青物に会いたい

カヤックフィッシングで青物を釣るために、初心者が必死に考えます

リーダーを切っていく魚に会いたい!タイの春を感じる船釣り

アジに会えたシーチャン島周辺の釣りから10日後、今回は、いつものクラム島周辺に行ってみます。

4月のシラチャ沖はアジが群れていましたが、パタヤ沖でも青物に会えるでしょうか?

それでは、いってみましょう!

タイの春を感じる船釣り

 

パタヤの海の魚に会いに行きましょう

出航の前に、一年以上にわたり参加させていただいているタイの遊漁船定期ツアーについて、紹介させていただきます。

Mokoleyさんの釣り船で海釣り

お世話になっているのは、バンコク市内では釣り具店としてもお世話になっているMokoleyさんが毎月開催してくださっている海釣りツアーです。

日本から輸入した釣り船を所有されており、参加者がとても多い場合を除いて、この船でクラム島周辺のポイントを巡ります。

ちなみにMokoleyさんは、海釣りだけでなく、管理釣り場でバラマンディーを釣るツアーなど、多種イベントを企画されています。

私がタイの休日を充実してすごせているのは、Mokoleyさんのおかげ!と言えるほど楽しいツアーを企画してくださり、いつもありがとうございます。

作戦

釣りをもっと楽しむために、いつも釣行の前にテーマのようなものをつくっています。

...というと、めんどくさい人のように思われるかもしれませんが、それほどお堅いものではなく、ゆる〜い作戦を事前にたてているだけです。

今回は、「リーダーを切られない」ことを目標に、切ろうとするヤツは釣り上げてしまう!ための作戦をたてました。

これまで、サビキ仕掛けに付けたエサを底付近に留めて静かに待っていたり、ルアーも底周辺で泳いでいる感じで動かしたりと、とにかく底を意識してきました。

サビキの場合、底付近にいる魚がよく釣れるのですが、このところ、気配もなく突然リーダーを切っていくヤツがいます。

そのようなポイントでは、ルアーでカマスが釣れたりもしましたが、サビキで釣れたイトヨリを船にあげてくる間に食いちぎられたりと、カマスよりも明らかに大きな魚もいます。

そろそろ、そのヤツと直接対決しなければならない!ということで、オモリやジグが着底するまと、逆にリールを巻き上げている時の、双方の時間で全神経を集中する釣りをしてみます。

いつもは両軸リールしか使いませんが、今回は決戦用のスピニングリールを持っていきますよ〜

出航

パタヤの南に位置するバンサレーの桟橋は、私の到着を快晴で迎えてくれました。

4月のバンサレー埠頭

風がなく凪の海面の向こう側には、パタヤ中心部のビル群が綺麗に見えています。

ちなみに、沈みそうな船が係留されていますが、干潮時には海底が現れるような浅い場所なので、とりあえずは普通に係留されているのだと思います。

我々が到着したのは朝8時ごろですが、すでに準備万端になっていたMokoley 005艇に乗り込んで、すぐに出航!

島の北側

最初に向かったのは、島の北側の水深20mくらいの場所です。

最近の海釣りツアーでは、朝一番にこのポイントで様子をみることが多いです。

離岸流と思われる潮目がくっきりとあり、もし私がカヤックを漕いでいたとしても、魚探の反応とは関係なしに探ってみたくなるような雰囲気です。

まずは様子見ということで、今日の作戦遂行は後回しにして、底にどんな魚がいるのか確認してみます。

すぐに一匹目が登場しました。

キツネウオ属 バタビアキツネ

いつも「キツネウオ」と言っていましたが、正確には「キツネウオ属 バタビアキツネ」です。

この海域でよく釣れる綺麗な魚ですが、20cmに満たない大きさなので、ほとんどリリースしています。

この日も元気にお帰りいただきましたが、次々に上がってくるのは、バタビアキツネばかり!

周りの方々も同様なので、船上の釣果に変化があるまでは、スピニングリールでのジギングを練習をしてみることにしました。

スピニングリールで、ジグを落とす途中での些細な変化を見逃さないように、出ていく糸に軽く指を当てる訓練です。

大きな魚を求めて

島の近くのポイントを3ヶ所ほどまわった後で、船長の決断タイムが訪れました。

バタビアキツネの群れしかいない状況を打開すべく、もっと大きな魚が釣れる場所に移動することにしたようです。

隣で釣っていた方が、

「タイ語でそう言ってました...多分」

と教えてくれて、確かに船は、空と水平線との境界線がくっきりと見えている方向に進んでいきます。

今日のテーマに合わせた場所に行ってくれるなんて嬉しい!と心の中で大はしゃぎしながら、ジグを選択しなおして、スピニングリールのロッドに付けておきました。

しばらく走って到着したポイントは、少し離れたところで数隻の漁船が、おそらく刺し網漁をされているような、水深40mくらいの海域で、周りに島や岩礁は全くありません。

  • これくらいの深さなら、ヤツと出会える確率は高いはず!
  • 案の定、サビキの枝糸を切られる方がポツポツと発生!!
  • そして、いつぞやの私のように、かじられて頭だけになったイトヨリも、サビキの方があがられました!!!

