カヤックの種類にもよりますが、カヤックフィッシングを始めるためには、新品のカヤックに少し艤装が必要です。
私の場合は、初めてのフィッシングカヤックを入手してから一ヶ月ぐらいで、出艇できそうな準備が整ってきました。
そこで、カヤックフィッシングを始める前に揃えた装備を、一年以上使っていくうちにグレードアップしたくなったものと一緒に、まとめてみます。
レールの金具
私が使うフィッシングカヤックRiot Mako10には、合計6箇所の艤装用レールがついています。
カヤック中央には足漕ぎユニットが鎮座していて、ロッドホルダーや魚探はカヤック搭載できないため、レールがあると大いに便利です。
6箇所のレールのうち、前側と後ろ側の計4ヶ所には、ストラップを通したり、フックを引っ掛けられるような金具をつけました。
別の記事でも紹介していますが、前側はドーリー搭載、後ろ側はクーラーボックスを固定するために使用しています。
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パドル
足漕ぎカヤックの場合、普段は離岸時と接岸時だけパドルを使います。
通常時以外では、もしも足漕ぎドライブユニットが壊れてしまった場合などの、予備の推進力にもなります。
いつも使い続けるものではないので、軽量で使いやすいカーボン製のものではなく、お手頃価格のものを入手しました。
使っていない時のカヤックへの設置は、Mako10にもとからついているパドル固定用のショックコードを使うと、ラダー操作レバーがパドルで隠れてしまい、使いにくくなります。
そこで、少しずらした位置に、ベルトとショックコードで固定してみました。
初出艇時はこの状態でしたが、もっと簡単にパドルを脱着したくなり、現在はプチDIYで使いやすいホルダーをつくって装着しています。
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ペダルドライブを漕いでいる時は、間違ってパドルがホルダーから外れてしまっても紛失しないように、リーシュコードでカヤックに接続しています。
防水バッグ
上の写真は、椅子の背もたれを倒した状態です。
背もたれの裏側に防水バッグを取り付けて、カヤック上では使わない車の鍵などを保管しています。
後日、もっとカッコいい防水バッグに付け替えました!
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落水してカヤックが流されてしまった場合に備えて、携帯電話と財布だけは、それぞれ専用の防水ケースに入れて、ライフジャケットのポケットに入れて保管しています。
防水ケース
小型の防水ケースは、信頼と実績のペリカンケースを使っています。
しっかりと作られた防水ケースなので、タバコやカメラのバッテリーなど絶対に濡らしたくない小物類を、安心して保管できます。
これも、間違って流されないように、伸縮コードとカラビナで、カヤックに繋いでいます。
排水ポンプ
初航海は6時間ほどでしたが、Mako10の気密室内には、全く入水していませんでした。
とはいえ、座礁してヒビが入ってしまった場合などで、徐々に入水した場合に備えて、排水ポンプを持っておこうと思います。
排水力は少ないですが、とりあえず手動の灯油ポンプを、マジックテープで椅子の後ろに固定しておきます。
初出艇から1年ほどたった現在では、カヤックの気密性が十分にあることがわかり、座礁しない操船もできるようになったので、このポンプは外しました。
そのかわりに、イザという時の排水作業用のスポンジを、後ろのハッチ内に入れています。
パラコードで作った輪
基本的に全ての装備や釣り道具は、伸縮コードとカラビナなどを使って、カヤックと接続します。
それらのカヤックへの固定ポイントとして、パラコード(パラシュートコード)を使って、フィッシャーマンズノットで作った小さい輪を、いろんな所に付けています。
下の写真で黄色のパラコードが、そのうちの2か所です。
釣り竿など、カヤック上で場所を変えて使うものは、その都度近くの輪にカラビナを繋ぎかえて使います。
2本のロープを1本に繋ぐフィッシャーマンズノットは、下の写真のように一重の結び方でも強度は充分です。
この結び方で、1本のロープの両端末を結べば、輪になります。
簡単にほどくこともできるので、カヤックだけでなくキャンプなどのアウトドアでも、フィッシャーマンズノットは大活躍してくれます。
ランディングネット
青物に、そしてできれば中型の魚にお目にかかれることを目的としているので、その瞬間に対応できるランディングネットを準備しておかないといけません!
