5)を3枚使って代用
  • 5x6.9x1.5;無くてもローラーの位置は決まるので、使用しない

にて対応することにします。

5x6.9x1.5の破線部分は、5x7x0.5のワッシャーですら見つけられませんでした。

図面を見ている限りにおいては、この破線部分がなくてもローラーの軸方向位置は決まるため、とりあえず空洞にしておいて、組み立てる時にグリスで塞いでおく作戦でいきます!

ボールベアリング化しましょう!

それでは、実際にボールベアリング化の作業をしてみます。

セドナスフェロス共に同じ作業になりますが、まずはセドナから始めますよ~

ローラーの中心線上にあるスクリューを一本外せば、全ての部品が取り外せます。

ラインローラーの分解

そして、ローラーのベリング化のために入手した、4x7x2.5ベアリングとワッシャーにも登場していただきましょう。

小さい部品なので、紛失しないように気を付けながら開封~

おさらいですが、黄色で囲った部品を、緑色で囲った部品に交換します。

ラインローラのベアリング化

ワッシャーが一枚多いのは、最後のガタ調整用の予備です。

それでは、組付けていきますよ~

ちなみに、部品を1個組付けけるたびに、グリスを塗布しています。

基本的には外した時とは逆の順番で組んでいきますが、4x6x0.5サイズのワッシャー3枚は、ローラー本体まで組んだ後で入れました。

あとは、元からあった大きなワッシャーを入れつつ、スクリューを締めて完成です。

まずは、回転軸方向のガタが無いかをチェックします。

クリアランスが0.2mm増えているはずですが、全く気にならなかったので、予備ワッシャーの出番はありませんでした。

そしてそして...ピンセットの先端で、ローラーに軽く力を加えてみます。

おぉーすごい!

ラインローラーをベアリング化したら、違いがスゴイ!

くるくる回りますね!

ベアリングの威力、恐るべし。セドナの品格が一段あがった気がします。

とても簡単に作業できることがわかったので、スフェロスのローラーも同じくベアリング化します。

部品構成や寸法は、どちらのリールも全く同じなので、セドナと同じ作業を繰り返します。

スフェロスSWのラインローラーにベアリングを入れる

もちろんベアリング化の効果も同じで、スフェロスも軽い力でくるくる回っています。

さらにもう一台のスフェロスもベアリング化して、うれしくなったので記念撮影しておきましょう〜

...外観では、何が変わったのか???ですね。

実際に使ってみないと最終的な評価はできませんが、自己満足によるプラシーボ効果も相まって、きっと違いを実感できることでしょう!

なお、今回のボールベアリング化にあたり、ベアリングの奥で空洞ができてしまっている部分には、グリスをベタ塗りしておきました。

しばらくの間は、実釣で使って洗浄した後に、グリスが流れ落ちていないか等、確認してみたいと思います。

早く海釣りに持っていって、巻き心地を確認したい~~!

カヤックへの再乗艇について考察してみます

こんにちは。

今回は、カヤックフィッシングの再乗艇についての考察記事です。

一年以上にわたり考えていたのですが、やっと自分なりの結論がでた気がするので、お恥ずかしい出来事も紹介したいと思います。

否定的なご意見があるのは承知していますが、コメントいただいても反論しませんし、公開せずに私自身で受け止めて、もっと安全に楽しむための参考にさせていただきます。

一方で、自分の命を自分でどう守るか?ということを考える上で、この記事をご参考にしていただける方がいらっしゃいましたら幸いです。

カヤックに素早く楽に再乗艇するには?

 

カヤックへの再乗艇訓練

もう数年前になりますが、カヤックフィッシングを始めるにあたり、私も再乗艇の訓練をしました。

動画サイトで先輩方の再乗艇の様子をじっくり見させていただき、自分のカヤックに置き換えてイメージトレーンイングをしてから、海岸近くの浅い場所でカヤックをひっくりかえして再乗艇してみた時のことを、まだ鮮明に覚えています。

カヤックを水平方向に自分に引き付けて、カヤックのへりが自分のおへその下あたりを通過すると、意外にあっさりと再乗艇できました。

ただし、フル積載状態のカヤックではなく、また海岸近くの水深2mほどの安心感がある場所だったのが、実釣中に落水した場合との違いでした。

カヤックフィッシングでの安全対策

カヤックフィッシングにおいて、私なりに安全に対して最大限の配慮をしようと心がけています。

転覆しないようにする!ことも、その一つですが、後ほど紹介するとおり、自然相手では思いもしなかったことが起きるということを、実際に身をもって経験しました。

少し時間がかかってしましましたが、ようやく自分が納得できる対策が見つかったので、これからカヤックフィッシングを始める方が、安全にカヤックフィッシングを楽しむための参考にしていただくために記事にしています。

