コンパクトで性能が良いガーミンの魚探は、ゴムボートやフィッシングカヤックなどの小さな船でも使いやすく、動画サイトやブログでもよく拝見いたします。
私自身も、カヤックフィッシングを始めた時から、エントリーモデルのストライカー4を使ってきました。
一年たって、操作方法や画面情報の読み方にも慣れてきたところで、ストライカーシリーズの上位機種にステップアップすべく、機能の違いなどを一覧表で比較してみます。
- もっと鮮明に海中の様子を知りたい!
- ガーミン(Garmin)ストライカー4と5を、一覧表で比較
- カヤックフィッシングにピッタリの魚探に、ステップアップ!
- バッテリーの容量と、魚探の消費電力の相性を計算
もっと鮮明に海中の様子を知りたい!
カヤックフィッシングを始めるにあたり入手した魚探は、3.5インチモニターのストライカー4でした。
ストライカー4に付属している200W出力の発信器は、三河湾のような水深10mくらいの場所で使うには十分な性能で、海底付近を泳ぐクロソイの存在を教えてくれることもあります。
しかし、若狭湾のような水深50mを超える場所では、ほぼ平らな海底を画面に映すだけで、水深情報以外の海底の様子は、ほとんどわかりません。
ガーミンの上位機種なら、もっと情報を映し出してくれるのではないか?と感じ始めていたところで、釣り師匠のちったパンダさんが使われている、さらに上位機種のガーミンの画面を盗み見して、上位機種には素晴らしい機能があることを確信します。
(チラッと見た時は、画面を分割表示されていましたが、クリアビューも映っていたと思われます。)
釣果の違いはテクニックによるもの...と理解していますが、魚探からの情報量は、多い方が良いに違いありません!
気持ちが固まったので、自分の釣りスタイルにちょうどいいサイズのストライカーシリーズを比較して、もっと高機能な魚探にステップアップします(しました!)。
ガーミン(Garmin)ストライカー4と5を、一覧表で比較
ガーミンのストライカーシリーズは、数字が大きくなるほど、その筐体も大きくなります。
あまり大きすぎると、カヤックを漕ぐ時に邪魔になりそうなので、今使っていてちょうど良い大きさだと感じるストライカー4シリーズの三機種を、一覧表で比較してみます。
私のカヤックでもギリギリ使えるサイズかも?ということで、ストライカー5と500Wの発信器のセットも並べてみました。
それでは、これらの差をじっくりと考察してみます!
最新のStriker Vivid 4cv (5cv)
一覧表での考察に入る前に、新たにシリーズに加わったStriker 4cv Vividについて、簡単に紹介しておきます。
魚探の性能や、画面の大きさや解像度などは、Striker Plus 4cvと変わりませんが、画面表示のパターンを鮮やかな7種類の色パレットから選べるようになって、より見やすくなりました!
- Lava(溶岩)
- Ice blue(氷のような青)
- Caribbean(カリブ)
- Rusted steel(鉄錆)
- Aqua(アクア)
など(日本語訳は、私の感性にまかせた直訳です)。
自分にとって見やすい画面パターンを選べるので、きっと釣果もあがる筈!
4cvと同じく縦長構成の、Striker Plus 5cv Vividもあるので、4インチか5インチ、どちらの大きさの画面を選ぶかは、お好みで~
今回は、Striker 4シリーズで、この後の比較をしていきます。
同じ4インチでも画面サイズが違う?
最初に画面(モニター)サイズを確認しておきます。
ストライカー4シリーズの画面の大きさは、2種類あります。
ストライカー4の「4」は、4インチを意味すると思われますが、どれも四捨五入したら、確かに4インチ!
でも、3.5インチと4.3インチでは、画面の大きさはこんなに違います。
並べてみると、一目瞭然ですね!
上位になるほど増える機能
今回魚探を選択するにあたり、ポイントとなりそうな機能について調べますが、最初にシリーズの名前と、その機能に注目してみます。
- 「Plus」は、等深線を自動作図できるクイックドローコンター(Quickdraw Contours)機能がつく
- 「cv」は、クリアビュー表示ができる
それでは、クイックドローコンターと、クリアビュー機能について、もう少し詳しく調べてみましょう!
