青物との出会いを夢見つつ、まだ釣れない日々が続いていますが、気長に構えています。
今回は少し気分を変えて、湾から太平洋への出口付近に行ってみました。
渥美半島の先端へ
穏やかな三河湾内で、私が水深10mの海中を魚探で見ているのと同時期に、知人は遊漁船で太平洋に出て、ブリやサワラを何本も釣り上げていました。
誘っては頂いたものの、フィッシングカヤックを漕ぐ自由な感覚が楽くて、遊漁船で青物と出会えたかもしれないビッグチャンスを逃してしまいました。
太平洋に少し出ると大型青物に遭遇する確率が高くなるのであれば、湾の入り口付近でも少しは魚の数が多いはずです。
航空写真地図でカヤックを出せそうな場所を調べておいて、湾の入り口付近に行ってみることにしました。
風予報は午前中のみカヤック日和
週末の風は、全般的に少し強めの予報で、疲れず連続して漕ぐとなると時速4km/hほどしかだせないmako10には厳しくなっています。
その中で、日曜日の未明から正午ごろまでだけは、風向きの変わり目のためか無風に近い予報でした。
これはチャンスに違いない!と確信し、前日のうちに現地入りして一泊し、日の出とともに出艇する作戦です。
綺麗で荒々しい前日の海
途中で釣具店に寄ったりしながら、家から車で2時間ほどかけて移動して、土曜日の昼3時ごろに、出艇予定地に到着しました。
海側からの強風で、高い波が砂浜に打ち寄せています。
本当にここから出艇できるのか不安になりますが、風が弱まれば波も穏やかになるはずだと考えて、まずは浜を1kmほど車で偵察してみました。
海底の地形が違うためか、浜に打ち寄せる波の高さは、比較的に低めの場所もあります。
そこで、道中の釣具店で入手したジグヘッド付きのワームを、あわよくばヒラメに会えることを期待して投げてみることにしました。
長さ2m以下の、カヤックでは使いやすいロッドしか持っていませんが、事前に動画で調べた「ヒラメを狙うなら、第1ブレイク」を狙って投げてみます。
しかし、遠投用のロッドではないので当然ですが、第1ブレイクまで届きません。
海からの強風に負けないように、80gのジグも試してみますが、竿が短いので初速がでないようです。
以前から薄々感じていたのですが、陸から釣りをする際などには、遠投用のロッドも必要なようです。
ヒラメ釣りは諦めて、狙った場所にジグを投げる練習を黙々と繰り返し、力を入れなくてもジグを飛ばすロッドの振り方や角度が解ってきたところで、日没となりました。
明日は穏やかな海になっていることを念じながら、綺麗な夕日とともに日が沈むのを眺めます。
寒かった出艇当日の朝
今回の場所では初めての出艇日となる日曜日は、朝5時ごろに現地入りしました。
海の様子は、昨日とは違いたいへん穏やかで、波打際さえクリアできれば、安全にカヤックが漕げそうです。
微風とはいえ、夜明け前の海からの風は冷たかったので、いつもより一枚余分に防寒対策をした上からドライジャケットを着込みました。
6時ちょうどに準備が整い、いよいよ出艇です。
波打際の砕けた波は一度だけカヤック上を流れましたが、数メートル漕いだところでカヤックの上まで来る波はなくなりました。
さらに数十メートル進んで、パドルからペダルドライブに切り替えつつ、魚探の電源を入れます。
三河湾内とは魚探の反応が違います
魚探の電源を入れた場所は、水深数メートルと思いのほか浅いところでした。
こんなに浅くても、波打際とは波の様子が違うことに驚きつつ、さらに沖へと漕いでいきます。
最初は転覆に怯えつつ、湾内よりも高いうねりを直角に受け止めるように操舵していましたが、徐々に角度を浅くしてみました。
Mako10の安定性が素晴らしいのか、真横からうねりを受けても問題がないことがわかったところで一安心して、カヤックフィッシングを開始します。
水深は、しばらくはゆっくりと深くなっていきましたが、10mを超えたあたりから一漕ぎごとに深くなり、あっという間に20m以上になります。
群れてはいませんが、小魚の反応が湾内よりも多く、たまに魚探の魚アラームが鳴るような大きさのものが中層を横切ります。
今日こそは中型以上の魚と会えるかもしれないとの期待を胸に、ジグやジグヘッド付きのワームを泳がせてみたり、海底でワームを跳ねさせてみたりしました。
海面は日の出とともにさらに穏やかになり、風も無風に近い状態になりましたが、干潮に向かう潮の流れで、カヤックは太平洋側に流されていきます。
流されては漕いで戻って!を繰り返しながら、シンキングミノーなども登板させてみましたが、この日も魚に見向きもされません。
安全のために11時には止めようと決めていましたが、何も釣れないままで、あっという間に終了時間を迎えました。
まだ海は穏やかな様子ですが、この後は強風になる予報なので、転覆しないで戻れるうちに岸に向かいます。
釣果は無かったものの、太平洋への出口付近での初漕ぎを無事に終えられて、満足の半日でした。
赤羽根漁港でサビキをしてみよう
カヤックを乾かしながら、キャンプ道具のコッヘルやバーナーを並べて、まずは昼ご飯の準備です。
カップラーメンをすすりながら一人で反省会をしますが、いつもと同じで、釣れる魚がいなかったに違いない!という楽観的な結論にしておきます。
お腹が落ち着いたところで、前回の衣浦でのサビキ釣りの結果が散々で、釣れる場所でリベンジしようと決めていたことを思い出しました。
この場所からは、太平洋に面した赤羽根漁港が近いので、まだ始まったばかりの午後の時間をサビキ釣りに使うべく、行ってみることにしました。
釣り人用に解放されている駐車場から堤防までは少し距離があり、サビキ釣りをしにきたのにエサかごを忘れて駐車場まで往復するという苦行を乗り越えて、長いロッドを使っている方が多い堤防先端ではなく、堤防中央付近の航路沿いに落ち着きます。
まずは水深を測るためにエサを使わずに、仕掛けを海中に入れてみました。
水深カウンターを確認して、ベイトリールを巻いてみると、期せずして1匹のサッパがサビキ針にかかっています。
衣浦では何度も仕掛けを投入してもボラが引っ掛かっただけなのに、赤羽根漁港ではエサが無くても、サビキの仕掛けでサッパが釣れる!とは、さすがに太平洋は違います。
一気にハイテンションになり、そのままエサ無しでサビキ釣りを続けて、数分おきに小魚を釣り上げていきます。
お試しでエサかごも3回使ってみましたが、釣果にはあまり関係なさそうです。
イワシが6匹とサッパが20匹ほど釣れたところで、これ以上の魚との対面は不要だと判断して、納竿とします。
イワシは帰宅後にお刺身で、サッパは次の日に酢漬けで、感謝して美味しくいただきました。
帰路の車中で反省会(その2)
今回の釣行を思い返すと、遠投できるロッドを持っておくことが、次回の釣果チャンスにつながりそうです。
あまり衝動買いをしないのですが、これは急いで入手するべきだと確信して、すぐに釣具店に入りました。
上の2本がカヤックフィッシング用で使っていたもので、下の遠投用ロッドが今回入手したものです。
ロッドを数えきれないほど持っている知人が、道具は目的によって使い分けると言っていましたが、これが買い物沼への入り口でしょうか?!
とはいえ、この3セットがあれば、様々な場面で応用が効きそうなので、当分の間はロッドとリールを追加することはせずに、釣りを楽しもうと思います。