ただし、私が紹介していることをしていれば安全ですよ!とは、全く思いません。

カヤックの特性、漕ぐ人の体格や体力など、個々で異なる要素によって安全対策も違ってくるはずです。

波に対する安定性がいいカヤックでも転覆する

さて、だんだんとお恥ずかしい話になってきます。

私が使っているカヤックは、幅が90cmあり、横波に対する安定性は比較的に良い部類になります。

少し風が強めの11月のある日、丘に囲まれた湾内の、風裏にあたる場所でカヤックフィッシングをしていました。

湾外で白波がたつほどの風ではありませんでしたが、風と潮が反対方向で、釣り糸が垂直に落ちずに釣りにくかったので、湾内の陸(岩礁)近くにいたような状況です。

その状況で、このままだと潮にのって湾外に出てしまいそうだな~と感じて、カヤックを戻すためにジグを回収し終わった時、突然カヤックが強い力で横方法の回転を始めました。

後ほど冷静になってから理解したのは、水面を境にして上下で全く逆方向の力が働いていたことです。

  • 水面下; 潮の流れで、カヤック(特にペダルドライブユニット)が左から押された
  • 空中;風でカヤックが右から押された

湾の出口で水の流れや風が急激に変わる場所だったため、特に水面下での水流変化により、一気に横方向の回転力が加わったと思われます。

(ちなみに水深は40m以上あって水面下に岩礁がそびえていることもなく、また付近に漁具もありませんでした。)

こんな体験は初めてだったので、心の準備ができておらず、訳がわからないままで、足をすくわれるたように転覆してしまいました。

この出来事よりも前は、スクリューをまわすための重力物がカヤックから下方向に伸びている足漕ぎカヤックは、パドル推進のカヤックより安定性がいいと思っていました。

しかし、実際には、海流の急激な変化には弱いということを、身をもって学習することになりました。

この点については、今後は

  • 海流の急な変化がありそうな場所には近づかない
  • 潮目を超える時も油断せずに推進力を保って侵入する

ことで対策したいと思います。

さらに予期せぬ事態

落水後、訓練でやったとおりに転覆していたカヤックを元に戻します。

足漕ぎカヤックはドライブユニットに体重をかければ、カヤックが簡単に回転するので楽です。

あとは自分をカヤック上に戻すだけだと少し安心して、カヤックのへりにかけた自分の右手を見ると、親指の付け根にアシストフックが深々刺さっていました。

その糸の先は海中のロッドが繋がっており、フックには重さを感じます。

...まずはロッドをカヤックの上に戻します。

....そして、アシストフックを外そうとしますが、フックの返しが皮膚の下から出てきません。

ここで、軽くパニックになります。命の危険がある状況で、一度に多くのことを考えようとすると、本当にパニックになるのですね。

それでも頭をフル回転させて、命と皮膚の大事さを天秤にかけた結果、ナイフで皮膚に切れ目を入れて、フックを引き抜きました。

おそらくですが、この時点で落水から5分くらい経過しています。

その後すぐに開始した一回目の再乗艇は、体が水面より上にあがってこずに、カヤックがまた転覆してしまいました。

あれ? 練習と違って、足が上がってこない!!!

ライフジャケットで浮いていられるので、少し冷静になろうと思って周りを見渡してみると、カヤックと自分が湾外まで流されていることを認識しました。

次の瞬間、

自分の下には60mくらいの深さの海が広がっている恐怖

に襲われます。

冷静になろうとしたのに逆効果で、さらにパニックになりました。

そのような状況で再乗艇に成功する訳もなく、さらに2回失敗を繰り返して、体力を奪われます。

何が起こっていたかというと、長い時間浮かんでいたため、下半身のウェトスーツ生地の着衣が水を吸ったことと、ライフジャケットもだんだん上にズレてきていたことが重なり、浮力が少なくなっていました。

(上半身はドライスーツを着ていて、ほとんど水を吸っていませんでした)

マリンシューズを脱いだり、ライフジャケットを整えつつポケットに入っていた物を出したりして、自分の軽量化やスリム化をすることで、最終的には生きて帰ってくることができましたが、このパニック経験は、

