青物に会いたい

カヤックフィッシングで青物を釣るために、初心者が必死に考えます

若狭湾に初出艇。海中撮影では攻撃的なお客様も!

久しぶりのカヤックフィッシングは、愛知県を飛び出して、福井県への遠征となりました!

これまで修行を積んできた三河湾とは違う環境に、行く前日からハイテンションが止まりません!

若狭湾でカヤックフィッシング

 

久しぶりのカヤックフィッシングは、ご一緒させて頂きます

3ヶ月ほどカヤックから物理的に遠ざかっていて、浮かびたい気持ちだけが高まっていましたが、10月になってカヤックを手元における日を、3日間ほどつくることができました!

以前にお誘いいただいて、今度一緒に浮きましょう!と意気投合していたのに、3ヶ月もお待たせしてしまったちったパンダさんに、すぐに連絡します。

ちったパンダさんからは、速攻でお返事頂いた上に、私の予定にも合わせて頂けるとのことで、感謝するばかりです。

とはいえ、3日間の天気予報は全国的に不順となっており、天気予報の好転を祈りながら、決行日は直前に決めることにします。

場所は近場の三河湾しか無理かな?と、計画していました。

奇跡的に風が弱い!

カヤックフィッシング候補日3日間の初日は、中部地方は強風の予報で、カヤックを出せる雰囲気ではありません。

ちったパンダさんと連絡をとり合い、平日ですが2日目を本命日として計画します。

しかし、秋の天気?なのか、1日の中でも風の強弱の差が激しく、三河湾にカヤックを出せても日中の数時間といった予報です。

そんな中で、ちったパンダさんから、福井県はいかがでしょうか?との提案がありました。

早速、風予報を見てみると、若狭湾の一部に、1日中微風の場所があります!

日本海側の豊かな海の幸についての情報は、これまでに各方面から得ていました。

しかし、日本海側のイメージが、三河湾よりも深くて荒々しい海なので、これまで一人で行く事は考えたことがありませんでした。

そんな、怖いけれど豊かな日本海に、信頼できる方と一緒に浮けるなら、願ったりかなったりです。

既に若狭湾で浮いたことがある、ちったパンダさんに場所の選定をお願いして、準備していた釣り道具を、水深50mを想定したものに変更しました。

朝5時に集合します

ちったパンダさんとは、出艇地の近くで、朝5時に集合です。

前日から気分が高まっていて、家の布団の中では寝られない可能性があったので、待ち合わせ場所に前日入りして、運転で軽く疲れた状態から車中泊で熟睡する作戦です。

寒くはなかったこともあり、車中でうまく睡眠を取れた朝、集合予定時間の20分ほど前に、ちったパンダさんが到着されました。

初めてお会いしましたが、メールでの文面同様に気遣いと優しさが物腰に表れている方で、すぐに信頼度と親近感が100%です!

簡単に挨拶させていただいた後、出艇地まで先導してもらいながら車で移動しました。

曇りですが、ほぼ日の出時間に出艇

この日の出艇地の天気は、風がないものの太陽も顔を出さない、曇り空の1日です。

まだ薄暗い中で、周りのボートの方達のテキパキとした作業の雰囲気に背中を押されながら、出艇準備を進めます。

10月の若狭湾でカヤックフィッシング

日の出時間を少し過ぎた頃に準備完了!  記念すべき、日本海側での初カヤックの開始です。

魚がいる雰囲気...しかない!

消波ブロックの突堤を出て、パドルからペダルドライブに切り替えて漕ぎ始めると、すぐに水深が20mを超えて、まだまだ深くなっていきます。

そして入り江の両側の切り立った岸は、魚だったら住みたくなるに違いない穴や亀裂がある地形が続きます。

若狭湾はカサゴの住処だらけ

これだけ岸に近づいても、水深は20m以上あり、カヤックが座礁する心配も少なくてすみます!

三河湾でのカヤックフィッシングでは見たこともない風景に、もう興奮しっぱなしです。

ちょっと沖まで偵察しに行きます

岸近くの景色は魚の雰囲気が満載ですが、魚探には思い描いていた大物の姿が映りません。

まずは、他のところも偵察しようと思い、入り江から出て、少し沖の方まで漕いでみます。

水深は、三河湾とは比べものにならないほど急激に深くなっていきましたが、60mを超えたところで平坦な海底地形になりました。

若狭湾 水深60mでのカヤックフィッシング

少し沖の小島付近を目指して、しばらくそのまま漕ぎ進みましたが、魚探に映る平らな海底の様子に変わりがなく、また魚の気配を感じることもありません。

そのまま小島の方に進んで海底のストラクチャーを探すことも考えましたが、徐々に高く感じるようになってきた波に対しての安全性も考慮して、入り江の出口付近まで引き返すことにしました。

根魚のマンション!

水深がある若狭湾にどんな魚がいるのか、この時点ではまだわかりません。

深い場所での釣り方は、周りのボートの方たちの釣れた時の様子を参考にさせていただくことにして、最初はもっとも釣れそうな場所で遊んでみます。

入り江付近の岸沿いは、根魚たちの生活感が溢れている地形が続きます。

その中でも、断崖絶壁で陸からは容易に近づけない場所を選んで、根魚をワームで誘ってみることにしました。

カサゴの巣にカヤックからワームを投げてみましょう

ワームは、三河湾で使っているものと同じですが、曇り空の天気と、洞窟のような薄暗い場所を通すことから、オレンジ色のものを選択します。

少しずつ場所を変えながら20投ほどした時に、ジグヘッドが岩に当たる感覚とは違う反応があり、軽く合わせてみると、竿先がぶるぶると震えました!

