青物に会いたい

カヤックフィッシングで青物を釣るために、初心者が必死に考えます

エサ釣り?それともジギング?両者ともに実力を確認した8月の若狭湾カヤックフィッシング

8月中旬のカヤックフィッシングは、知り合いの方と一緒に、若狭湾に向かいます。

イソメでの餌釣りをされるとのことで、若狭湾ではジグしか使わない私も、何が釣れるか楽しみです!

エサ釣り?それともジギング?

風はあるものの

一週間くらい前から決めていた決行日は、曇りがちで、南風が強めの予報です。

日の出前に到着した小高い丘に囲まれた湾内では、水面は穏やかな表情を見せてくれています。

おそらく湾から出たところでは、風も波も高くなっていると思われますが、この出艇地はカヤックに優しい地形になっています。

今回ご一緒する方は、イソメやオキアミなどの餌を数種類準備してきており、餌釣りでの釣果を狙ってみえるので、ここでは餌釣り師さんと呼ばさせていただきます。

この場所での釣りは初めてとなる餌釣り師さんは、カヤックではなくレンタル(手漕ぎ)ボートで出艇します。

手漕ぎボートのスピードには後ほど驚かされますが、それほど移動が得意ではないと思われたので、風の強弱に関わらず、とにかく湾内に留まる計画としました。

カヤックとボートで出艇!

手漕ぎボートのスピードを甘く見ていたこともあり、湾内に漕ぎ出したところで、カヤックの後部とボートの先端を、5mほど空けてロープで連結します。

餌釣り師さんの筋力がすごいためか?!、実際にはカヤックとボートの巡航速度はほぼ同じくらいだったので、移動時に連結して引っ張る必要はありませんでした。

ところが、この連結が後ほど思わぬメリットを生み出します。

8月の若狭湾カヤックフィッシング

水深10m〜20mは餌釣りが楽しい

出艇してすぐの比較的に浅い場所では、いつも多くの魚が、賑やかに魚探に映しだされます。

いつもは素通りする場所ですが、今日が餌釣り師さんがイソメを持って待ち構えています。

私自身も、この場所で映し出される魚の魚種に興味があります。

餌釣り師さんが朝一番でご対面したのは、小さめのエソでした。

他にも10cm前後のゼンメなどをリリースしながらも、程なくしてキープサイズのカサゴを入手したところで、この場所での探索は終了して、かけ上がりになっている場所に移動します。

水深10m〜20mでは、同じくらいの水深の三河湾で見かける魚たちが、より多く棲息していることが判りました!

水深40m〜50mは魚影ゼロ

ジグで釣れるサイズの魚がいて、アマダイも釣れる水深40mの場所まで移動します。

この日は、魚探に小魚が映りませんが、私はジグで、餌釣り師さんはイソメで海底付近を探ってみます。

時速1kmくらいの速さで北に流されながら、水深40m〜50mくらいの場所を転々としてみましたが、ジグもイソメも全く反応がありません。

釣れない時間が過ぎていき、風で流されては戻ることにも疲れてきたので、小高い丘で風が遮られている、湾の南側に向かいます。

若狭湾の水深15mポイントでは幼魚が入れ食い

水深15mで幼魚が入れ食い

小高い丘で南風の影になる水深15mくらいの場所は、多くの魚の姿が魚探で認識できます。

私は魚探で魚の姿を追うことに専念して、実釣は餌釣り師さんにお任せしたところ、急に忙しくなりました!

20cm以下の魚が入れ食いで、2匹同時にあがってくることも珍しくない状況が続きます。

(動画から写真を切り出したので見づらいですが、右端で2匹同時に釣れています)

といっても、キープしたくなる大きさの魚は少なく、また、ここにいるのはハタ類の子供たちが多いようです。

なんとかお土産サイズのレンコダイも釣れて、仕掛けが根掛かりしてしまったところで、当初の目標であるマダイや青物を夢見て、深い場所で再挑戦することにしました。

水深50m~60mでも釣れないが、足漕ぎカヤック操縦の技に気付く

小魚の入れ食いポイントを離れる時、湾外から戻ってみえたカヤックの方に釣果を伺ってみたところ、大きなエソだけ!とのことでした。

湾を出た先には、カヤックやボートが数艇浮いていますが、きっと同じ状況だと思われます。

そこで、ぎりぎり湾内の、水深60m弱の場所に移動して、風任せで南から北へ流されてみることにします。

ガーミンの魚探ストライカープラス4cv

しかし実際に移動してみると、風はそれほど強く感じないにもかかわらず、時速2kmに迫る速さで、あっという間に北に流されていきます!