「落水したら、楽に早く 再乗艇できるようにしておくべき」

だという教訓になりました。

再乗艇の、力学・機構学的考察

少し話が逸れますが、先ほどの出来事の後、しばらく遠い場所に住むことになったため、自分のカヤックは使っておりません。

幸いなことに次に浮かぶまでの時間が充分すぎるほどあるので、二度とパニックにならないように対策をじっくりと考える余裕がありました。

気持ちとしては、一刻も早く!また浮きたいのですけどね~

さて話を戻して、もっと楽に早く再乗艇できるようにしたいのですが、まずは再乗艇のプロセスについて、実際にレンタルカヤックで試してみたりしながら必死に考えてみました。

再乗艇の失敗例

まずは、私が何度か失敗した時のプロセスです。

赤色の部分がライフジャケットです。

セオリーどおり、最初にカヤックの反対側をつかみます。

足は、こんな感じで沈んでいこうとします。

着衣が水を吸う生地だと、なおさら足が重く感じられます。

次に、回転しようとするカヤックを、手の平で押さえ付けながら、カヤックをお腹の下に引き付けます。

さらにカヤックを引き寄せて、おへその下まで持ってこられたら成功は近いです。

おへその下にカヤックがあるということは、足の位置は少し上がっていないといけません。

パニック時の私は、重くなった足が上がってきませんでした。

また、ライフジャケットのポケットに少し大きめの物が入っていたため、それがカヤックの側面に引っかかっていました。

その結果、強引におへそ付近に引き寄せたカヤックは回転を始めます。

そして、また転覆!

...という懸垂運動で、無駄に体力を消費することになります。

再乗艇の成功プロセス

それでは、再乗艇に成功する場合の体の動きです。

カヤックへの再乗艇 機構学的プロセス

上半身と下半身で、動きの方向が違います。

  • 上半身; 水平方向に近い動き
  • 下半身; 垂直方向に近い動き

何度も言ってしまいますが、こんな簡単なことに気づくまでに、一年以上の時間と、何度かの実地トライが必要でした...

足が重くなっていて垂直方向に持ち上げられなかったら、再乗艇できないのも納得です。

それでは「下半身は薄着にして対策すれば?」という話ですが、カヤックフィッシングは夏以外でも楽しみたい!

肌寒い季節に薄着はつらいので、ウェットスーツ(パンツ)でも足を軽くする方法について、次に考えてみます。

楽に早く再乗艇する方法

先ほどの図で紹介したとおり、再乗艇する時に、上半身は比較的に楽に水平方向に動かすことができます。

ということは、下半身もあらかじめ水平(に近い)方向に動かせばよい状態にしておけば再乗艇しやすいはずです。

つまり、フロート類で水面に近づけておけばいい!ということです。

早く楽に再乗艇する方法

黄色が足用フロートです。

太ももでも足首でもいいのですが、浮力を追加すれば楽にカヤックに上がれます。

レンタルカヤックで試してみたところ、再乗艇が本当に楽になりました。

ただし問題もあり、股や足首の間にフロートを挟んでいると、それを押さえつけているだけでも少し力を奪われます。

かといって、足にしっかりと固定してしまうと、落水してすぐに頭が最初に浮いてくる可能性が少なくなり、たとえば気絶していたとしたら呼吸できるか不安です。

このことから、足用のフロートは、再乗艇する瞬間だけ足に固定できることが必要条件になります。

フェールセーフ的ライフベルト

楽に早く再乗艇する方法をみつけたものの、それでは実際のカヤックフィッシングで何を使おうか?ということを考えるのに、さらに時間がかかりました。

水泳教室でお馴染みのビート板とか...

これは、既にフラッグホルダーとして使っているものですが、落水時にいちいちカヤックから外していると、「早く」再乗艇するというコンセプトには合わなさそうです。

やはり、足用フロートも身に着けている状態で落水したい!(落水は、したくはないけど...)

それから半年たった先日、とうとう見つけました。

ライフベルト風のフロート

落水時に膨らますことができて、足に浮力を追加することができるのは、マリンスポーツ用のライフベルトです。

カヤックの再乗艇が楽になるライフベルト

自動膨張式ではないので、落水後には普段のライフベストで浮いておいて、一旦落ち着いた後で、必要に応じて膨らますことができます。

そして、足への浮力用途でピッタリなのが、胴体には密着しないこと!

