青物に会いたい

カヤックフィッシングで青物を釣るために、初心者が必死に考えます

アンカーを楽に回収する方法。カヤックで使う小型アンカーシステムの作り方

カヤックからアンカーを安全 確実に回収する方法

カヤックフィッシングを始めてしばらくした頃から、良さそうなポイントを発見して実釣を開始しても、すぐにポイントから流されてしまう事が気になっていました。

主にジグを使った釣りをしていますが、風や潮の流れがある時は、数投しただけでポイントを外れてしまいます。

ポイントに留まって、落ち着いて釣りを楽しめるように、カヤックで使いやすいアンカーシステムを組み立ててみたいと思います。

カヤックで使うアンカー。根掛かり時の回収システムを組む

 

アンカーを使いたくなるまで

風や潮で流されるので、想像以上に定点に留まる事ができないフィッシングカヤックで、その事を利用して、広い範囲を探る事があります。

カヤックフィッシングを始めた当初は、魚探を見ながら、魚がいそうな場所を広範囲にわたって探していました。

ある程度ポイントがわかってくると、今度はその場所にとどまって、狭い範囲を重点的に探りたくなります。

一定場所にとどまりたい ガーミンストライカー4

しかし、流されてポイントを外れていくカヤックを、またポイントまで漕ぎ戻すのには時間がかかってしまい、限られたカヤックフィッシングの時間をロスしてしまいます。

そこで、釣りの効率化のため、カヤックで使えるアンカーを導入してみることにしました。

アンカーの種類を選びます

カヤックで使うアンカーというと、船舶で使うような錨(イカリ)状のものと、パラシュートアンカーがあります。

パラシュートアンカーはしっかりと留まるものではないので、錨を使うには水深が深すぎる場所で風に流されるスピードを落とす場合か、波によるカヤックの横揺れを少なくするために風上もしくは風下に艇を向けておく場合に使うものだと感じました。

私は、普段は水深10mほどの場所にしか行かず、また極力長い時間ポイントに留まりたいので、を使いたいと思います。

カヤックで使えるアンカーを入手

さっそく入力しました。

アルミ材質で0.7kgの、小さなアンカーです。

狭いカヤックの船上に、大きくて重いアンカーを置きたくはなかったので、お手頃価格で入手できる、このサイズを試してみます。

細身なので、ロッドホルダーに挿しておくこともできます。

アンカーをつけるロープは、水深の2倍以上の長さがないと、海底にアンカーが引っかかった際にカヤックが下方向に引っ張られて、転覆の危険度が高まるようです。

水深10mほどの海域に合わせて、20m強の長さのロープも入手しました。

カヤックで使うアンカー用のロープ

回収しやすいアンカーシステム

海底の岩などに引っ掛けてカヤックを停めるものなので、釣りの仕掛けが根掛かりしてしまった場合と同様に、アンカーの回収には苦労しそうです。

調べてみると、根掛かりしたアンカーは、その下端を引っ張りあげることで、回収できる確率が高まるようです。

通常使用時にはロープに結束されているアンカーの上側を、根掛かりした時には分離するようにしておいて、その場合にはアンカーの下側だけがロープに繋がっているようにしておけばいいということです。

分離構造には、適度に切れやすいテグスや結束バンドなどを使う方法がありますが、私は結束バンドを使ってみることにします。

パラシュートコードと細めの結束バンドで、分離システムを作ってみました。

カヤックのアンカー回収システムの作り方
カヤックのアンカー回収システムを組む

正確に測ってはいませんが、試しに引っ張ってみたところ5〜10kgfの力で、結束バンドが切れます。

この程度の力であれば、私の足漕ぎカヤック上でも、安全に引っ張って、結束バンドを切断することができそうです。

ロープと合わせたアンカーシステムの全体像は、下の写真のようになります。

カヤックのアンカー回収システムが完成

アンカーシステムを実際に使ってみて、わかった事

作り上げたアンカーシステムを持って、さっそくカヤックフィッシングに行ってみました。

風速4mほどの予報で、波は穏やかだと思っていましたが、昼過ぎには白波が立つほどの風が吹いて海面が荒れます。

その条件下でも、海底の所々に岩がある場所では、0.7kgの小さいアンカーで確実にカヤックを固定できて、流されることはありませんでした。

カヤック左舷の船首寄りにロープを通していますが、強めの風による波には常に正面で対峙することができて、横からの波でカヤックが転覆する可能性に怯えることもありません!

カヤックの横揺れが少なくなったことで、私の場合は船酔いの度合いも減少して、長時間にわたり気分よく釣りを楽しめました。

また、釣れるポイントにはプレジャーボートも多く訪れていましたが、私とおなじくアンカーを使っているボートとの相対位置が変わらないので、流されて意図せぬ異常接近をしてしまう心配が不要、釣りに集中できました。

そして最後にメインイベントの、分離構造の確認です。

今回の釣行では、アンカーが海底に引っかかることが3回ありました。

3回とも、一気に強めの力で引っ張ることで、結束バンドが切断されて、無事にアンカーを回収することができました!

カヤックのアンカー回収に高確率で成功

切れた結束バンドも回収したかったので、ロープの中間に作った輪をなるべく小さくして、結束バンドが簡単に落ちないように作っています。

しかし、結束バンドを切ってアンカーを回収した3回中の1回は、結束バンドを海中に残してきてしまいました。

結束バンド2個をチェーン状にして使うことで、切れた結束バンドも確実に回収できそうなので、しばらく検証を続けてみたいと思います!