タイの新年ソンクランは4月なので、日本のゴールデンウィークよりも一足早く、長期連休があります。
このお休み期間の1日を使って、いつもの海とは少しだけ違う海域に行くことにしました。
ポイントが変われば、新たな魚種に会えそうな予感! 楽しみです〜
ワンチャイ船を予約
今回は、「タイで海釣りしてみたい!」という6名の方と、合計7人で海釣りに行きます。
任せて〜!ということで、いつもお世話になっている船の予約を試みましたが、既に予約が入っているとのこと...
ソンクラン2日目の日にしか全員の都合が合わなかったので、開催日を変えることも出来ず、困りました〜
そこで、以前からその存在に気付いてはいたものの、うまく予約できるだろうか?という不安から、お世話になることを躊躇していた、ワンチャイ船を予約してみます。
いろいろと調べた結果、ワンチャイ船の予約は、タイ語と英語の2種類でできることがわかりました。
<ワンチャイ船予約方法 2パターン>
- タイ語で、電話予約
- 英語で、メッセージサービスを使って予約
タイ語が喋れない私は、2つ目の方法で頑張ってみます!
ファーストコンタクトは、(おそらく)ワンチャイ船長の奥様の電話番号
+66-(0)81-269-0351
(2022年4月時点)
に、SMSで挨拶します。
Hello.
My name is xxxxxxx.
Can I chat on LINE for booking your fishing boat?
I want to check the availability in Song Klang.
My LINE ID is xxxxxxx.
...すぐに、ラインIDを教えてくれる返信が来ました。
第一関門を突破!
ラインに切り替えてチャットを続けます。
船やエサの写真なども送っていただきつつ、ワンチャイ船の詳細がわかってきました。
- 人数で、船の大きさとチャーター料金が変わる
- 今年(2022年)のソンクランは、どの日でも、まだ予約可能
- エサ(キビナゴ)はサービスしてくれる
- 昼ごはんサービスあり(有料)
- レンタルタックルあり(有料)
発生する料金のうち一番大きいものは船のチャーター代ですが、7人で割り算すると想像していたより安かったです〜
出船時間や集合場所も教えていただいて、サクっと予約完了!
英語でチャットできるので、やってみると簡単でした。
それでは当日に備えて、タックルの準備とイメージトレーニングをしておきましょう。
6:30 出船
いつもはパタヤの近くから出航してラン島やパイ島周辺で釣っていますが、今回はそこから北に30kmほどの位置にあるシーチャン島周辺での釣りになります。
我々がワンチャイ船に乗り込むのは、シラチャの外れに位置するソイAo Udomの突き当たりにあるピアの先端です。
このピアで本当に正解なのか不安でしたが、とりあえず行ってみましょう。
朝6時ジャストに到着したピアの先端部には、まだワンチャイ船の姿はありませんでした。
...不安が増幅...
出船時間までは30分ありますが、とりあえずラインで
「到着しました〜」
と連絡してみます。
もしも場所が違っていたら、気付いてくれると信じて、ピアの写真も付けておきます。
一分もたたずに
「OK」
と返事があり、正しい待ち合わせ場所にいる自信がわいてきました。
そして、5分ほどでワンチャイ船長が操舵する木造船が到着!
係留するやいなや、なにやらイカらしきものを、船の生け簀からピックアップトラックの荷台に積んだ水槽に移しています。
なるほど。深夜もしくは未明の漁に出てみえたのですね。
お疲れのところ、ありがとうございます! お世話になります〜
それではワンチャイ船に乗り込みましょう。
ご参考;ワンチャイ船のポイント巡り
この日は初めてお世話になることもあり、釣りたい魚などは特に伝えずに、ワンチャイ船長に全ておまかせしています。
半日ほどしてわかったのですが、どうやら水深20m以下の浅瀬ポイントをめぐってくれているようです。
たとえば、こんなポイントとか。
そして船は流さずに、必ず錨をうちます。
一度、気になって操舵室の魚探を見させていただきましたが、ピンポイントで魚探反応が良い場所に船をとめています。
これで釣れなかったら、私の釣りスキルが未熟なことがバレてしまいます...
7:00 幸先よし!
最初のポイントに到着した瞬間まで時間を戻して、いつものサビキ仕掛けにキビナゴをつけて、ソンクランの海釣りを始めましょう!
釣りは数十年ぶりという隣りの人に、偉そうにウンチクを語りながらの第一投の着底で、いきなりの良いアタリ!
