3月ですねー!
暖かくなってきて、出艇しやすい季節になってきたと思いますが、皆様カヤックやボートの準備は万全ですか?
私もカヤックで春の魚たちに会いに行きたいところですが、タイに滞在している間は、カヤックを封印しています。少し怖いけど、SAPフィッシングなら、なんとかできる日がくるかも?
そのかわりに、日本のカヤックフィッシングと同じような雰囲気の場所をめぐる遊漁船ツアーに、毎月参加しよう!と決めました。
それでは、春の海釣りに出かけます~
- 準備は計画的に
- バンサレーから出航
- サビキでタイの海を楽しみましょう
- 「タイでも青物」の夢が近づいた!
- 大物が釣れることを見てしまった後の通常行動
- 大物狙いは、次回への課題にしましょう
- スギの美味しい頂き方を調査
準備は計画的に
タイに来て、2回目の海釣りです。
前回は、前日の準備に思いのほか時間がかかり、また初参加ということで緊張していたこともあり、睡眠不足での釣りになってしまいました。
そこで今回は、余裕をもって一週間前から少しづつ準備を始めます。
前回と同じ海域での釣り方も、しっかりと組み立てておきます。
最初はサビキで海底付近を、そこそこ釣れたら、ジグを使って中層付近も狙ってみるつもりです。
ロッドは、モバイルロッドではなく、2ピースのジギングロッドを持っていきましょう!
分割しても1.5mほどの長さがありますが、船上で他の方に迷惑にならないことは、前回の経験からわかっています。
カヤックフィッシングで使い慣れたロッドなので、きっと緊張も解きほぐしてくれることでしょう。
前日は仕事を早めに切り上げて、夜9時ごろにはすべての準備を完了させました。
緊張で睡眠不足ぎみだった前回とは違い、しっかりと睡眠をとって出発します。
バンサレーから出航
バンコクから2時間ほど車で移動して、バンサレーに到着しました。
ツアーを企画していただいているお店の方、運転お疲れさまです!
私は移動の車中で、しっかりと二度寝させていただきました。
参加人数が少ない今回は、前回よりも少し小ぶりな遊漁船に乗り込みます。
船の周りには小魚が群れていて、いい雰囲気ですね~
船が小さめなためか、前回よりも速いスピードで、船長のおすすめポイントに向けて進みます。
サビキでタイの海を楽しみましょう
最初のポイントに到着したら、当初の計画どおり、サビキ仕掛けにイカの切り身をつけて、海中に投入します。
前回の釣行で、海底付近を流すと釣れそうなことを学習したので、船釣り用の天秤も使います。
しっかり底取りして海底から50cmくらい上を狙うと、さっそくブルブルっと手ごたえがあり、天ぷらサイズの魚が上がってきました。
(この日は、もっと大きな魚がたくさん釣れる気がしていたので、写真撮っていません。)
そして...入れ食い。2匹同時に上がってくることも。
この日は、船長がこまめにポイントを変えてくれますが、ほぼ入れ食い状態が続きます。
ガツン!という感触はありませんが、海底の地形を感じながらの釣りと、久しぶりのブルブル感が楽しくて、飽きることがありません。
小さなサイズが上がってくることもあるので、元気な魚は海にお帰りいただきます。
楽しみすぎて船上での写真はありませんが、帰宅後の写真で、その釣果の一部を紹介しておきます。
「タイでも青物」の夢が近づいた!
さて、リゾート感がただようタイでの海釣り、天気が良いのは嬉しいですが、昼近くになると、さすがに暑い!
それでも遊漁船は、島の近くの、釣れる雰囲気が満載の場所を転々としていきます。
日本でも見たことがあるような岩礁地帯は、魚探で海底の地形を探りながらカヤックを漕いだ経験から、なんとなく海底の様子が想像できます。
下の写真の場所は、水深30m前後で多少の凹凸があります。カウンター付きのリールって便利ですね!