魚探に映る魚も皆無でしたが、釣り糸が海中に斜めに入っていくので、とても釣れる状況ではなさそうです。

ふと、せっかくの足漕ぎカヤックなので、風に逆らって漕ぎながら、潮に対しては停止状態で釣りができないか?との思いがよぎります。

普段は、風と波に対してカヤックは(理由はわかりませんが)自然と横向きになることが多いので、風に対峙して漕ぎ続けることが難しくなります。

しかし今日は、手漕ぎボートという大きな海上パラシュートアンカーのようなものを艇尾につけているので、軽く漕いでいるだけで、カヤックが勝手に風上を向くと思われます。

早速試してみると、巡航時の半分以の強さで漕ぎ続ける力を、微妙にコントロールするだけで、釣り糸が海中に真っ直ぐに落ちていき、魚探にも海底のジグがしっかりと映ります。

これは使えそう!

海中パラシュートアンカーの場合は、これまでカヤックの艇尾に付けたことはありませんでしたが、今後一人で浮く時にも風を受けるパラシュートアンカーを使えば、この停止術が使えるかもしれません?!

水深40mの青物ポイントは、いつも昼過ぎに!

思いのほか上手くいった停止術を最大活用すべく、青物ポイントに移動します。

湾の出口付近で、ストラクチャーの脇にあたるポイントですが、これまでに多くの青物と会うことができた場所で、一週前にはサバも釣ることができました。

また、釣れる時間も、理由は判明していませんが午後が多く、まさに今!の、このポイント!が、ジンクスのような時間と場所になっています。

停止状態での釣りを始めてすぐに、餌釣り師さんがそれまでの静寂を打ち破って、イトヨリダイを釣り上げます。

私も釣れる気分が盛り上がってきて、この日はこれまで休ませがちだったジグを、積極的に泳がしたいスイッチが入ります。

軽くペダルを漕いでストラクチャー脇のポイントから流されないようにしながら、60gのTGベイトを使って、今日一番のジグの泳ぎを、水中にいるであろう魚に見せつけていると、中層から表層にかけての思いもよらない浅いところで、ガツンときました!

先週釣ったサバのような横方向の動きに近いですが、少し重く感じます。

断続的にドラグ音を鳴らしながら水面近くに現れたのは、半年近くお会いしていなかったサゴシでした。

半年近くご無沙汰していたサゴシに会えた8月のカヤックフィッシング

あまりの元気の良さにタモ入れに手こずりましたが、なんとかカヤック上にお迎えします。

長らくその気配を感じることすらありませんでしたが、久しぶりの感触とカヤック上での存在感に、もう感無量...

今日はこの一匹だけで、十分嬉しい!

若狭湾は、餌もジグも楽しく釣れる!

いつもより強めの風に流されましたが、逆に風によって暑さが和らいだため、真夏にしては長時間の半日近くにわたり、海上で釣りをして過ごしました。

餌釣り師さんのおかげで、イトヨリダイなど、この場所で餌を使って釣れる魚を初めて見ることができた他にも、浅めの場所で魚探の画面を賑わしている魚の正体も判りました。

イソメに触るのが得意でない私は、釣れないことも覚悟したうえでジグだけを使いましたが、なんとか念願のサゴシを釣ることができました。

ガーミンの魚探ストライカープラス4cvを使うのは今回で3回目ですが、自動作成される等深線(クイックドローマップ)の情報が毎回増えて、随分と充実してきました。

そして今日は、これまでの釣果ポイントが、実はストラクチャー脇だったことがわかり、また同じような場所をピンポイントで狙えるようにもなり、釣果に大いに貢献してくれました。

毎回新しい気づきや体験ができるカヤックフィッシング

毎回新しい気づきや体験ができるカヤックフィッシング、一年半前に始めておいて良かった!

まだまだ知らない事が多いので、今後も楽しみながら続けていきたいです。