また、水面に手が届くカヤックの上で使うので、
- 全長が短い
- 伸縮式
- 網の開口は中型の魚に対応した広さ
- 釣り針が絡みにくいシリコンのネット
の条件に合致したランディングネットを選択しました。
持ち手の中間に、随分昔に使っていた水泳用のヘルパー1個を刺しておいて、浮力で使いやすくしています。
防水スピーカー
絶対に必要というものではありませんが、防水のブルートゥーススピーカーを準備しました。
携帯電話と無線接続しておけば、緊急連絡があった場合などに、わざわざポケットから、さらに防水ケースに入っている携帯電話を取り出さなくても通話できます。
せっかくなので、通常時は小さな音で音楽を聴いています。
その他のカヤック装備
コツコツと準備したその他の装備も、その紹介記事リンクとともに簡単にまとめてみます。
ドーリー
重さ30kg以上のMako10は、駐車スペースから波打ち際まで持ち上げて運ぶのは困難です。
アルミフレームのドーリーを入手して、カヤック上に固定できるようにステーを付けました。
バルーンタイヤではなく、パンクしないタイプの普通の形をしたタイヤです。
海岸では少し力が要りますが、フカフカの砂地でなければ、全力を出さなくても引っ張れます。
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魚探
魚探は、ガーミンのストライカー4を選びました。
首振り式のベース部は、船体にスクリューどめできるような構造のものが付属していますが、私はレールシステムに取り付けたかったので、ステーを自作しました。
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バッテリーボックス
主に魚探用で使う12Vバッテリーは、カヤックの気密室で保管する方法が多いようです。
しかしこの方法は、配線の取り出しのためにカヤックに穴を明けないといけません。
できれば穴を追加したくなかったので、カヤックの上でバッテリーを保管できるように、ツールケースを加工して防水(防滴)のバッテリーボックスを作りました。
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フラッグホルダー
約3mのフィッシングカヤックは、海の上では米粒のようで、視認されにくい存在です。
そこで、海上で他の船から気付いてもらえるように、フラッグを使います。
フラッグは、余っていたテント用ポールを使って自作しました。
カヤックへの固定は水泳用のヘルパーなどを使い、後部スペースの中央に立つようにしています。
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ロッドホルダー
船上での作業性から、カヤックに付属しているロッドホルダーの穴に加えて、手の近くにもロッドホルダーを置きます。
船体にボルトで固定するタイプの、汎用のロッドホルダーを入手して、カヤックのレールシステムに固定できるように加工しました。
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約一年間使っていくうちに、脱着の手間を減らしたり見栄えを良くしたくなり、少し改造を加えることになりました。
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タックルボックス
狭いカヤック上に持ち込むタックルボックスとして、防滴性があるツールケースを使うことにしました。
中のスポンジを、ペンチやハサミなどの形に合わせて切り取ることで、道具を整理して固定できます。
今のところ、所有する全ての仕掛けを入れてもボックス容量に余裕がありますが、釣りに慣れてきて仕掛けなどが増えてきたら、持っていくものを選ばないといけないかもしれません。
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<後日談>初めてのカヤックフィッシングに行ってきました
カヤックの準備が整ったところで、初航海をしてみました。
釣果はゼロでしたが、4kmほど漕いでみて、装備の固定位置や船上作業の手順を確認してみました。
カヤックの安定性もよく、思いのほかしっかりと推進して、10kmぐらいの距離は疲れることなく移動できそうです。
処女航海では、安全にカヤックフィッシングできそうなことが確認できたので、次は青物でなくてもいいので、海の魚に会おう!と強く思いました!