青物に会いたい

カヤックフィッシングで青物を釣るために、初心者が必死に考えます

足こぎカヤックのスピードを手軽にあげたい! ペダルカバーで効率アップ

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時速一桁km/hくらいのスピードしか出せないフィッシングカヤックでは、一生懸命に漕いでも期待どおりに進まないことに、もどかしさを感じることがあります。

そこで、漕ぐ人を鍛える以外の方法で、足こぎカヤックの最高速度や巡航速度をあげる方法を考えてみました。

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ペダル式足こぎカヤックのスピード

日本で使われるフィッシングカヤックはパドルを使って推進するものが主流ですが、足こぎカヤックを使われる方も少なくありません。

足こぎカヤックにも種類があって、フィン式とスクリュー(プロペラ)式のものがあります。

それらの足こぎカヤックの中でもスピードが速いものは、フィン式で細身の船体のようです。

プロペラ式でもスピード重視のものがありますが、よく見かけるのは逆にスピードはそこそこで、安定性の良さに重点をおいた足こぎカヤックです。

私の愛艇も安定性を重視した設計で、スピードは遅めの部類に入ります。

息を切らさずにこぎ続けられる巡航スピードは4km/hくらい、瞬間的に出せる最高スピードは6km/hくらいで、パドル式で流線型のカヤックに比べると、時速数キロは遅いカヤックです。

足漕こぎカヤックのペダルドライブ

落水は避けたいので安定性を重視して選択したカヤックなので、その性能には満足しているのですが、できることならスピードを少し速くしたいところです。

出力を増やしたい

実はボイルなどのチャンスに遭遇したことがないので、カヤックを最高速度で動かしたい!と思う状況には、一度も遭遇したことがありません。

それよりも、少しでも巡航スピードを早くしたいというのが、少し離れたポイント間の移動が多いカヤックフィッシングをしていて、よく思うことです。

動力源である自分を鍛えるのが一番いいということは理解していますが、そこまでストイックにはなれません。

のんびりと釣りを楽しんでいるので、普段から体を鍛える努力はしなくても、とにかく楽にカヤックを漕いで移動したいだけです。

そこで考えたのが、足で漕ぐ力のプロペラへの伝達効率をあげることです。そして思いついたのが、競技用自転車のペダルでした。

最近のロードレーサーなどでは、シューズがしっかりと固定されるビンディングペダルを使うのが主流ですが、昔はストラップで固定するタイプのものもありました。

足こぎカヤックにロードレーサーのペダルをつけてみたい

ほとんどの一般的な靴で使えるので、私は今でもロードレーサーに付けて、コンビニへのちょい乗り用で愛用しています。

このようなペダルであれば、マリンシューズを履いた足でもペダルと一体化されるので、漕ぐ時に押す力だけでなく、引く力も使えます!
少し気になるのが、常に海水にさらされても大丈夫なのか?という点でした。

ストラップで足をペダルに固定してみます

自転車用の部品に、海水で錆びないような考慮がされているとは思えません。

そこで簡易的に、足こぎカヤックのドライブユニットに付いているペダルに、汎用のストラップをつけて試してみました。

足漕ぎカヤックのペダル改良

結果は...残念ながら、あまり効果がありません。

多少は足を引く力を使えるのですが、ストラップが細すぎて足を固定しきれていないため、引き足の力が逃げてしまうだけでなく、漕ぐ時に痛みすら感じてしまいます。

フィットネスバイクは引き足も使える!

足こぎカヤックで、足を引く時の力を使えて、錆びないものはないかと考えていたところ、偶然にも脱メタボ研修を受けて、フィットネスバイクをこぐ機会がありました。

これまでフィットネスジムには行ったことがありませんでしたが、ここで出会ったフィットネスバイクのペダルには、布製のトーカバー状のストラップが付いていて、まさに探し求めていたものだ!と、衝撃を受けました。

マジックテープでカバーの大きさを調節してフィットネスバイクを漕いでみたところ、足への装着感も抜群によく、引き足の力もしっかりとペダルに伝わります。

あまりにも気に入ってしまったので、この日は他の器具には目もくれず、ずっとフィットネスバイクに座ってカヤック上の自分をイメージしていました。

帰宅後に通販サイトで調べてみたところ、このカバー状のストラップベルトは、すぐに見つかりました。

早速入手して、カヤックのペダルに取り付けてみます。

足こぎカヤックのスピードを手軽にあげたい

海上でスピードの差を実感

装着後、天気が良い日にカヤックを浮かべてみました。

予想どおり、明らかに軽い力でカヤックが進みます

これまでは、左右の足が共にペダルを押していないタイミングでスクリューの回転角速度がおちて回転ムラが発生していましたが、このストラップベルトのおかげで常に同じ回転角速度を保つことができて、滑らかにカヤックを進めている感触です。

足こぎカヤックのスピードをあげるためにペダルに小細工してみます

その後も数回にわたって、海上でストラップベルトを使い続けていますが、塩水による劣化もなく、足の動きを無駄なくスクリューに伝えてくれています。

足こぎカヤック限定ですが、フラットペダルでは無駄になっている引き足の力を有効活用して、カヤックのスピードを簡単にあげられる、たいへん便利なアイテムを見つけることができました!