お持ち帰りできるサイズのアジ(と、その時は思っていた魚)が釣れました〜
最初からこの釣果! 今日はイメージトレーニングどおりアジ爆釣の成果をだせるかもしれません。
すぐに第二投に移行したので、記念写真はありません。魚の写真は最後の方でお見せしますね。
魚種をご存じの方は、ぜひ教えてください!
さて...すぐに2匹目のアジに会えると信じての続行でしたが、なぜかその後は反応が薄くなります...
すぐに針から脱走するエサ(キビナゴ)に苦戦しながら頑張りますが、たまに上がってくるのはアジではない魚ばかりです。
船長も釣り糸をたらしますが、反応がなくなっていくこの場所には見切りをつけたようです。
そしてポイントを細かく変えていきますが、一匹目の喜びが夢だったかのように、釣れるのは小物ばかりです。
エサのキビナゴ(左)と小さな魚(右)。
しばらく、エサをつけて、エサをつけて、エサをつけて...釣れた小魚をリリースして...またエサをつけて...というトレーニングの時間が続きます。
大物の気配 その1
3時間ほど我慢タイムが続いた後で、ポツポツとお持ち帰りサイズのフエダイなどが釣れてきて、たまにアジも混ざるようになってきました。
アジは群れで行動している筈なのですが、連続で入れ食いとならないのは不思議ですね〜
そしてまた釣れない時間になってしまい、イメージトレーニングとは違った雰囲気の海面に落胆の視線を落としていると、1m越えの何かが、ゆっくりと近寄ってきます。
最初は幻覚かと思いましたが、鈍く輝く魚体を極低速でうねらす魚が確かにいます。
夢から覚めたような感覚で、
「ナニコレ!?」
と騒ぐと、船長が異変を察知して、魚かぎを持ってきました。
...そんなに血相を変えて走ってくるほどの魚なのですね!
魚かぎでは無理では?と冷静に思いましたが、やはり船長の一撃をかわした魚は、その瞬発力で海底に向かって消えていきました。
サワラのような姿形でしたが、日本で見慣れた元気な泳ぎとは程遠いあの魚は、なんだったのでしょうか?
大物の気配 その2
集中力が無くなった釣りの時間を打ち破る瞬間は、午後にもう一度訪れました。
柔らかいキビナゴを、サビキ針につけたまま海底に届けるべく、フォールレバー付きのリールを駆使していると、仕掛けが中層まで達した時に、糸の出方がフル加速しました。
...一瞬の出来事でしたが、
- とりあえずクラッチを繋ぐためにハンドルを回す
- 経験したことがない速さで連続ドラグ音をたてる大物
- サビキ仕掛けとタイラバロッドでは、やり取りできないだろうという不安
- でもドラグは締めるしかない
というパニック状態を味わったのちに、12号のサビキ針が折れました...
針が伸びた上で折られています。
悔しい〜〜〜
この魚に会いたい!
エサ釣りでのお土産は既に充分確保していたので、大物にも対応できる可能性が高い、ジギングサビキの仕掛けとジギングロッドで遊んでみます。
...でも...釣れるのは、凶暴な魚とはいえ、とても小さなカマスばかりです。
海の中は、どうなっているのでしょうか?
あとで反省会をして、この海域での次回の釣りのために、もっと良い作戦を準備しておかないといけないですね。
ありがたく頂きましょう
さてさて、作戦が失敗に終わった釣行でしたが、それでもお裾分けをした後に、自分用の青物を3匹残しておくことができました。
下の2匹は、間違いなくアジですね。
そして謎なのが一番上の魚。
そうです!この日最初に釣った魚です。
口元は本物のアジよりも愛嬌があります...ということは横に置いておくとして、尾ひれが黄色くない上に、ぜいごもありません。
サバの子供か仲間のような気もしますが、私がタイのスーパーで見かけるのは下の写真のもので、日本のサバと同じ姿をしています。
少し調べてみましたが結局のところ本名はわからずじまいだったので、アジの仲間だと信じていただくことにしました。
3匹の中では最も身が太いので、お刺身にしたら美味しそう〜
そして本物のアジ2匹は、フライにしていただくことにしました。
背開きにしたかったのですが、失敗して3枚おろしのフライになっています。
それでは、いただきます。
アジフライは、フワフワで最高!
アジのような魚のお刺身も、味だけでなく食感も良く、思わず「美味しい!」と独り言が出ます。
やはり青物はいいわぁ〜
次回は、いつもの海域での釣りを予定していますが、また青物に会いたい。
予期せぬ大物にも対応できる構えで、サイズアップを狙う作戦をたてて望みたいと思います。
もう針を折らせないぞー!