大型青物を釣り上げる日を夢見て、まずは入手してみたダイソージグですが、そのままでは大型青物には不向きで、ちょっとした部品の交換や追加が必要です。
市販品を使って青物用のジグにすることもできますが、まだ釣りを始めるまで時間もあるので、アシストフックの自作方法を勉強してみることにしました。
アシストフックとは
ダイソージグのリヤアイ(尻の方)には、トレブルフックが付いています。
小魚の腹や尻から食らいつく魚には、ジグ後方のトレブルフックが有効です。
しかしブリなどは、わざわざ回り込んで、小魚を頭から吸い込もうとします。
ジグのラインアイ(頭側)にも針を付けておけば、捕食時に針が吸い込まれて引っ掛ける事ができます。
アシストフックは、ラインアイに付ける針ですが、ブリなどの頭から捕食する魚だけを狙う時には、メインフックとして使って、リヤアイには何も付けない場合もあるようです。
また、アシストフックをトレブルフックの代わりにリアアイに付けて、ジグがバランス良く動くようにしたり、根掛かりの可能性を低くすることもあります。
既製品でもリーズナブルな値段で入手できるので、自作のお手本になれば!と思い、入手してみました。
この既製品と同じくらいの性能が出せるようなアシストフックを目指して、自作してみます。
自作アシストフックの材料
早速、材料と道具を入手しました。
左から順番に、
- アシストライン(105ポンド)
- スプリットリング(#3)
- 溶接リング(#3)
- 釣り針
- スプリットリング用ペンチ
です。
作ってみて最後に気づいたのですが、ジグの前側に使うスプリットリングは、ラインアイ、アシストフック、リーダー(釣り糸)の、合計3個のアイと溶接リングを通すので、1サイズ大きい#4のスプリットリングの方が通しやすそうです。
リヤアイを通すスプリットリングは、#3でぴったりサイズです。
アシストラインと釣り針の結び方
アシストフックを自作する場合は、アシストラインと釣り針の結合強度が、重要になります。
セキ糸で両者をぐるぐる巻きにして、瞬間接着剤で固定する方法が多く紹介されていますが、セキ糸を扱うための道具が必要なうえ、初心者には大変そうです。
もっと簡単な方法がないか調べてみたところ、シマノTV公式チャンネルで接着剤を使わない方法が紹介されていました。チモトが環状の針を使って、アシストラインを結ぶだけです。
早速、小さな釣り針でやる前に、環付き杭とロープを使って練習してみます。
まずは針の環に針先側から、アシストラインを通して「の」の字にします。
そのままアシストラインをくるくると4回通して、
アシストラインの先端を抑えながら、反対側(写真では右側)を引っ張れば、
完成!
セキ糸を使わないので、楽ですね。
初心者がアシストフックを作ります
大きな模型でアシストラインと釣り針の簡単な結び方をマスターしたので、本物のラインと釣り針を使って、アシストフックを作っていきます。
準備
ダイソージグに元からついているトレブルフックとスプリットリングは、リヤアイから外しておきます。
先輩達に見習って、ラインアイのスプリットリングも交換すべく外しました。
それでは作ります
初めてなので緊張しますが、記念すべき1個目を作り始めます。
私が作るのは、ダブルのアシストフックです。
釣り針の環に、針先側からアシストフックを通して、練習どおりに結びます。
ここで、ダブルフックの反対側を結ぶために、アシストラインをちょうどいい長さで切断しなくてはいけません。
下の写真は、ケチって針から9cmのところで切ってみましたが、短かすぎて完成状態では動きが渋くなってしまいました。
最終的には、11cm以上が必要なことがわかりました。
9cmで切って作ると、下の写真のように、少し寸足らずになります。
左が途中状態、右が熱収縮チューブを縮めた完成状態です。
せっかくの一号機なので、リヤアイ用で実釣に使ってみて、ダメさ加減を確認してみます。
2個目以降は、長さを調整して作ります。
完成しました
初めてなので少し時間がかかりましたが、ジグ4個分が完成しました。
上の3個がラインアイに付けるアシストフックで、それぞれ違う大きさの針で、3種類作ってみました。
カヤックの準備ができたら、実釣で使ってみますが、魚がどんな反応を示すか、そして私でも釣れるのかが、楽しみです。
<後日談>トラブルもなく、しっかり釣れています
この記事を書いた時から一年以上たちましたが、なんと!予想外に自作のアシストフックが大活躍しています。
念願の青物のほか、キダイやアオハタなど、嬉しい釣果をあげています。