リベンジねらい

確実にヤツがいるので、とにかくリーダーを切られないように、チャンスが到来した際には、すぐにフッキングに持ち込む釣りを心がけて、縦にジグを泳がせます。

フォール時の僅かな反応にも即対応できるように、ベールアームに手をかけながらジグを落としていると、突然リールから放出される糸!

体が勝手に反応したと言ってもいい早さでベールアームを戻しますが、放出される糸の早さが優っていて、ラインローラーに糸が辿り着く前にベールアームが起きてしまい、数回振動します。

少しロッドの角度を変えて、糸のテンションを一瞬抜くことでリールを巻ける態勢に持ちこむと、しっかりフッキングしている手応えがロッドを通して伝わってきます。

...そして、なんだか若狭湾を思い出すようなファイト。
リールを巻けないほどではありませんが、そこそこの力強さで走る魚は、もしや...

そうですよね!

パタヤにも、サワラ(サゴシ)はいた!

50cmくらいのサゴシでした。

タイにもいましたね! お久しぶりです〜

イトヨリを食いちぎっていたのは、70cm越えの鰆サイズだと思いますが、50cmのサゴシでも丸々としていて美味しそうです。

ヒットしたのは、シルバー地で頭部が赤い60gのジグでした。

パタヤでサゴシ(サワラ)が釣れたジグ

釣れたサゴシは、日本でのカヤックフィッシングを懐かしく思い出しながら、エラ蓋に沿ってナイフを入れて、バケツで血抜きしておきます。

若狭湾では、ストリンガーで海につけて血抜きしていたな~

そして、鰆サイズを目指してジギングを再開しましたが、この日は他のサゴシに会うことはありませんでした。

50cmの一匹だけとはいえ、目標は達成!

お土産を釣る

ミッション遂行の合間に、サビキでお土産の確保もしておきました。

まずは、私用の青魚。

グルクマは鯖のなかま

前回までは謎の魚という扱いでしたが、今一度調べてみて、グルクマというサバの仲間であることが判明しました。

日本でも、沖縄など南の海域にいるようです。

周りの方がアジを釣ってみえるポイントで、何故か私だけはグルクマでしたが、とにかく名前が判明して良かったです。

良いサイズのヨコスジフエダイも釣れました〜

パタヤで釣れるヨコスジフエダイ

そして、いつものイトヨリなども無難に釣れて、クーラーボックスの中は充分な量で満たされました。

タイ人へのお土産ですが、タイでは魚を素揚げで頂くことが多いようなので、25cmくらいの白身魚を喜んで受け取ってくれます。

帰宅

深めの場所でのミッションコンプリートにより、意気揚々と帰宅しました。

...と言っても一人暮らしなので、対面で成果発表する相手はいないですけどね〜

まずはタックル類を水洗いして、一息ついたところでクーラーボックスから魚を取り出します。

自分用に残しておいたのは、この2匹です。

パタヤで釣れたサゴシとグルクマ

グルクマとサゴシ。

台所で改めてじっくりと観察したサゴシは、やはり丸々としていて美味しそう!

身が太いためか、3枚おろしも自分としては上手にできました。

サゴシの3枚おろしが上手にできた!

サゴシは、西京焼きで頂いてみたいので、その大部分を白みそベースのタレにまぶして、冷蔵庫で数日漬け込みます。

サバに似ているので生で頂くのはどうかな?と思ったグルクマは、調べてみるとお刺身でも食べられるようなので、新鮮なうちにいただくことにしました。

グルクマのお刺身

薄皮を剥がしたにもかかわらず、皮目に少しだけ固い部位がありますが、身の食感もしっかりあって美味しい!

次回は、皮側に浅い切れ目を入れて頂くことにしましょう。

一方のサゴシは、しっぽの方だけ炙りでいただいてみました。

サゴシが釣れたので、炙りでいただきます

残りの部分は、西京焼きで一週間ほど楽しめそうです。

美味しく漬かるといいのですが、なにせ西京漬けを作るのは初めてなので、味についてはまだ未知数です。

さて、タイで釣りを開始してから1年以上経過して、ようやくサゴシに出会うことができましたが、次回5月の海釣りではどのような魚が待ち受けているでしょうか?

まだサゴシを頂いていませんが、魚種が豊富なタイの海での次回釣行が、すでに楽しみです~

Mokoley船の定期ツアーでサゴシが釣れた