世間では成人式の地域もある1月中旬の日曜日、若狭湾の天気は15時までは雨風がない予報です。
前週の新年釣り始めは、悪天で散々な結果だったので、まだ今年の幕開けと言ってもいいこの日に、同じ場所でリベンジのカヤックフィッシングをしてみます。
体調を整えて若狭湾へ
前回の反省を活かして、前日の睡眠時間をしっかりとって、若狭湾に向かいます。
といっても、布団に入っている時間は長いものの、遠足前の子供状態で興奮してしまい、浅い眠りをダラダラと続けることになってしまいました。
出艇場所には、日の出より1時間ほど前の、月の光が海面に反射して輝いている、薄明かりの中で到着しました。
私の他には誰一人いない駐車場で、先週に続いて今日も一人? もしかして時期的に魚はいない?との考えがよぎります。
そんな不安を抱えながらも、1週間前のリベンジをしたい気持ちに背中を押されて、出艇準備を始めました。
カヤックに魚探などを艤装しはじめた頃に、ゴムボートの方が来られて同じく準備を始められたので、きっと魚影はあるに違いないという安堵感に包まれます。
リベンジに燃えつつ出艇
2馬力ボートなら、1時間もかからずに行ける距離の沖合いでは、ブリの釣果もあるらしいとの情報をいただいたため、あわよくばブリ!との下心が、小さくくすぶっています。
一方で、成人式を迎えた人へのお祝いとして、タイを1匹お土産にしたい気持ちもあります。
見た感じでは海面は穏やかで、湾の外に出ても安全にカヤックフィッシングできそうなので、実釣ポイントを通ってタイを狙いながら、新たな魚種のポイントを開拓すべく沖を目指すことにしました。
湾から出ると、周りでは時折サゴシが、流線型の魚体を見せつけるように跳ねています。
タイの事績ポイントに到着後、ジグを着底させては巻き上げていると、しばらくしてタイラバのような感触のあたりがありました。
竿先がぶるぶると小さく震えますが、タイラバのクセが抜けきっていなかったので、数秒はそのままリールを巻き続けます。
しっかりとジグをくわえた感触と同時にロッドを立ててみると、フッキングの手応えがありました。
久しぶりの引きを楽しみながら50mほどリールをまくと、水面下に赤い魚体が見えてきます。
本命の色に嬉しさ全開になりながら、カヤック上にめでたい魚をお迎えしました!
自作のアシストフックが、しっかりとフッキングしていて、嬉しいですね〜
私にとってはちょうどいいサイズで、最初の1匹から、成人の日のお祝いを確保することができました。
カヤックは沖へ向かう
2匹目を狙って、少しずつ沖を目指しながら潮に流されていきます。
顔に少し感じる強さの風で、少し横方向に流されそうになるので、前回から導入したパラシュートアンカーが活躍します。
タイラバとジグを、数回ごとに交互で使っていると、ジグの時に中層で、今度はガツンと反応がでました。
元気な魚に、時折リールから糸を排出させながらも、トリプルフックをしっかりとくわえた太身のサゴシをお迎えしました。
カヤック上でも元気すぎるので、ストリンガーに固定してから、水中の姿を記念撮影をします。
このサゴシも、なんとかクーラーボックスに入る、ちょうどいいサイズです!
ブリは遠い
まだまだ沖の方の、ブリが釣れるかもしれないポイントを目指してみたいのですが、波がたってきたので、諦めることにします。
湾の出口の左端にいたので、右に流されながら湾外を横切るようにして、ポイントを開拓していくことにします。
しかし、流されて行くうちに、湾の出口の右端付近には、漁具のブイが多いことに気がつきました。
ご迷惑をおかけしたくはないので、ブイに近づかないうちに湾内へ戻ります。
湾内の方が活況になっていた
湾内に戻ると、ゴムボートが3艘、同じような場所で浮いています。
そのうちの1艘で、朝にお会いした方は、いきなり目の前で大きなサゴシをあげられました。
お話を伺うと、ナブラも湾内で数回発生したそうです。
ホウボウも釣られたとのことで、湾外巡りで少し疲れていましたが、俄然やる気になります!
出艇前に「アマダイを釣りたいですね!」と意気投合していたので、少し離れた場所で一緒にタイラバをしていると、「今ここでアマダイが釣れましたよ!」と教えていただけました。
私にも、タイラバを泳がせていると、コンコンと伝わってくる感触があります。
フッキングの反応を待ってから、期待しながらリールを巻きますが、あっさりとあがってきたのはウッカリカサゴでした。
すぐ近くにいるはずのアマダイを狙いたいので、急いでストリンガーにつけて記念撮影しておきます。
魚探では、魚がタイラバを追っかけてくるのが映っていますが、併走するだけで、なかなか食べにはきません。
しばらくその状態が続いたので、今日のタイラバのヒット色を教えて頂き、カラーチェンジして試してみたところ、すぐに反応がありました。
しかし、少し慌てて糸を巻いてしまったためにフッキングに失敗! ...欲張り心が芽生えたせいで、せっかくのチャンスを逃してしまいました。
その後、静かに時間が過ぎていき、ボートの方は、「先に戻ります」と挨拶されて、岸に向かわれます。
時合いが終わったのか、反応が出なくなったので、私も少したってから岸に向かいました。
若狭湾は1月も楽しかった!
岸に近い、水深が一気に浅くなる場所の近くでは、先ほどのボートの方がナブラ打ちをされていました。
陸に上がってからお話を伺うと、リリースしないと追いつかないほど、サゴシが入れ食い状態だったとか!
先週のカヤックフィッシングは、一人ぼっちだった上に散々な結果でしたが、穏やかな海況のこの日は魚影も濃く、私も満足の釣果が得られて、充実した一日となりました。
まだ寒い日が続きますが、これからも当分の間は、若狭湾でカヤックフィッシングを楽しませていただけそうな気がしています。