今年は私にとっての釣り元年、カヤックだけでなく堤防でのエサ釣りなど、毎週末のように海釣りに出かけました。
釣果のあった魚種数はまだまだ少ないですが、記念すべき1年の総仕上げとして、なんとしてもカヤック上から赤い魚を釣りたい!ということで、12月の若狭湾でカヤックフィッシングをしてみます。
タイラバを使う釣りも、初めて試します。
専用の細いロッドなど、タイラバに挑戦するための道具類も、この日のために準備しました!
プロローグ
2週間ほど風予報をチェックし続けて、ようやく若狭湾の風が穏やかな週末を迎えられそうになりました。
少し前に若狭湾での爆釣連絡を頂いていたちったパンダさんに、「私も若狭湾に行ってきます」と連絡したところ、なんと!スケジュール調整して頂き、ご一緒できることになりました。
当初は土曜日と日曜日のどちらかで、状況がいい方の日を選ぼうと考えていましたが、目まぐるしく風予報が変わった結果、両日とも行こう!という雰囲気になって、期せずして一泊二日の釣り合宿となりました。
一年を締めくくるのに相応しい、素晴らしいイベントに嬉しくてたまらずに、出発の前日の夜は眠りが浅くなってしまいます。
2日間もあるので、1日目は昼の出艇でもいいかと考えていましたが、予想外の早起きになってしまい、日の出時間の少し前に、出艇場所に到着しました。
DAY1
出艇場所には、既にボートの方が来られていて、テキパキと準備を進めています。
短くご挨拶させていただき、私もカヤックを車のルーフから降ろしました。
既に周りは明るくなっていますが、今日がダメでも明日がある!と、あわてることなく時間をかけて、入念にカヤックと釣り具の準備をします。
今回はベイトリール2個を中心に3本のロッドを持ち込みますが、特にタイラバは初めてなので、新品のロッドとリールに気合を込めて仕掛けをつけます。
途中で管理人の方とお話したりしながら、ボートの方からは1時間ほど遅れて、出艇準備を整えました。
ベイトで魚探に濃い雲がかかります!
出艇前に管理人の方から教えていただいた、水深50mくらいのポイントを目指して漕ぎ始めます。
防波堤から出たところで、すぐに水深は20mを越えて、いつもの三河湾との違いにあらためて感動!
小魚の群れが寄ってきているようで、魚探には水深2mくらいのところから、かたまった反応が出続けます。
この雲のような反応は水深40〜50mのところまで途断える事なく続いて、この日は釣果に期待してもいい雰囲気が広がります。
初めてのタイラバ
水深が40mを超えるところで釣りはじめる予定でしたが、魚探があまりに良い反応を示すので、我慢できずに水深が30mくらいのところからタイラバを落としてみます。
初のタイラバなので、何もかもが手探り状態ですが、周りの魚が気付きやすそうなスピードで落ちるようにベイトリールのブレーキを調節してみます。
カヤックが流されるままに、徐々に深い場所に移動していたら、水深40mくらいのところから釣れ始めました。
最初はエソでした! 初めて釣りましたが、よくよく見ると顔つきに愛嬌を感じます。
なかなか本命が釣れない私に相応しい一匹目ですが、もちろん海にお帰りいただきます。元気が良すぎたので、少し強めに挟んでしまってゴメンね。
それにしても、話には聞いていましたが、タイラバの釣り方って本当に面白いです。
合わせをしなくても釣れてしまう、むしろ合わせてはいけない!なんて、釣り下手で面倒くさがりな私にピッタリの釣り方です。
エソの次に姿を見せてくれたのは、ウッカリカサゴでした。
「明日また会おうね」と話しかけてから、海にお帰りいただきます。
なんせ今日は1日目! 偵察するくらいの気持ちで、全てリリースする予定です。
その心がけが良かったのか、すぐに別のウッカリカサゴが登場です。
少しサイズアップ!ですが、今日のところはお帰りいただきます。
赤い魚に会いたい
タイラバの釣り方がわかってきましたが、続けざまに釣れたこの場所はエソとウッカリカサゴばかりでは?という気がします。
そろそろ本命の赤い魚に会いたいと思い、湾を出て水深60mのところまで移動してみます。
