毎月一度は海釣りに行こう!と決めていますが、皆様クリスマス前は陸でのイベントがお忙しいようで、12月はまだ乗り合い船で浮くことができていません。
その代わりという訳でもないのですが、今年のまさに最終日は、ジギングのツアー船に申し込みをしました。
ジギングを主体とした海釣りは本当に久しぶりで、しばらくお別れしているカヤックでの若狭湾の釣りの記憶が蘇ります。
・・・そこで・・・こちらもしばらく使っていなかった、カヤックフィッシング用のライフジャケットを船釣りでも使ってみたい!という気になりました。
過去には落水した私の命を救ってくれたライフジャケットですが、少し気になっている部分があるので、今年最後のジギングに向けて、冬休みの自由研究DIYをしてみます。
カヤック専用のPFD
ライフジャケットは、PFD(Personal Flotation Device)の一種類で、一般的には浮力体が内蔵されているジャケット状のものですね。
一般的なカヤックフィッシィングの場合、座りっぱなしになることが多いので、カヤックの背もたれに接触する部分に浮力体がない、専用のものが必要になります。
それほど多くの選択肢は無かったのですが、私が入手したのは、MTIのライフジャケットでした。
カヤック上で使う際には様々な装備をつけていましたが、今はそれら全てを取り外して、保管しっぱなしになっています。
前のチャックを外して背中側を見てみると、カヤックの背もたれに当たる部分には浮力体が無いメッシュ素材になっていることが一目瞭然です。
背中の下半分に浮力体がついてないのに、浮力は十分なの?と気になりますよね〜
カヤックから落水したのは冬だったので少し厚着をしていましたが、それでも充分な浮力で私を助けてくれました。
ただし、一点だけ気になることがあります。
落水した瞬間は良いのですが、しばらくそのまま浮いていると、ライフジャケットが(相対的に)体の上方にせりあがってきます。
- ライフジャケットは浮こうとするので、上向きの力が働く
- 体は沈もうとするので、下向きの力が働く
自分の体とライフジャケットが一体化していないと、この相反する力により、自分自身がライフジャケットの中に沈んでいきます・・・という現象を実際に体験しました。
そこで、久しぶりに自分のライフジャケットを船釣りで使うにあたり、落水時にライフジャケットの中に沈まない対策をしてみたいと思います。
ライフジャケットに股紐を追加するDIY
落水時に安全に長い時間浮いていたい!とのコンセプトのもとで、カヤック用のライフジャケットに追加したいのは、ボルダリング用のハーネスのような股紐です。
空中で落下してロープが張った時の衝撃に耐えるほどの強度は必要としないので、普通のナイロンストラップでこの構造を再現します。
モール(MOLLE)システムに興味があるのと、少し前に釣り用のベルトを作ったため、幸いなことに手元にはナイロンストラップがたくさん余っています。
このストラップやバックル類を使って、ライフジャケットで使いやすい股紐を自作してみましょう!
地道に手縫い
ミシンは持っていないので、ひたすら手縫いで作業していきます。
高校生時代に競技用の自転車を所有していましたが、チューブラーの細いタイヤがパンクした際には手縫いで修理していたので、縫い針と糸の使い方は身についています!
ということで、懐かしい縫い針をつかんで、まずは太ももに巻くストラップにバックルをつけてみました。
黒いストラップに、同じく黒い糸の組み合わせなので少し見えづらいですが、縫い糸の痕跡が長方形に走っているのがわかりますか?
ここまでに約1時間かかっているので、一か所に約30分かかる計算になります。
若かりし頃のパンク修理で慣れているとはいえ、股紐の完成までに、いったい何時間かかるのでしょうか?と少し不安な気持ちになりましたが、釣りに行かない休日の自由研究なので、まったりと取り組み続けます。
約半日かけて、6本のストラップが完成しました!
意図せずに相当強い力で縫い針を掴んでいたようで、右手の親指と人差し指の痛みが、数日後まで続いています。
約1週間後の釣り当日までには痛みがなくなるといいのですが...
股紐を実装
指の痛みに苦しみながらも、完成した喜びに満たされつつ、自作したストラップをライフジャケットに装着してみます。
それっぽいストラップになりました~
実際に装着してみたところ、体の動きが窮屈になることもなく、また落水時を想定してゴソゴソと動かしてみましたがライフジャケットがせり上がってくることもなさそうです。
改造後のライフジャケット全体像はこちらです。
後から写真を見返してみたら、なんだかイカを連想してしまいました。
太ももまわりや上下長が調整式になっているのは、落水後に締め上げられるようにしているためです。
船上では、股にストラップを食い込ませておきたくないので...
それにしても釣りって、あれこれ考えながら準備しているだけでも楽しいです。
ライフジャケットの準備の後遺症で指は痛いままですが、ジグにつけているアシストフックも新品に変えて、超年末ジギングの準備は万端です。
もうすぐ会いにいくから元気に待っていてね。青物たち!