なんだか気になる...
いつも見慣れている景色に、ふと小さな違和感を感じて、それが徐々に気になって仕方なくなってくること、ありませんか?
私は、お返事にディスプレイしているロッドのうちの一本に、いつも目がいってしまいます。
...という訳で、釣りに行かない休日を使って、そのロッドをカスタマイズする事にします。
一本だけ
お部屋にディスプレイされたロッドたちを見つめていて、一本だけリールの位置がおかしい事が気になります。
ロッドの設計がおかしい訳ではありません。
ジギングロッドやタイラバロッドたちの中に混ざって、一本だけのバスロッドなので、グリップが短く感じても仕方がないですね。
海釣り主体の私ですが、パープル アルマイト色の挿し色がカッコ良かったので、ひとめ惚れでこのバスロッドを入手してしまいました。
...まだ一度も使った事がなく、お部屋のオブジェになっていますけど...
一本だけ仲間外れのようにグリップが短いのは可哀想ですし、海上で使わないのも勿体ない!と思いたって、グリップを延長する事で、ジギングロッドに変身していただく事にしました。
グリップの延長
バスロッドのグリップ下部で剥き出しになっているブランクスの直径は、10.4mm前後です。
...小数点以下0.4って中途半端だな〜と感じつつ観察してみると、表面にコーティング(塗装)が施されていて、その分で少し太くなっているような気がします。
この部分がスッポリと入るパイプを入手して継ぎ足したいのですが、なるべく完成形を太くしたくない!
そこで、ブランクスのコーティングは削っちゃえばいいでしょう!ということにして、外径12mm、内径10mmのカーボンパイプを入手しました。
長さは300mmもあれば充分なのですが、ちょうど良いものは見つけられず、500mm長のものです。
必要な長さを切り出しべく、切断位置の上下にマスキングテープを巻いておきます。
残念ですが、余りの部分の使い道は無さそうですね...
カーボンロッド、カーボンパイプの切断
さてさて、ロッドをバッサリといってしまいますよ!
こちらは、ブランクスの見えている部分の真ん中で切断します。
...もう後戻りはできないですね...
そう思うと、開き直ったかのような清々しい気持ちになり、外径が10mm弱になるまで、一気にサンドペーパーで削ってしまいました。
入手した内径10mmのパイプもバッサリ。
カーボンパイプの切断には糸鋸を使いましたが、一箇所だけから切るのではなく、少しパイプを回しながら、外から中に向かって、全周均一に切っていくようにすると、切断面のカーボン繊維がササクレになりにくいですよ〜
切断面をヤスリ掛けして、先にバッサリしておいたロッドに良い感じではまる事を確認したら、グリップ延長の準備完了です。
組み立て
まずは、短時間硬化型の2液エポキシ接着剤で、延長したグリップ部を接着します。
ロッドの切断面周辺に、たっぷりと接着剤を塗りつけたら、カーボンパイプに差し込んで、はみ出てきた接着剤を拭き取るだけなので、超簡単!
一時間くらいで接着剤が硬化したら、もう抜けません。
あれ? シルバーのキラキラしたテープが付いている???
...と思われますよね。
まだ作業は終わりではないのです。
これらのキラキラテープは、先程の接着剤が硬化した後で貼り付けました。
その目的は、
- 両端末のテープは、直径12mmのカーボンパイプとロッドの繋ぎ目を見えなくするため
- 中間のテープは、尻手ロープ用ベルトの滑り止め
で、テープの上からエポキシを盛って仕上げます。
こちらは長時間高価型のエポキシなので、先日のガイド交換で活躍したモーターに再登板いただき、クルクル回しますよ〜
今日も5時間連続労働、よろしくお願いいたします!
完成
5時間後にモーターを止めたら、ロッドを立てた状態にして、合計24時間経過したら、恐る恐るエポキシ硬化の具合を確かめます。
うん。今回も上手にできました!
尻手ロープ用のベルトを取り付けた状態も確認して、完成〜
そして陳列棚に帰任。
もう仲間外れではないですね。
良かった良かった!
あとはジギングでの釣果を出すだけです。
このところ波風が強い日が多くなっていますが、次はいつ海上に繰り出せるでしょうか?