2か月ほど前に来た時には、海底に魚の反応を見られませんでしたが、今回は魚探に生物反応らしきものが映ります。
ゆっくりとタイラバを着底させたら間髪いれずに、さらにゆっくりのスピードで巻き上げ始めると、もう緊張することもなくなってきたコツコツ反応があり、数秒後には、ドラグを緩めにしているスプールが回って糸が放出されていきます。
ドラグを締めて、無理をせずにゆっくりとリールを巻いていくと、我ながらビックリ! 本命のアマダイがきました。
綺麗な魚ですね~! この色合い、標本にしてしまいたい美しさです。
しばし見とれてしまいますが、明日も必ず会うことを誓って、リリースします。
エソだらけになってきた
念願のアマダイが釣れた後、午後になって集中力が切れたためか、エソばかりが姿を現します。
次々にピットインしてくるエソのパドックとして、カヤック上のペダルドライブ収納用の凹形状が、ちょうどいいと気付いてしまった頃に、日が陰って寒くなってきたので合宿初日のカヤックフィッシングは終了とします。
DAY2
山に囲まれた陸から沖への風向きとなる2日目は、曇り空ですが波は穏やかで、釣果が期待できそうです。
この日は、ちったパンダさんとほぼ同時に、穏やかな水面に出艇しました。
昨日のポイントめぐり
最初に、昨日アマダイが釣れた一番遠いポイントまで移動して試してみますが、予想外にうねりが高く、タイラバの巻き上げスピードが安定しません。
昨日と一転して魚探の反応がほぼ無い中、水深60mの場所でタイラバを往復させることの疲れだけが溜まってきたので、水深40m付近のウッカリカサゴ実績ポイントまで戻ります。
移動に時間を費やしてしまった後で、やっときてくれた一匹目はエソでした。
この後、昨日の釣果ポイントを移動しながらタイラバを巻き続けますが、何故かこの日はエソしか釣れません。
魚探には、タイラバを追いかけてくる魚が多く映っていましたが、そのほとんどが追うだけで、途中で見切って?戻っていきます。それらも全部エソだったのでしょうか?
結局、この日はお土産になる魚は全く釣れないまま、午後3時頃に陸にあがりました。
上手い人はしっかり釣っていた!
陸に上がって後片付けをしていると、ちったパンダさんも戻ってこられました。
釣果をお訪ねしてみると、「いつもと同様に釣れましたよ!」とのこと。
!!!流石です!!!
同時にあがってみえたゴムボートの方と一緒に、目を丸くしながらクーラーボックスの中のアマダイなどを見させていただきました。
エピローグ
1日目と2日目に、なぜ大きな釣果の差があったのか?
そして私が釣れなかった日でも、師匠のちったパンダさんはしっかりと結果を出している理由を考えてみます。
- 初日の釣果に、2日目も余裕だと思っていた
- 途中で大きな青物が跳ねているのに気をとられたりして、集中していなかった
- ポイント間の移動をしすぎ。もう少しじっくりと粘るべし
- 大きなうねりでタイラバを定速で巻けなかった
- 2日目の方が、タイラバが潮に流されていた
次回に向けて、改善すべきポイントが多いですね。
自分のテクニックを磨くのに比べて、物にたよる方は一瞬ですむので、とりあえずパラシュートアンカーを入手します!
定速巻きは、タイラバの重さやドラグセッティングを調節しながら修行かな?
で、この日はボウズだった私に、ちったパンダさんが大きなプレゼントをくださいました。
釣れるパターンへの持ち込み方などを教えてくださり、そのうえ大きなアマダイとウッカリカサゴを頂きました。
前日にリリースしたことを少し後悔していた私に、最高のクリスマスプレゼントです。ありがとうございます!
今年最後の若狭湾カヤックフィッシングと決めていましたが、次回に向けた改善点が多く、早く試してみたいので、また近いうちに行ってしまうかも。
...と家族に宣言して許可の流れをつくり始めていますが、釣れても釣れなくても、とにかくカヤックフィッシングは楽しい!
まだ釣り合宿が終わったばかりなのに、もう次回の釣行に向けて妄想しはじめています。