チューブ状に膨らんだ後は、ストラップで体に繋がっているだけです。

引用元 https://restube.com/

Restubeの創業者は、水中での危機的な状況を経験された方で、「もっと安全にマリンスポーツを楽しみたい、楽しんでほしい」という思いで、このチューブをドイツで開発しました。

チューブ状の膨張式浮力体は、約14cm幅の小さなポーチに収まっています。

これだけ小さいと、ライフベストと併用しても邪魔にならないので、私の用途にピッタリです。

私は、堤防釣りでも使いたかったので、腰ベルトが付属する「Classic」というモデルを選択しましたが、ライフジャケットに直接装着する場合は、「Sport」や「Active」などのモデルの方が使いやすいと思います。

ポーチの中身はどれもほぼ一緒で、再利用可能なフロートが折りたたまれています。

Restubeの再利用可能なライフベスト

上の写真では、ボンベは外して写真を撮る際の文鎮がわりにしています(右端付近)が、実際には左端付近に装着されています。

ホイッスルとしても使える黒いツマミを強く引くと、フロートが膨らむ仕組みですね。

RESTUBEのボンベ

それでは、そーっと浮力体をポーチに入れなおして、ライフジャケットに装着してみましょう。

堤防釣りとカヤック両方で使えるように、少しだけベルトを加工していきます。

下の写真が、ストラップを加工したものです。

加工といっても、自作のストラップに変えただけですが、ものすごく短くなり、方向も横から縦に変わりました。

こうしておけば、ライフジャケットへの着脱が、ワンタッチになります。

ライフジャケットにライフベルトを装着する!

ライフジャケットの脇腹ストラップに装着していますが、Restubeのポーチの小ささが伝わりますか?

全体像はこんな感じです。

ライフジャケットにフェールセーフ浮力体を追加しました

この状態でライフジャケットを装着しておけば、落水時にはライフジャケット自体で浮くことができて、再乗艇のサポート用浮力が必要であればRestubeを膨らますことができます。

膨らんだフロートは、ポーチとストラップで繋がっているので、太ももや足首など、浮力を得たい部位にストラップを巻くことで、再乗艇しやすい態勢をつくることができます。

最後に、ご参考で堤防釣りスタイルも紹介しておきます。

堤防釣りスタイルのライフベルト(Restube)

ペンチ、ナイフなどと一緒に、腰ベルトに装着します。

Restubeのポーチ自体は、たいへんコンパクトなので、平常時はその存在を気にせずに釣りもカヤックも楽しめます。

それでは皆様、ご安全にカヤックフィッシングを楽しみましょう!

7月の強風船釣り。台風シーズンとイケカツオ到来

台風の季節になってしまいましたね。

日本と違って、タイは台風が直撃することはほとんど無いのですが、海の状況は太平洋の西側に到来した台風の影響を受けます。

一か月前から釣り船のチャーターを予約していた7月の第一週週末は、残念なことに台風がベトナムに上陸しようとしており、タイランド湾でも船からは釣りにくい海況となりそうです。

前日の船長の判断は、

「外洋まで出ていくの無理かもしれないけど、船は出せる」

とのことで、船釣り決行となりました。

...嬉しい...

私の釣り方では釣果が乏しいかもしれないですが、海に行けるだけでも楽しい!

降水確率50%ですが、カッパも持参して楽しんできます~

バンサレーの海で船釣り

 

Mokoleyさんの船をチャーター

釣り船をチャーターするのは初めてですが、いつも定期ツアーでお世話になっているモコリーさんのフィッシングボートでの釣行です。

Mokoleyさんの船をチャーターして海釣り

これまでもチャーターしたいな〜と思ってはいたものの人数が揃わなかったりして、ようやく!貸し切りさせていただくことができました。

少し遠くまで行くコースで申し込んだために出航時間が早く、朝4時くらいに家を出なくてはいけませんが、眠い目をこすりつつ、なんとか車に乗り込んで、バンコクを出発します。

バンサレーの近くに到着したところで、ガソリンスタンドでお手洗い休憩をしつつ朝食を調達するためにコンビニに入ると、いつもの船長を発見!

いつも定期ツアーに参加している私のことを覚えていてくれたようで、お互い少し照れながら挨拶をして、埠頭に向かいます。

天気予報どおりのバンサレー桟橋

船が係留されているバンサレー埠頭に到着すると、船長が携帯で風予報を表示しながら、

「危ないから、たぶん遠くまでは行けないと思う」

と教えてくれます。

近場での島陰釣行となることは覚悟していました。

「そうですよね! 安全にところで釣りしましょう!」

...と伝えられるレベルのタイ語力はないので、

「了解です。よろしくお願いいたします!」

とお返事しました。

全員集合した6時半くらいに、強風&高波のタイランド湾に向けて出航します。

モコリーさんの遊漁船で海釣りに出発

島の風下で待機していたら!