きっと、私がよく行っていた三河湾と若狭湾を足して2で割ったような感じでしょう。
島から少し離れて、水深50mくらいの場所で、相変わらずサビキで魚の感触を楽しんでいると、突然船上が騒がしくなりました。
どうやら、船の後方でジギングをしていたツアーガイドの方が、相当な大物と激闘しているようです。
緊張感が漂う船上で、他の方たちは全員が仕掛けを上げて、闘いの様子を見守ります。
巨大魚との闘いは一進一退といった感じで、太めのジギングロッドが弓なりになり、強靭そうな両軸リールからドラグ音が乾いた音をたてています。
隣にいらっしゃったお客さんと、
「何でしょうね?」
「サメじゃない?という話みたいですよ」
「サメ...いるんだ。」
などと会話しながら、20分くらい応援していたでしょうか?その魚が目視できるところまで寄ってきました。
コバンザメのような体系の大きな魚が一匹、そして同じ形の少し小さ目の魚が寄り添っています。
「スギ!」と一人のお客さんが叫んで、その正体がわかりました。
...といっても、私自身は「スギ!」なる魚は聞いたこともなかったので、帰宅後に調べました...
水面近くに現れた後も、船主付近で左右に泳ぎ続けるスギは、その後さらに10分以上の格闘時間を経て、かぎ爪を打つことで、ようやく船上に上がってきました。
船上の皆様全員で記念撮影。
大きすぎて、120cmのメジャーでは長さが測れません。
いいですね~! もう少し小さくても充分なので、私も釣ってみたいものです。
大物が釣れることを見てしまった後の通常行動
さて、この時点で30cm以下の魚は充分に確保していた私は、落ち着きを取り戻した船上から、二匹目のドジョウ...ではなく二匹目のスギを狙います。
ガイドさんが釣られた時と同色のジグを、なるべくヒラヒラと泳がせながら、
「釣られたオス(たぶん)にメス(たぶん)が寄り添い続けるなんて、愛情が深い魚だな~」
などと考えて、ファンタジーな世界にも入り始めます。
いかんいかん! ここは釣りに集中しましょう。
とはいえ、夢見る大物は、私のジグにはまったく反応を示しません。
もしかしたら、縦ではなく横にジグを動かすべきなのか?と思い、アンダースローで、できるだけ遠くにジグを投げてみますが、ダメですね。
大物狙いは、次回への課題にしましょう
納竿時間までジグを泳がせ続けてみましたが、大物の反応を知ることはできません。
もしかしたら、私が準備していた最大80gのジグでは、食欲旺盛なタイの大物には小さすぎるのかもしれませんね。
次回の海釣りまでに、今回の反省をして、作戦を練り直してみることにします。
眠気を誘うような心地よい風と揺れに包まれながら、バンサレーに帰港します。
スギの美味しい頂き方を調査
帰港するまでの船上では、マグロのような、見たこともない大きさのスギの切り身を、ガイドさんから頂きました。
ありがとうございます!
もっと持って帰ります?とまで、おっしゃっていただきましたが、一人で頂くには何日もかかるに違いない量を既にいただいていたので、お心遣いに感謝しつつも遠慮させていただきました。
船上でしっかりと血抜きされたスギは、綺麗な身色で、見るからに美味しくいただけそうです。
大量に頂いたので、
- 刺身
- 天ぷら
- 煮つけ
のうち、どの食べ方が一番おいしく頂けるかを試してみました。
その結果は...
お刺身が一番おいしい!
ブリにも似た身だったので、煮つけもいけるかな?と思いましたが、やはりブリとは少し違います。
5日くらい寝かせたお刺身が、一番おいしく頂けました。
私がスギを釣りあげる日がきたら、またお刺身で頂くことししましょう。
2回目のタイでの海釣りは、たいへん美味しいお土産をいただけた上に、サビキも大漁で、たいへん楽しい思い出となりました。
さて、美味しいスギを頂いて満足したところで、次回のさらなる釣果に向けて、もういちど作戦を練りましょう!