クイックドローコンター
通過地点とその周囲の水深を記録して、等深線を自動作図する機能です。
最大で90平方kmくらいのエリアまで、自動作図した等深線を保存できるので、私の活動範囲では充分すぎるメモリー容量です。
これまで使っていたストライカー4には、実釣ポイントや根を発見した時など、記録に残してしておきたい場所で、白地図にピン打ちする機能しかありませんでした。
海底の地形がわかる等深線情報があれば、もっと戦略的に釣りができることは間違いありません。
クリアビュー
他社の魚探にも同じような機能がありますが、ガーミンによると、ストライカーシリーズに搭載されているクリアビュー機能はすごい!らしいです。
通常は魚探に映りにくい小さな魚や海底のストラクチャーも、水中写真のように映し出されるとのこと。
この機能も、是非とも欲しいところです!
カヤックフィッシングにピッタリの魚探に、ステップアップ!
カヤックフィッシングを始めてから、水深40m以下の海域では不都合なく使える、ストライカー4を使い続けてきました。
カヤックにも慣れてきて、少し深めの場所にも行くようになった現在、魚探に対してもっとも欲しいのは、水深40m〜70mくらいの海中の様子が、手にとるようにわかる機能です。
今よりも、もっと鮮明な海中イメージを映すためには、
- 300W(以上)の発信器
- クリアビュー機能
の2つは絶対に必要でしょう!ということで、ストライカーPlus 4cvにステップアップすることにしました。
次回のカヤック釣行に向けて、振動子の付け替えを急いで進めますよ~!
電源系はストライカー4と変わらないので、今まで使っていたバッテリーシステムは、そのまま使うこともできます。
バッテリーの容量と、魚探の消費電力の相性を計算
新しい魚探を早く使ってみたくてたまりませんが、その前に!消費電力が多くなったストライカーPlus 4cvに対して、ストライカー4用として現在使っているバッテリーの容量が、適当かどうかを確認しておきます。
ちなみに鉛蓄電池タイプのバッテリーは、形は同じでも、
- スターターバッテリー;フル充電に近い状態で、一気に放電したり、充電したりを繰り返す使い方
- サイクルバッテリー;ある程度まとまった放電と充電を繰り返す使い方
- ディープサイクルバッテリー;バッテリーの容量いっぱい近くまでの放電と充電を繰り返す使い方
といった感じで、使い方による種類(呼び方)の差があります。
魚探で使うべきなのは、サイクルバッテリーかディープサイクルバッテリーと呼ばれるものですね!
今回は、サイクルバッテリーを使う前提で、計算してみます。
最初に、わかっている数字は、
- 魚探の消費電力 4.8W
- バッテリーの電圧 12V
です。
電力の計算式は、
電力 = 電圧 × 電流
なので、
魚探に流れる電流は、上の式を変形させて
電流 = 電力÷電圧 = 4.8÷12 = 0.4(A)
です。
バッテリーの容量は、どれだけの電流を、どれだけの時間流すことができるか?で決まるので、
容量 = 電流 × 時間(Ah)
で表されます。
時間ですが、朝5時から昼の15時までカヤックフィッシングを楽しむ場合、10時間にわたり魚探を使い続けることになります。
バッテリー容量の計算は、
容量 ≧ 電流 × 時間 = 0.4 × 10 = 4(Ah)
となり、少なくとも4Ahが取り出せるバッテリーが必要だという事がわかりました。
実際には、サイクルバッテリーといえども、容量を使い切るとバッテリーの寿命が短くなってしまうので、一回に使う電力の1.5倍くらいの容量(今回の計算では6Ah)以上のものを選びたいです。
私がストライカー4で使っていたのは5Ahのサイクルバッテリーなので、ストライカーPlus 4cvで10時間使うには少し足りない!
このまま今のバッテリーを使い続けるならば、一回のカヤックフィッシングは、8時間くらいまでとしておかないといけないようです。
魚探の能力と機能が増強されるので、出艇から8時間以内に「今日はもう十分に釣れたから納竿しよう!」と思える釣果を出せることを期待して、とりあえず5Ah容量のサイクルバッテリーを使い続けてみたいと思います。
バッテリーがすぐに弱るようなら、電動工具用の6Ahリチウム電池を試してみることも考えていますが、半年ほど経過した現在でも、サイクルバッテリーは現役で働いています!
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