以前の記事でも紹介しているとおり、私が絶対的な信頼を置いている船長は、慎重な操縦で押し寄せる高波を乗り越えて沖に向かいます。

しかし沖に向かえば向かうほど、波は高くなっていきます。

風が弱いタイミングをみつけては短い時間だけ釣りポイントに留まることを数回繰り返しましたが、予報では最大波高となる10時にむけて、釣りにくい状況になるばかりです。

釣果もリリースサイズが多くなってきたところで、一時避難することになりました。

波に乗っているような状態で進んだので、大きな揺れもなく向かった先は、小さな島の風下側です。

根魚がいそうで、これはこれでよいのでは?という雰囲気です。

しばらくこの場所でジギングとエサ釣りを交互に楽しんでいると、突然水面を叩く魚が出現!

えっっ そんな魚がいるの?と驚いて周りを確認してみると、なんと船首にいる人の仕掛けにかかっていて、もう一度ビックリ!

白っぽい60cm越えの魚は、船長が振り下ろしたシーフックで、無事に船上に上がってきました。

クイーンフィッシュ(イケカツオ)

ちなみに私の経験上においてですが、タイでは大きめの魚を取り込む時に、「船長、タモお願いしまーす!」と言っても、いつもシーフックが出てきます。

フックの方が確実に取り込めるのでしょうか? 大きな魚を釣ったことがない私には謎な部分です。

高波に疲れた船上の雰囲気を一変させたクイーンフィッシュ(イケカツオ)は、船上でお刺身になりました〜

イケカツオ(クイーンフィッシュ)の新鮮お刺身

クイーンフィッシュを釣られたのは、タイ人の同僚で、この日は

「私が釣った魚を船上で捌きます」

と宣言して参加されており、刺身に付け合わせる野菜類も準備されていました。

いつも釣果が安定しない私としては、釣れなかったらどうするんだろう?と、余計な心配をしていましたが、有言実行されたことに感服!

御見逸れいたしました。

我々がエサ釣りで小魚と戯れている間もずっと、泳がせ釣りで大物を狙われていたとのことでした。

クイーンフィッシュのお刺身、たいへん美味しかったです。

オオモンハタの巣窟へ

正午近くになって風と波が少しおさまってきたところで、もう一度船は外洋の方向に向かいます。

...とはいえ、やはり外洋に出られる状況ではなく、その一歩手前といった感じの水深40m弱の場所で停船しました。

そろそろ本気を出すか〜と、今までも本気だった事は忘れて、釣りたいオーラを放出していると、船長が携帯電話の写真を見せてくれます。

「昨日、この場所で釣れました」

と説明してくれた写真には、たくさんのオオモンハタが写っています。

近くには海上に突き出た岩礁もなく、海底は平らに感じられる雰囲気ですが、こんな場所にもいるのですね!

周りの方に、

「オオモンハタが釣れるポイントだそうですよ」と伝えて私の興奮をお裾分けすると、早速隣にいた方が良いサイズのオオモンハタを釣られました!

それを見ていた船長も嬉しそう〜

他の方も続々とヒョウ柄の魚をあげていき、私も一匹確保できました。

タイでもオオモンハタは釣れる

晴天になっていたため陽が反射して見辛くなってしまいましたが、いつも通りビニール袋に入っていただいてから記念撮影。

アジもいたけど...

今回参加された方のうちのお一人は、以前にも一度海釣りをご一緒させていただいた事があり、その際はレンタルロッドを使われていました。

先日、

「スピニングリールを入手したよ」

と嬉しそうに教えていただき、一緒に糸巻きをした時に、

「ボロボロですが、お気に入りのロッドが見つかるまでは使ってあげてくださいね」

と、スピニングリール用のロッドをさしあげました。

今回は、そのロッドでのご参加でしたが、しっかり釣果を出されていました。

タイランドのアジ

なんと、私が狙っている魚の代表格、アジも2匹釣られました。

「このロッドいいですね!」

と仰っていただき、私も自分が釣ったかのように嬉しい〜

ちなみに私もアジを狙っていましたが、今回はご縁がありませんでした。

バンサレーに帰航

移動や避難している時間が多かったとはいえ、ぐったりと疲れ果てるほど楽しんで、船はバンサレー桟橋に戻ります。

結局最後まで雨は降らなくて良かったのですが、環境の変化に弱いメンタルのせいか、私自身が青物に会う事はできませんでした。

2週連続での負け戦ですが、まあ、こんな事もありますよね〜

今度こそは、青物に会いたい!

そしていつかは私も、捌いて皆様に進呈できる大きさの魚を釣りたい!

という気持ちを保って、7月後半に予定している次回の海釣りに臨みます。

バンサレー桟橋