2月中旬の週末、福井県の天気はほとんど無風の晴天、そして異例の暖かさになる予報です。
数週間ほど、カヤックで浮けない天気の週末が続いていたので、こんな良い日にカヤックフィッシングをしない選択はありません。
意気揚々と、いつもの若狭湾に向けて出発します!
夜中の移動も慣れてきた
太平洋側に住んでいる身としては、日本海への遠征は、ちょっとした苦行です。
前日は早めに帰宅して数時間の仮眠をとり、深夜に移動して、現地の近くでまた数時間の仮眠をとるパターンが、比較的に疲れないので定番化してきました。
いつもどおり日の出時間の1時間前に、2番手で出艇地入りしましたが、この日はその後も釣り人が到着し続けて、海上はゴムボートや貸しボートなど、合計6艇で賑わうことになりました。
小雨混じりの曇りの日などには、寂しくポツンと浮かぶこともあるので、なんだか嬉しいですね〜
この湾では、正午ぐらいに釣れだすことが多いので、ゆっくりと準備をしましたが、それでもこの日2番目の出艇となりました。
晴天予報だった気がしますが
前日に天気予報を確認した時には、朝日に輝く海面への出艇!をイメージしていましたが、空は薄暗く、太陽の位置すらわかりません。
一方で、小春日和と言いたくなる暖かさなので、出艇時に濡れる足先が、凍りつきそうな感覚にはならないので助かります。
1日中、風と波はない予報なので、この日は湾内から始めて湾外まで、釣れるポイントを探りながら、なるべく遠くまで行ってみたいと思います。
静かな湾内から湾外へ
駐車場で管理人さんに聞いたところ、あいかわらずアマダイが釣れるとのことなので、今日の目標は確定しました。
湾内ではイカも釣れるようですが、今日はアマダイだけ! 浮気心なしで一日をすごします。
とはいえ、曇り空の下で波もなく静まりかえった湾内では、ときおり魚探で海底付近に魚影を見かけますが、タイラバとジグには全く見向きもされません。
周りを見渡すと、ほとんどのゴムボートの方々は、湾外の同じような場所で浮いています。
私も湾内は諦めて、少し移動することにしました。
湾外にも魚影があります
ゴムボートの方々とは少し離れた、湾外の実績ポイントでジグを泳がせてみます。
時折魚影が映る海底付近までジグを沈めて、小魚がぴょんぴょんとはねているイメージで、リールは巻かずにロッドの動きだけで、誘ってみます。
潮に流されるままにジグを動かしていると、ロッドが瞬時にしなるようなヒットの手応えがありました!
最初は大物を予感させる重さでしたが、60m出した釣り糸を巻いていくうちに、急いでリールを巻かないと釣り糸がたるむような動きに変わります。
ほぼ直立状態で海面近くに現れたのは、ランディングネットに半身がかろうじて入る大きさの、銀色に輝く魚体でした。
これまで釣り上げた中では最大級の魚体に少し手こずりながらも、なんとかカヤック上にお迎えすることができました。
カヤックの足元スペースには収まりきらずに、シートの下まで侵入しています。
ということは、私の股下寸法くらいのサイズです!
さわらは何センチから?
帰宅後にメジャーで身長測定して、72cmだと判明した魚を釣り上げましたが、このサイズだとさわらと呼んでもいいのでしょうか?
調べてみたところ、成魚になるとさわらと呼ばれる魚は、幼魚はさごし、その間になぎと呼ばれる時期もあるようです。
その呼び方を大きさで定義する場合は諸説あり、60~80cm以上のものを、さわらと呼ぶようです。
私が釣ったのは72cmなので、「80cm以上」説だとアウトですが、諸説の中央値70cmは辛うじて超えているので、ここではさわらと呼ばさせていただきます。
さわらを釣り上げた〜!
穏やかに時間は過ぎていきます
いつもと同様に、お土産サイズが1匹釣れると安心して、幸福感に包まれます。
見方を変えると、集中力がなくなり、釣れない時間が過ぎていくことに...
周りのゴムボートの方たちの釣果をチラ見しながら、湾外のポイントを転々としてみますが、この日はアマダイの気配が全くありません。
午後2時くらいまでタイラバの重さや色を変えながら頑張ってみましたが、気付いたらゴムボートの方たちが更に沖まで移動されていたこともあり、アマダイとの対面は諦めて湾内に戻ることにしました。
湾内では、タイラバにうっかりかさごが遊びにきてくれましたが、小さいのでリリースします。
うっかりかさごは、カヤック上にあげると気絶したかのように動かなくなることが多いですが、この子は元気に海中に潜っていってくれました。良かった!
この日も、カヤックフィッシングを堪能しました
カヤックに座って波に揺られているだけでも幸せですが、途中で昼寝してしまいそうなくらいの凪とはいえ、ずっとリールを巻き続けていると、それなりに疲れます。
安全のためにいつも、納竿の自主規制の目安時間として、午後3時を設定していますが、海面が穏やかなこの日も、3時前には出艇地に戻りました。
防波堤の切れ目を超える時、曇り空で波が無かったこともあり、海底が綺麗に見えていることに気づきます。
手が届くところに海底があるかのようですが、これでも水深は数メートルあります。
こんなに水が綺麗な場所で釣りができるなんて、幸せすぎます!
天気はずっと曇り空でしたが、車のルーフにカヤックを載せた頃になって、ようやく快晴になりました。
後から戻ってこられた貸しボートの方に釣果を伺うと、この日は全体的に魚の反応が渋く、私と同じく1匹釣れただけだったとのこと。
潮は流れていたのに、こんな日もありますねーとお話しさせていただきつつも、内心では私が下手だった訳ではなさそうだと安心します。
兎にも角にも、カヤックフィッシングでさわらが釣れた、満足の1日でした!