若狭湾で対面する人生初の魚は、うっかりかさごでした。

若狭湾カヤックフィッシングで初カサゴ

20cmくらいの大きさで美味しくいただけそうなので、キープさせていただきいただきます。

その後の10投目くらいで、同じような反応があったものの、食いちぎられそうな状態になったワームだけが戻ってきました。

f:id:solocamptouring:20191103175741j:plain

この歯型、フグでしょうか?

オレンジ色のワームは予備の持ち合わせがなかったので、ピンク色のものに付け替えて続行します。

20分ほどで、2匹目も釣れました。

若狭湾カヤックフィッシングでカサゴ2匹目

水深40mの世界を覗きます

せっかくの日本海側、カサゴ以外の魚にも会ってみたいので、岸から離れて、入り江の出口中央付近に移動して、水深40mほどの場所で30gのジグを落としてみます。

魚探にはジグ以外に何も映りませんが、大きめの魚が水面の近くで反転するので、水面には静かな波紋がたまに現れます。

ボートの方が、魚が反転したあたりをルアーで狙われていたので、釣れたら参考にさせていただこうと思い、リールをまく手を止めて休憩しながら観戦してみます。

ボラと違って空中まで勢いよく跳ねることがないので、姿も名前もわからない魚は、水面付近に来たかと思うと、すぐに深くに潜っていき、次に違う場所の水面近くに現れるということを繰り返しています。

ボートの方も、うまく場所を特定しきれなかったようで、あきらめて違うポイントに移っていきました。

私は?というと、しばらくそのまま休憩しながら、どんな魚だったのかと、ぼーっと考えていました。

次に波紋が現れる場所を探して水面を眺めていると、視界の端で、海中にジグを入れっぱなしにしていたロッドの釣り糸が、急に緩んだことに気がつきました。

ジグがリーダーから外れたのか?と思い、リールをまくと、明らかな生物反応と共に、釣り糸が左右に走ります!

えっ、何、なに?と軽くパニックになりながらもリールを巻き続けると、40cmくらいのサゴシをカヤック上にお迎えしました。

パニック継続中で写真を撮ることを忘れてしまったので、後ほど海中で撮影した、スリーショット写真での紹介です。

日本海カヤックでサゴシきた!

ジグを海底から数mあげた状態で放置していただけですが、少しカヤックが横揺れしていたので、それがロッドに伝わって、ちょうどいいジグの動きをつくっていたのかもしれません。

ジグは一口で飲み込まれていたようで、出血の様子から、最初は口内のエラ付近に軽く引っかかっていて、リールを巻いた時にトリプルフックが口先にしっかり引っかかったようです。

若狭湾の海底の様子を見てみます

カサゴもサゴシも釣れたので、若狭湾での初ミッションはクリアしたかのような安堵感に包まれて、気持ちに余裕が生まれました。

そこで、海底の状態を知るために、海中撮影してみることにします。

水深40mの海底に、防水ケースに小改造を加えたアクションカムを、1分ほど沈めてみます。

映像確認は帰宅後でしたが、今回も面白いものが映っていました!


若狭湾の海底を覗いてみたら、イカに攻撃された

イカは釣ったことがありませんが、こんな平らな海底にも、普通にいるのですね!

白色のアクションカムを、同類だと思ったようで、執拗に攻撃しています。

水深40mの水中撮影で使うカメラ

アクションカムは、ベイトリールで海底に降ろしていましたが、カヤックの上ではイカの攻撃に気付きませんでした。

ジグでの釣りを続けます

その場で映像を確認しなかったので、海底にイカが隠れていることには気づかないままで、釣りを続けます。

カヤック近くの水面で、波紋が出始めたので、先程サゴシが釣れたジグを、海底まで落としては巻きあげることを繰り返します。

10分ほど繰り返して、水面に現れる波紋の頻度が減ってきた頃に、着底して巻き上げ始めた直後のジグに反応がありました!

しっかり合わせを入れて、今度は冷静に、左右に走る魚を引き寄せます。

水面近くまで上がってきた魚は、先程のサゴシよりも重く、カヤックの下にも走ろうとします。

ランディングネットですくい上げるようにして、無事にとりこみました!

若狭湾で50cmのサゴシ釣れました

今度は、トリプルフックが一発でしっかりと刺さった、50cmくらいのサゴシです。

大きめのランディングネットを使い切った感があるサイズの魚は、カヤックフィッシングでは初めてのことです。

この日の若狭湾の釣りを振り返ってみます

サゴシを2匹釣って充分に楽しめたので、根魚マンションにワームを通して様子を探りながら、ゆっくりと出艇地に戻りました。

この数ヶ月は、カヤックに乗れずに陸っぱりばかりでしたが、釣りが上手な方の動画やブログをみて、いろいろと勉強していました。

まだ未熟者なので、いつも行き当たりばったりの釣りですが、状況に応じて釣れる手法や道具を考えて、その都度切り替えることが、少しできるようになったかなと感じます。

作戦が当たると、釣れた喜びも倍増ですしね!

こんな楽しい釣行に誘っていただいた、ちったパンダさんに大感謝です!

この日は、仕掛けやワームの色を頻繁に変えて試してみましたが、ずっと曇りがちだった若狭湾で、この日の当たりワームは蛍光色、当たりジグはゼブラグローでした。