青物に会いたい

カヤックフィッシングで青物を釣るために、初心者が必死に考えます

7月の強風船釣り。台風シーズンとイケカツオ到来

台風の季節になってしまいましたね。

日本と違って、タイは台風が直撃することはほとんど無いのですが、海の状況は太平洋の西側に到来した台風の影響を受けます。

一か月前から釣り船のチャーターを予約していた7月の第一週週末は、残念なことに台風がベトナムに上陸しようとしており、タイランド湾でも船からは釣りにくい海況となりそうです。

前日の船長の判断は、

「外洋まで出ていくの無理かもしれないけど、船は出せる」

とのことで、船釣り決行となりました。

...嬉しい...

私の釣り方では釣果が乏しいかもしれないですが、海に行けるだけでも楽しい!

降水確率50%ですが、カッパも持参して楽しんできます~

バンサレーの海で船釣り

 

Mokoleyさんの船をチャーター

釣り船をチャーターするのは初めてですが、いつも定期ツアーでお世話になっているモコリーさんのフィッシングボートでの釣行です。

Mokoleyさんの船をチャーターして海釣り

これまでもチャーターしたいな〜と思ってはいたものの人数が揃わなかったりして、ようやく!貸し切りさせていただくことができました。

少し遠くまで行くコースで申し込んだために出航時間が早く、朝4時くらいに家を出なくてはいけませんが、眠い目をこすりつつ、なんとか車に乗り込んで、バンコクを出発します。

バンサレーの近くに到着したところで、ガソリンスタンドでお手洗い休憩をしつつ朝食を調達するためにコンビニに入ると、いつもの船長を発見!

いつも定期ツアーに参加している私のことを覚えていてくれたようで、お互い少し照れながら挨拶をして、埠頭に向かいます。

天気予報どおりのバンサレー桟橋

船が係留されているバンサレー埠頭に到着すると、船長が携帯で風予報を表示しながら、

「危ないから、たぶん遠くまでは行けないと思う」

と教えてくれます。

近場での島陰釣行となることは覚悟していました。

「そうですよね! 安全にところで釣りしましょう!」

...と伝えられるレベルのタイ語力はないので、

「了解です。よろしくお願いいたします!」

とお返事しました。

全員集合した6時半くらいに、強風&高波のタイランド湾に向けて出航します。

モコリーさんの遊漁船で海釣りに出発

島の風下で待機していたら!

以前の記事でも紹介しているとおり、私が絶対的な信頼を置いている船長は、慎重な操縦で押し寄せる高波を乗り越えて沖に向かいます。

しかし沖に向かえば向かうほど、波は高くなっていきます。

風が弱いタイミングをみつけては短い時間だけ釣りポイントに留まることを数回繰り返しましたが、予報では最大波高となる10時にむけて、釣りにくい状況になるばかりです。

釣果もリリースサイズが多くなってきたところで、一時避難することになりました。

波に乗っているような状態で進んだので、大きな揺れもなく向かった先は、小さな島の風下側です。

根魚がいそうで、これはこれでよいのでは?という雰囲気です。

しばらくこの場所でジギングとエサ釣りを交互に楽しんでいると、突然水面を叩く魚が出現!

えっっ そんな魚がいるの?と驚いて周りを確認してみると、なんと船首にいる人の仕掛けにかかっていて、もう一度ビックリ!

白っぽい60cm越えの魚は、船長が振り下ろしたシーフックで、無事に船上に上がってきました。

クイーンフィッシュ(イケカツオ)

ちなみに私の経験上においてですが、タイでは大きめの魚を取り込む時に、「船長、タモお願いしまーす!」と言っても、いつもシーフックが出てきます。

フックの方が確実に取り込めるのでしょうか? 大きな魚を釣ったことがない私には謎な部分です。

高波に疲れた船上の雰囲気を一変させたクイーンフィッシュ(イケカツオ)は、船上でお刺身になりました〜

イケカツオ(クイーンフィッシュ)の新鮮お刺身

クイーンフィッシュを釣られたのは、タイ人の同僚で、この日は

「私が釣った魚を船上で捌きます」

と宣言して参加されており、刺身に付け合わせる野菜類も準備されていました。

いつも釣果が安定しない私としては、釣れなかったらどうするんだろう?と、余計な心配をしていましたが、有言実行されたことに感服!

御見逸れいたしました。

我々がエサ釣りで小魚と戯れている間もずっと、泳がせ釣りで大物を狙われていたとのことでした。

クイーンフィッシュのお刺身、たいへん美味しかったです。

オオモンハタの巣窟へ

正午近くになって風と波が少しおさまってきたところで、もう一度船は外洋の方向に向かいます。

...とはいえ、やはり外洋に出られる状況ではなく、その一歩手前といった感じの水深40m弱の場所で停船しました。

そろそろ本気を出すか〜と、今までも本気だった事は忘れて、釣りたいオーラを放出していると、船長が携帯電話の写真を見せてくれます。

「昨日、この場所で釣れました」

と説明してくれた写真には、たくさんのオオモンハタが写っています。

近くには海上に突き出た岩礁もなく、海底は平らに感じられる雰囲気ですが、こんな場所にもいるのですね!

周りの方に、

「オオモンハタが釣れるポイントだそうですよ」と伝えて私の興奮をお裾分けすると、早速隣にいた方が良いサイズのオオモンハタを釣られました!

それを見ていた船長も嬉しそう〜

他の方も続々とヒョウ柄の魚をあげていき、私も一匹確保できました。

タイでもオオモンハタは釣れる

晴天になっていたため陽が反射して見辛くなってしまいましたが、いつも通りビニール袋に入っていただいてから記念撮影。

アジもいたけど...

今回参加された方のうちのお一人は、以前にも一度海釣りをご一緒させていただいた事があり、その際はレンタルロッドを使われていました。

先日、

「スピニングリールを入手したよ」

と嬉しそうに教えていただき、一緒に糸巻きをした時に、

「ボロボロですが、お気に入りのロッドが見つかるまでは使ってあげてくださいね」

と、スピニングリール用のロッドをさしあげました。

今回は、そのロッドでのご参加でしたが、しっかり釣果を出されていました。

タイランドのアジ

なんと、私が狙っている魚の代表格、アジも2匹釣られました。

「このロッドいいですね!」

と仰っていただき、私も自分が釣ったかのように嬉しい〜

ちなみに私もアジを狙っていましたが、今回はご縁がありませんでした。

バンサレーに帰航

移動や避難している時間が多かったとはいえ、ぐったりと疲れ果てるほど楽しんで、船はバンサレー桟橋に戻ります。

結局最後まで雨は降らなくて良かったのですが、環境の変化に弱いメンタルのせいか、私自身が青物に会う事はできませんでした。

2週連続での負け戦ですが、まあ、こんな事もありますよね〜

今度こそは、青物に会いたい!

そしていつかは私も、捌いて皆様に進呈できる大きさの魚を釣りたい!

という気持ちを保って、7月後半に予定している次回の海釣りに臨みます。

バンサレー桟橋